たとえば模型道楽

1/35 ホルヒ Kfz15 その3

しばらく、模型屋ページを良く見ていなかったせいで気付かなかったが、タミヤのラッカーの新色にDAK色が2色出ていた。長らく、ドイツ軍はグレー以外は全部ダークイエローだよ、の塗装指示を貫いていたタミヤがやっと改心したのか、何が有ったのかは知らないが気になる新色。ついでに、ダークイエローも改良(?)したよ、との事なのでまとめて購入。

アフリカ軍団の色については、「基本良く判らないが」から始まって「いずれにせよ、日焼け・退色・風化が激しく----」で締められる事が多かったが、大体通説はまとまってきたようで、タミヤの色もそれらしい色味になっている(はずだ)。暗い方、LP76は、汚ねーと思うがチュニジアの英軍シャーマンの泥色に通ずる色で説得力はある。明るい方LP77は、ハセガワのP-40Nの上面に使いたい色。関係ないか。ハンブロールの63番を少しく澄ませた感じ。尚、暗い方は短命で1年足らずで明るい方に変わる。きっと、現地の景色に合わなかったのだろう。

ダークイエローは、スプレーの色と違いタミヤエナメルに似た色で、これも、迷彩色なんだよなーと納得する色味だった。どれも、そのままでは模型に塗るにはちょっと暗い感じか。

何色にするか迷っていたホルヒ。新色に押されてDAK色に。とは言え、急ぎアフリカに展開し、グレーはまったく迷彩にならない事に気付き、とりあえず泥をシンナーで溶いて塗った頃の姿を再現するように下塗りした訳で、ここにラッカー系を塗ってしまっては、剥がすに剥がせない。だから、タミヤ新色を参考にタミヤエナメルを調色してやった。肌色ベースにフラットブラウンで概ね似た感じになる。後は好みで明暗濁りを付ける。同じ色にする必要は全く無いのが、肝。

タミヤエナメルの弱さがこういう仕上げに向いていて、乾燥後綿棒にエナメルシンナー付けてこすってやると、どんどんはがれる。やり過ぎたら吹き直せばよい。久しぶりにエナメルを吹いたがうまく薄められたのか季節が良いのか、低圧でも吹きやすく、詰まることもなかった。

フロントウインドウは、せかっくタミヤが新調してくれたので、楽してカバー付きにするつもりだったが、気が変わりガラスをプラ板に換えてカバー無しに。窓の埃はマスキングして艶消しクリアを吹いた。

バックミラーにはハセガワのミラーフィニッシュをパンチで打ち抜き貼った。確かに塗るよりらしくなる。後、ラジエターグリルに余りもののお守り(蹄鉄)を付けて、ちょっと、お遊び。

コメント一覧

辻堂ジップ
@drmurai4633jp さん、有難うございます。目の保養、いい響きです。水性塗料の吹付は私も不得意で、タミヤは比較的扱い易く感じるものの、ついラッカーシンナーで薄めてしまっています。エナメルは水性よりは吹きやすいと思います。
フランスの迷彩、渋くてよいですね。こそっと、タミヤのD520を引っ張り出しました。
drmurai4633jp
完成おめでとうございます㊗️
いつもながらの素晴らしい完成品に目の保養及びモチベーションアップに繋がっております。
エナメルのエア吹きは一度挑戦してみたいですねー、ファレホのエア吹きに少し辟易しておりますので(^^)
確かにエナメルってトロッとしていますが粒子は細かそうですもんね。勉強になります!!
辻堂ジップ
hajimeさん、有難うございます。エナメル吹付ですが、ハンブロールは確かに難儀で私もラッカーシンナーで薄めない限り吹きません。それに比べて、タミヤのエナメルは粒子が細かいのかエナメルシンナーで薄めても、むしろ水性塗料よりも吹きやすく感じます。今度、お試し下さい。
DAK色、私は気分で選んでいますが、百花繚乱、諸説紛々なので迷いますよね。。
hajime
完成おめでとうございます。
灼熱の厳しいアフリカの気候が塗装から連想できます。
難しい(詰まりやすい)エナメルのエアブラシができるからこそのテクニックですね。流石です。
幌も使い込まれてヤレた感じが自然に出ていてとても全体にマッチしていると思います。
私は以前に冬季迷彩の白をエナメルでのエアブラシを考えましたが、根性なしのためハナからあきらめてアクリル塗料を筆塗りしました。その時は水で剥がした記憶があります。
アフリカ軍団車両の塗装があれば辻堂ジップ様を見習ってエナメルで今度こそトライしてみようと思います。
ところでタミヤのラッカーは気がつけばもう80種類を出しているのですね。私としてもDAKの塗装のためにエナメルは是非出して欲しいですね。エアブラシは出来なくてもドライブブラシならできるので(笑)。
ちなみにライフカラーにRAL7008をAfrica 1941(UA203)、RAL8000をBase colour Africa 1941(UA212)でありますが、塗料を見るとどちらもやはりLP76に近いようです。
辻堂ジップ
@kurakin1220 クラキンさん、有難うございます。エナメル塗って剥がすのは昔ながらのやり方ですが、やり直しも出来るし早いし、で愛用しています。車内は外側とバランスがとれるよう、クレオスのウエザリングカラーで適当にくすませました。丁寧に、と言われると、ちと面はゆいですね。
尚、木工ボンドとかサフェで補強したティシュは広げた幌を作るには重宝ですが、畳むのは難しそうなので、鉛板を使いました。それでも、それなりに面倒でしたが塗ると良い眺めになって満足してます。
kurakin1220
完成おめでとうございます。
想像を上回る素晴らしい出来栄えですね。😲
黒猫2号さんも仰る通り、ダークイエローが剥げて下地が露出した感じが、凄く自然でリアルです。
ティッシュに置き換えられた幌も効果抜群です。
内装の退色表現まで丁寧にされていて、シートの草臥れた感じも絶妙です。
フロントガラスの埃汚れなど、細かい部分も手抜き無しですね。
大いに勉強になりました。
辻堂ジップ
黒猫2号さん、おはようございます。
LP77の色、ホルヒはエナメルをLP77を大分明るくした感じに混ぜたので同じではありません。もっと赤味が強い色です。
タミヤのラッカーですが、蓋を開けるとシャブシャブでそのまま吹けそうに見えます。シンナーはガイア等問題なく使えます。タミヤエナメルの近似色が有るのが便利に思いました。
黒猫2号
今晩は、辻堂ジップ様。
完成おめでとうございます(^^)。
応急塗装とそれが擦れて、下地のグレーが露出した感じがとても良いです。
はたくと埃ならぬ、細かい砂塵が舞い上がるような雰囲気です。
フロントウィンドー、幌の工作もバッチリで実感アップですね。
タミヤのHPもとんとご無沙汰なもので、「ラッカーを出したそうな」位の事しか知らないのですが。
今回の記事を拝見すると、モデラーの気持ちをくすぐる、且つなかなか良さそうなものではないかと思いました。
>明るい方LP77は、ハセガワのP-40Nの上面に使いたい色。
これはホルヒに使われたのと同じ色ですか?宜しければ教えて頂けませんでしょうか、よろしくお願い致します。
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