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EU離脱の英国に行きたい

2016-06-26 06:19:12 | 日記

24日の金曜日は朝からニュースと株式市場を楽しみに見ていた。

そりゃ、英国の国民投票の結果が早く知りたいから。

世論調査が拮抗しているといっても、ブックメーカーの建てた予想から、
どうせ残留とたかをくくっていた向きが多いのでは。

ところが昼頃から潮目が変わった。

株安と円高が進み始めたのだ。

BBCの公式発表のあとはもうパニック。

こうなった理由は何か。

歴史的には、英国のEU離脱はEU崩壊の引き金になるだろう。

ま、私はもともとEUという存在自体が無理だと思っていたので驚きはしないが。

英国は経済規模で域内2番目の地位を持ちながら、主導権はドイツに握られていた。

そうすると負担ばかり発生する。

英国民から見ると、メリットのない制度や規制が次々できる。

政府には残留する利点がわかっているから妥協を重ねるけれど、国民には理解できない。

それで、このような形で国民の不満が爆発した。

しかしやがて国民にもEU離脱のマイナスがわかる時がくるだろう。

その時には手遅れだろうが。

トヨタや日産、ホンダが欧州拠点を英国に置いた意味が乏しくなって
(つまり英国からEUへの輸出に関税がかかって)
製造拠点を大陸に移動し、英国に数万人規模の人員整理が発生しないと、英国民は
決断の恐るべき結果の意味がわからないのでは。

これではもう英国経済は持たない。

緩慢な自然死を待つだけ。

でも初めからそうなる運命だったのではないか。

EUのおかげで延命しただけともいえる。

製造業が壊滅し、財務とファイナンスで、「シティー」を中心にかろうじて
生き延びてきた大英帝国は、植民地を失って、過去の栄光への追憶だけで
生きる老人ともはや同じということだ。

愚かな選択である。

 



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