京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

おれには分からないよ…

2006年05月30日 20時31分07秒 | Weblog
人間も 大人も子供も動物も 寝ている顔は可愛いよ。

2日前ほど…おれは例の様に東寺へ行った。
3匹の子猫を写そうとしたが 中々出てこないので逆側の ニュー2ファミリーの所へ行ったんだ。
ついに出て来た3匹の子猫。
そりゃぁ嬉しかったよ。
文章に書くと簡単だけどさ 約40分間ずっと粘ってたんだ。
ここの子猫達は 向こうの子猫達と比べて ずいぶんと臆病なんだよ。
そりゃあそうだよな 人間だって十人十色って言うもんな。
そこへ又煮干のおじさんが来たんだ。
おれにとっては 良いんだか悪いんだか 分けの分からない報告を持って…

煮干のおじさんはこう言った。
「あんたを随分待ってたんだ。今朝早く常連の○○さんが 向こうの子猫の一匹を貰って行ったんだよ。
おれにも断ったんだけど…警備員さんに話をして貰って行ったんだ。
あんたはずっと猫の写真を撮っていたからな。だから○○さんは あんたにも断るつもりで待ってたんだ。
今さっき帰っちゃったよ。」
おれは多分 瞬間変な顔をしたと思う。
おれの猫達じゃぁない。
おれの子猫じゃぁない。
だけど 子猫を貰ったおばさんは おれに断るつもりだったと言う。
複雑だったけど おばさんの気持ちも物凄く嬉しかった。
この日の朝は 別な意味で嬉しい事もあった。

貰われた猫の所へ行ったら 大勢の常連さんが何故か挨拶をしてくれるようになったんだ。
朝の挨拶は気持ちが良いよな。
だけど…
子猫が二匹になってしまった親は 賢明に縁の下に呼びかけるんだ。
残った子猫二匹が無邪気に遊んでいる時も オチチを飲んでいる時も 寝ている時も
にゃぁお~にゃぁお~と 貰われた子猫を賢明に探しているんだ。
この東寺が閉門になって夜が来て 開門の時間になって…
ずっとずっと探し続けるんだろうな。
複雑怪奇な事件が起きている昨今 子供が見えなくなった人間の親達だって 見つかるまでは賢明に探すよ。
親は 子供は 人間も動物も変わらない「愛情」ってものが有るんだよな。

帰り際 常連のおばあさんと会った。
おばあさんは「あらぁ~~~寝てはるんだ… あれ?2匹しかおらへんの?」と おれに聞いたんだ。
おれは 煮干のおじさんの言った事を正確に伝えた。
「そうなんや…あんさん何時も写真撮ってはったのになぁ~残念やねぇ~
幸せになってほしいなぁ~」と言った。
おれは「絶対幸せになって欲しいよね!」と答えたんだ。
おばあさんは 寝ている子猫達を見て「良い写真 撮りなはれ」と笑顔で言ってくれた。
この写真の様に 可愛い顔で寝ている時に 親猫の泣く声が何時までも続くんだよ。
貰われて行った子猫が居そうな所を 一生懸命グルグル探しまわっているんだ。
親猫の声が 姿が かわいそうで哀れで。

それでもおれは シャッターを切っているんだ。