マーダー2でちょろっと触れた「1」、ロレーヌシュライバー改対戦車自走砲。
アイアンサイドの簡易インジェクションキット。多分、今はもう無いはず。理由は明白なのだが長らく模型店で棚さらしになっていたのを、長らく迷いに迷って、理由は明白なのだが、最後に覚悟を決めて買った物。くどいのは一見しただけで呻る出来だったからだ。カステンキャタピラも無かったので転輪を丸くする所から始まって足回りを立体にするのは大変だった。狭い居住区画が薄い装甲板に囲まれているのだが成型の都合で超重装甲仕様に化けてしまっており、プラ板で作り直した。主役の砲もアルミ引き物砲身は入っているが何にどう付けるか悩んでしまう造りなので、タミヤのPak 40を持ってきてある。
と、まったくしょうもないキットのように聞こえるが基本的な寸法と組み付けに狂いは無いので板組の車体は四角く出来たし装甲板もキット部品をテンプレートにして素直に出来た。こいつは最初から常に仮組・整形を覚悟させくれる姿だから、見た目のモールドが良くても組めない製品よりも組し易い、褒めすぎだ。小物は全滅作り直し又は流用、針金曲げろ指示有りなのでかなりの難物で有った。
でも、このヤケクソ感満点の格好がよろしい。小さいので無線手は後ろ運転手一人だけ前に乗る。ハッチが開いているのはこうするのが一番簡単だからでPEのハッチを軟質プラの車体にきちんと閉まった姿で取り付けるのは大変だ。メーカーも判っていてそれらしい内部部品を入れてくれている。迷彩は今ならもう少し繊細に吹けたと思うが実物写真を見るとかなり乱雑なのも事実。模型映えはちょっとだが、まーこんなもんか。しかし、車番の赤は目立つね、多分もっとくすんだ色なのかもしれない。
似た様な風情のホチキス戦車ベースの自走砲がブロンコから出ていたはずだ。あっ、2号D架橋戦車まで出しているのか、まいったね。
ついでのタミヤのマーダー2(38t)は、優等生だから特に問題無し。ただ、例によって後部のバスケットを金属線で作り換えると言う余計な事をしてある。このキットに関しては、塗ってしまうと違いが判らないので余り意味の無い努力だったが、いろいろ工夫したのは面白かった。アフリカに行った車両なので埃っぽくしてある。後ろからの写真が無かったので何も積んでないが想像でもう少し生活感を足してやった方が見場が良くなる。