去年の7月にトムラウシ山中で8人が遭難した事故があった。
第一報を聞いたときの率直な感想は、ああとうとうやってしまったということである。
最初に言っておくが、私はトムラウシに行くことは絶対ないだろう。
私は山好きのほうだが、大パーティでの縦走とか、ツアー登山は好まない。
理想は一人で荷物なし。もちろん地図も水ももたない。
ギリギリ妥協しても、三人までの小屋泊まり。リュックは5キロ以下にしたい。
大雪山に行くなら、層雲峡側からロープウエー・リフトを利用し、ギンザ
ンマシコにごあいさつしてから半日歩いて旭岳温泉側に降りる程度が限界。
私の技術や体力ではその程度までと自覚している。トムラウシを初めから除外するのは、
①途中に宿泊施設がない
②何かあっても逃げ場がない
③歩行距離が長すぎる
からだ。あの稜線で天候が悪化したら、たとえ夏山でも相当な装備が必要
だろう。全部自前で用意すると、30キロぐらいの荷物になってしまう。
真冬の北アルプスと変わらない。スポ根ドラマじゃあるまいし。
もっとも驚いたのは、添乗員の中にトムラウシ未経験者がいたことだ。
企画会社が山をなめているとしか思えない。いくらツアー登山は自己責任
とはいえ、裁判になれば主催者側の責任は厳しく糾弾されることとなるだろう。
最終日だからと、ダウンジャケットを先に送り返すような無茶なお客の命を、
商売とはいえあなたがたは預かっているのです。(2010.8.8記)
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