骨髄移植後 583日目
どんな事でもそうだが、「たら、れば」と
後悔しない方がいい。
けど人間て後悔するんですよね。
あの時こうしておけば・・・。やっていたら・・・。
あの時こうしていれば・・・って、ついつい言ってしまう。
自分の親や大切な人を亡くすことは非常に悲しく辛い。
介護や看護をしている時って常に「死」というものを
意識しているようでしていない。まさか「死」が
訪れるとは考えたくないから意識の中から削除してしまう。
介護・看護する側も、される側も辛く寂しいのである。
私は38歳の時に母親が悪性リンパ腫となった。父はその
前の年に脳梗塞を患った。父が脳梗塞になった時は
同居することを考えなかったが、母がリンパ腫となった時は
後悔したくなかったので同居するために岐阜市から
地元高山市に引っ越しをした。40歳になる時だったので
就職先を見つけるのが大変だったが運よく就職も決まり
同居をはじめて6年後、母はクモ膜下出血で帰らぬ人となった。
本当に突然だった。倒れて1週間意識も戻らずに亡くなったが
臨終に立ち会うことができた事が救いでもあった。
翌年、私自身が悪性リンパ腫と診断されて途方に暮れたが
わがままな父を残して死ぬわけにはいかない。
母も生前、父より先に死んでしまうとお前たちは苦労するから
先には死ねないわっていっつも言っていた。(現実に
そうなってしまい、苦労している。)
今では私の口癖のようになっている。父より先に死んでしまうと
私の家内や息子たちに苦労をかけると。
人間は一人で生まれて、人生を歩んで、死んでいくことはできない。
生きて行くことは人様に迷惑をかけながら成長すること。
父もいつかは死を迎え、私もいつかは死を迎える。
最後は結局家族が看取ることになる。
後悔しないように、されないように伝えるべきことは
しっかり伝えておかなければ。
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