2024年08月某日
水曜日のことだ。起きだしてきた夫が、今日は日本語レッスンがあるのかと聞いてきた。通常なら朝はマリアさんのオンラインレッスンをするのだが、前日、彼女から所用がある故との連絡でキャンセルになっている。それで、その朝、わたしはハイパーマーケットへ食糧買い出しに行くつもりだった。
夫の水曜日は、退職以前まで消化器科の長を務めた国立病院での定例会議出席か、もしくは元同僚との昼食会と決まっている。
で、「朝、行くのなら一緒に行こう」との申し出だ。夫を伴って買い出しに行くのは、重い買い物荷物をフラットに運び上げるには助かってありがたいのだが、実は却って疲れを覚えたりするのである。
大きな買い物カートを押し、店内をいつものコースでパッパとわたしは回るのだが、夫と一緒だと夫のコースになるのだ。それだと買い物予定が狂い、買うべきものを忘れたりすることが度々起きる。買い物メモを持てばいいのだが、今のところ、わたしは頭にメモでき買い忘れはあまりない。カートを進めるのがいつもの自分コースであれば、だ。
連れだってスーパーへ行くときは、夫もついでに自分のとか義兄の買い物とかしたりするので、時間もかかる。夫が買い物する時は、品物を手に取りじっくり書いてあることを読んだり、他の製品と見比べたりするので、それも時間がかかるんである。本当は賢い主婦たるもの、そうであるべきなのだろう。 が、近年は買い物そのものを楽しめなくなったわたしは、パット手に取りサーっと店内を回って終了させる。
「い、いや、一人で大丈夫だよん() なんだったら午後でも行けるし」と取りあえず返答しておき、朝のうちに行っておこうとこっそり身支度し終えたところで、「行ってくる~」とドアノブに手をかけるや、「ちょい待ち。一緒に行くよ。昼食は1時からだから」と夫。
ガク!来るんかい!そこで、これまで言わなかったことを言ってみた。
「あのね、一緒だとわたしのコースを変えることになるので、よく買い忘れするんだよね。」
「じゃ、君の後ろを歩くよ」と夫の苦笑い。
カートを押す夫を後ろに控えての買い物も好きではない。もし、自分がああやってカートを押しながら人の買い物に付き合うとしたら、多分イライラは普通度を超えるであろうからだ。しかし、夫はそのタイプではないらしい(苦笑)
結局、連れだって買い物に行くことになった。が、今回はわたしの一言が分かったようで、わたしのコースを黙って進めたが、やっぱりね、夫が後ろでカートを押してるっていうのは、気になってダメですな。
レジで買った物を袋に入れるのだって、重いものは三つの袋に均等に入れるように(自分が持つときに腕が痛まないように)、匂いのあるものは猫缶と一緒に、生ものは別の袋にと、ちゃんとわたしなりのルールがある。それがだ、ほれ、これを入れろ、それ、これをと、色々指図してくるから、結局最後には頭にくるんであ~る()
わたしは義母と6年間同居していたが、その間の台所、買い出しの仕切り主は彼女であった。夫からすれば、今は亡き母親を伴っていつも買い物に行っていたのだから、その習慣であろうか。
我ら夫婦は実に正反対の性格をなしており、よくぞまぁ、ほぼ半世紀を共に過ごして来られたものだとわたしは感心すらするのである。
暑いのにイライラはいかん。買い出しはできれば夫が同伴できない日にするっきゃないな、と腹を決めた昨今である。てへ
水曜日のことだ。起きだしてきた夫が、今日は日本語レッスンがあるのかと聞いてきた。通常なら朝はマリアさんのオンラインレッスンをするのだが、前日、彼女から所用がある故との連絡でキャンセルになっている。それで、その朝、わたしはハイパーマーケットへ食糧買い出しに行くつもりだった。
夫の水曜日は、退職以前まで消化器科の長を務めた国立病院での定例会議出席か、もしくは元同僚との昼食会と決まっている。
で、「朝、行くのなら一緒に行こう」との申し出だ。夫を伴って買い出しに行くのは、重い買い物荷物をフラットに運び上げるには助かってありがたいのだが、実は却って疲れを覚えたりするのである。
大きな買い物カートを押し、店内をいつものコースでパッパとわたしは回るのだが、夫と一緒だと夫のコースになるのだ。それだと買い物予定が狂い、買うべきものを忘れたりすることが度々起きる。買い物メモを持てばいいのだが、今のところ、わたしは頭にメモでき買い忘れはあまりない。カートを進めるのがいつもの自分コースであれば、だ。
連れだってスーパーへ行くときは、夫もついでに自分のとか義兄の買い物とかしたりするので、時間もかかる。夫が買い物する時は、品物を手に取りじっくり書いてあることを読んだり、他の製品と見比べたりするので、それも時間がかかるんである。本当は賢い主婦たるもの、そうであるべきなのだろう。 が、近年は買い物そのものを楽しめなくなったわたしは、パット手に取りサーっと店内を回って終了させる。
「い、いや、一人で大丈夫だよん() なんだったら午後でも行けるし」と取りあえず返答しておき、朝のうちに行っておこうとこっそり身支度し終えたところで、「行ってくる~」とドアノブに手をかけるや、「ちょい待ち。一緒に行くよ。昼食は1時からだから」と夫。
ガク!来るんかい!そこで、これまで言わなかったことを言ってみた。
「あのね、一緒だとわたしのコースを変えることになるので、よく買い忘れするんだよね。」
「じゃ、君の後ろを歩くよ」と夫の苦笑い。
カートを押す夫を後ろに控えての買い物も好きではない。もし、自分がああやってカートを押しながら人の買い物に付き合うとしたら、多分イライラは普通度を超えるであろうからだ。しかし、夫はそのタイプではないらしい(苦笑)
結局、連れだって買い物に行くことになった。が、今回はわたしの一言が分かったようで、わたしのコースを黙って進めたが、やっぱりね、夫が後ろでカートを押してるっていうのは、気になってダメですな。
レジで買った物を袋に入れるのだって、重いものは三つの袋に均等に入れるように(自分が持つときに腕が痛まないように)、匂いのあるものは猫缶と一緒に、生ものは別の袋にと、ちゃんとわたしなりのルールがある。それがだ、ほれ、これを入れろ、それ、これをと、色々指図してくるから、結局最後には頭にくるんであ~る()
わたしは義母と6年間同居していたが、その間の台所、買い出しの仕切り主は彼女であった。夫からすれば、今は亡き母親を伴っていつも買い物に行っていたのだから、その習慣であろうか。
我ら夫婦は実に正反対の性格をなしており、よくぞまぁ、ほぼ半世紀を共に過ごして来られたものだとわたしは感心すらするのである。
暑いのにイライラはいかん。買い出しはできれば夫が同伴できない日にするっきゃないな、と腹を決めた昨今である。てへ