大人になる娘へ送る言葉 ~君を心から愛する父より~

僕は君のお父さんになった。君の成長の記録とともに、君の人生の半歩先を行く僕の学びを将来の君に送る言葉としてここに記すよ

親友について

2018年10月03日 | 日記
娘へ、

今日は「親友」について話したいと思う。

お父さんは生まれてから30年以上が経っているけれど、実は確信をもって「親友」とよべる友達はいない。

お父さんの中では「自分と同等に自分のことを考えてくれる信頼できる、してくれる友達」、これぐらいを期待してしまっているのかもしれない。

そんな人、なかなかいるはず無いよね。

お父さんは学生のころから委員を務めたり、部活にも所属していたり、学生を卒業してもそれなりの規模の企業に就職して組織の中にいる自分にあまり違和感は感じない。

だけど、最後はいつも一人なんだ。自分に共感してくれる大事な仲間を見つけることができたとしても、自分は自分しかいなくて、最後に自分を守るのは自分なんだ。

前向きに考えると、自分しかいないということは、自分が好きなようにすればいいと思う。それはもちろん人からの信頼を失わない程度にだけどね。

組織の中で生きていくには人からの信頼を裏切ってはいけない。でも最後は自分しかいないからその範囲で自分の好きなようにすればいい。

でも例えば君が大人になって本当に好き勝手しようとしたときに、「迷惑をかけてしまうな」と顔が思い浮かぶ人がいるかもしれない。

それは家族であったり、君の大事な友達なんだと思う。それが君の将来の「親友」になるのかもしれない。

お父さんは「親友」はいないと言ってしまったけど、信頼できるひと、大事にしたい友達はいるよ。相手がどう思っているかわからないけど、それでもいいと思う。

だから誰かに裏切られたと感じることがあっても気にすることはない。それは自分が相手に持っている期待が間違っていたということ。相手は悪くない。

そう考えると自分が楽になるから、「親友」はいないと思うことで、裏切られる心配から逃避しているかもしれないね。

でもいいんだ、それが自分を守る方法なのだから。誰の迷惑をかけるわけでもない、誰の信頼を裏切るわけでもない。

すこし重い話になってしまったけど、生きているかぎり、組織にいるかぎり、人からの裏切りで傷つくことは一度はあるかもしれない。

でも大事なのは最後に自分は自分だけということ。その気持ちを持てば、きっと勇気を持って自分のいる環境も変えられるとおもうよ。

ちなみに、お父さんの「親友」はしいて言えば君のお母さんかな。お母さんはお父さんのことをどう思っているかわからないけどね。

父より