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頼山陽って誰?

2015-04-07 06:00:54 | 日記

10年以上前のことだが、ある北大生と話をしていて、頼山陽の漢詩がテーマになった。
驚くべきことに、彼はこの有名人を知らないと言う。
確かに文学史にでてくるような人名ではないので、知らなくても受験で困ることはないだろう。
私も講談か何かで覚えただけ。
次に新聞に載っていた話。
某高校で学園祭の演目に「杜子春」を選んだところ、教員から、これは何だ、
何と読むのだと質問されたというのだ。
生徒があきれていた。まさか先生に聞かれるとは。
ご存知のように杜子春は芥川龍之介が子供向けに書いた童話である。
昔の小学生向け学習誌にはよく連載されており、私も夢中になって読んだ記憶がある。
それを教師が知らないとは。
私は彼を責めるつもりはない。知らなくて困ることは何もないだろう。
鉄腕アトムやガンダムと同様、誰でも知っていることをあらためて教室で教える必要はない。
でもそういった情報に全く触れないような人が、有名大学に入り、あるいは教師になれてしまう、
という現実に恐怖を感じただけである。
現在はあまりに効率化が進みすぎていると思う。
もっと一見無駄と思われるような濫読の果てに、いろいろ遠回りして採用された人の方が、
教師には向いているのではと感じてしまう。
職業的にはプロフェッショナルでも、一応ゼネラリスト的要素も必要だ。
特に日本の高等教育には。(2010.10.2記)
事態は悪化の一途をたどっている?



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