スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

信州路から加賀百万石へ ③

2008-10-29 09:23:23 | 出来事

1日目は、長野駅前のホテルに宿泊。
運転の疲れがあるものの、住職との話を思い出し興奮してなかなか寝付けず。
翌朝の窓の外には陽射しも差し込んできて・・・爽やかです。
朝食も済ませ安心したのもつかの間、善光寺にお参りする途中から雨がパラついてきた。


▲「三門」です。お参りした後、空が明るくなってきたが・・・まだ小雨がパラついていた。

早朝のためか雨天のためか、お参りされる人も少ない。
大本願駐車場に停めて、仁王門をくぐり三門を経て本堂へ。

「牛にひかれて善光寺参り」とか「遠くても一度は詣れ善光寺」といわれ、古くから宗派を問わず多くの参拝者で賑わい香煙の絶えない信州の名刹なのですが、今朝の境内はひっそりと静まり返っています。


▲「本堂」前には、大香炉がドン!と置かれています。

西国・坂東・秩父の各観音霊場札所の観音像が安置されていて、これら霊場の番外札所になっており、満願された場合の御礼参詣する習わしになっているのです。



本堂は国宝で江戸中期の仏殿建築の代表作。広大な敷地には重要文化財の山門、仁王門、経蔵、鐘楼、忠霊殿、大勧進などが並んでいます。雨で煙っているため各お堂が更に遠くにあるように感じます。
秘仏のご本尊は七年に一度御開帳が行われるため、今は幕の中。
平成21年4月5日~5月31日にご開帳されるのです。


▲本堂の回廊から見渡すと・・・紅葉が始まった境内が・・・。

▲内陣券を買って・・・いよいよ「お戒檀めぐり」へ・・・・。

内陣券を購入し、本堂の床下の真っ暗な回廊を一巡しながら本尊の真下の鍵に触れる「お戒檀めぐり」を体験した。
カミさん共々、無事に鍵に触れることが出来た。これで、極楽往生が約束されたのです。



ご朱印帳への記帳を済ませ、始まったばかりの境内の紅葉を横目に、隣接する「東山魁夷館」へ。




常設展として11月25日までは、「森はささやく」をテーマに<白馬の森>などが展示されていた。
いつ見ても心落ち着く作品だ。大和を題材にした作品の前で佇むことしばし・・・・。


上信越自動車道の須坂長野東ICに乗り込む時には、小雨であったが、新潟県上越JCTを過ぎる頃は、大雨だ。
前を走る車のシブキで前方が見えない。
雨で煙っているため空も海も同じグレー色だ。日本海側を走る北陸自動車道はトンネルが多いため、ついに日本海の海の色を見ることは出来なかった。

午後2時30分となり、4時間あまりのドライブで金沢市内へ・・・。
雲ってはいるが雨が止んでいる間にと「兼六園」に向った。



日本三名園の一つ、兼六園。江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきたのです。加賀百万石を象徴する歴史的文化遺産です。



土地の広さを最大に活かして、庭のなかに大きな池を穿ち、築山(つきやま)を築き、御亭(おちん)や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園なのです。
おのぼりさん気分で「徽軫灯籠(ことじとうろう)」前と見事な枝ぶりの唐崎松の前で記念撮影してきました。


▲霞ヶ池の紅葉も始まっています。

霞ヶ池に浮かぶ木々の紅葉も始まっています。根上松を雪から守るための雪吊りの長い支柱が横たわり、準備が始まっています。

赤松の木肌が濡れて一段と赤みが目立っています。
曇天のため、しっとりした落ち着きのある景色ですが、光が吸い取られ暗く写ります。景色写真を諦めて・・・カミさんと記念写真を取り合いっこしたのです。


▲左:成巽閣(せいそんかく)の入り口です。右:その庭園です。

兼六園の一角にある成巽閣(せいそんかく)に入りました。
成巽閣は江戸時代末期、文久3年(1863)に前田家13代齋泰が母堂にあたる12代奥方、隆子君(剃髪して眞龍院)のために造営した奥方御殿です。




▲庭園は見事です。もう少しで紅葉の見頃を迎えます。

一階は書院造で二階は数奇屋造になっており、江戸時代末期の大名屋敷の代表的建築として、国の重要文化財に指定されています。
一階の部屋から見える庭園は、流水を取り入れた見事な眺めで、しばらく縁側に腰掛けて眺めてしまいました。


7 コメント

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Unknown (なりちゃんじいじ)
2008-10-29 20:00:26
こんばんは
善光寺から兼六園へ、いずれも何度訪れてもいいところですね。
善光寺では極楽往生が約束された由、これで一安心ですね
兼六園・成巽閣の緑の苔?見事ですね。兼六園では雪つりの準備が始まったんですね。もう少しで冬ですね
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Unknown (タケちゃんマン)
2008-10-29 20:09:12
こんばんは。
善光寺から 兼六園までの道のり、お疲れ様です。
私は、山梨の善光寺には行きましたが、長野の
善光寺には一度も行った事が無いのです。
是非行って見たいのですが、今田に行けません。
兼六園は一度入りましたよ~。綺麗な庭園を散策してみて、驚きの一言でしたね。私が行った兼六園は紅葉が終ったあとのような気がします。松などの雪対策が施してあり、不思議な光景を見たような記憶があります(実際に見たのは初めて)。
大変込んでいて、灯篭の前での記念写真には一苦労が思い出されますね。そして懐かしい写真と記事、有難う御座いました。
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Unknown (よし男)
2008-10-29 22:53:10
私は「お戒檀めぐり」は回避してきました。何も見えないところへ
入るのに入場料を取るなんて、 それに安全に対する警戒心が薄くなる。
実際に善光寺のここで、イタズラもあると聞いています。
実生活で遍路みちで、真っ暗な中を歩くこともあり、それだけで
充分と考えております。
それにしても目が不自由な人が白い杖だけで歩いているのを見て
感服しております。

兼六園の水は低いところからポンプなしで揚げていると聞きました。
こうして揚げた水がある池には鯉が多くいたと記憶しています。
生物がいない池は、死んでいるようでむなしいです。
植木の配置により、深山のようか空間を創出してあるのが
とても印象的でした。
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Unknown (ヒキノ)
2008-10-30 09:34:23
善光寺の正面から見ると入母屋妻入りになっていてなんかいつも見てるお寺の正面と違うのです(普通は平入り正面が多い)。それが印象的かもしれません。2層のように見えますがたぶん下の屋根は庇でしょう。壮大ですね。
東山美術館いかがでした。

兼六園は紅葉がいいそうですが、実はいつ見てもイイのです。写真を見るだけで満足です。
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Unknown (のび太)
2008-10-30 13:23:34
コンニチハ
長野(善光寺)&石川(兼六園)・・・・何回、行っても良い処です。 そう云えば、のび太も「徽軫灯籠」の前で写真を撮りましたネ。 二年連続で長野・石川・福井を巡ったのですが、また行きたくなりました。
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Unknown (KYR)
2008-10-30 15:25:37
兼六園に行かれたのですね。雨が降っていたようですが、風情があり、ステキですね。 (#^.^#)
実は、私は先週に日曜日に行ったのですよ。まだそんなに紅葉していなく、同じことじ灯籠を撮りました。
詳しいご説明、良く知りませんでした。(>_<)
信州から、北陸路まで、写真をたくさん撮られて、全て拝見させていただき、ありがとうございました。 (^^) ♪
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Unknown (KYR)
2008-10-30 15:27:18
途中で、切れてしまいました。
信州から北陸路までたくさんのお写真、とてもよかったです。ありがとうございました。<(_ _)>
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