雪印がまたやってくれた。
子会社とはいいながら、度重なる偽装。
今の経営陣には、会社の創業時の苦労がわかってない。
100年近く前のことだが、北海道の酪農家は困っていた。
ミルクが大量に採れれば買いたたかれる。
少なければ、契約時の条件で無理やり持っていく。
要するに資本の論理。もうかればなんでもいい。
そんな既存の市乳会社の商売に、ついに堪忍袋の緒が切れた農民が集まって組合を作った。
酪連である。
利益を目的とせず、農家と消費者の両方のプラスになるよう理想を追うことを標榜した。
もとはエドウィン・ダンの薫陶を受けた宇都宮仙太郎らが、札幌の郊外の白石村の牧場を売って、
厚別の現在地に移転したところにルーツがある。
その組合が、幾星霜の間に会社組織に変貌した。
そういう過去の経緯を知っている消費者の絶大な信頼に支えられて、雪印はここまでやってきた。
それなのにこの体たらく。
もう限界だ。商売はおやめなさい。
理想を失った会社には未来はない。
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