猫が消えた日 6
開門の時間とともに おれは東寺に入った。
真っ先に 思い出の場所の大木の下に座った。
知っている常連さん達は 来ない。
あれこれあれこれ 思い出していた。
人が近づく気配がし 顔を上げると おんちゃんがいた。
「これ・・・無理しないでくれよ」 と言い 水筒を渡してくれた。
暫くすると 八幡宮の方から 気配を感じた。
誰か おれを見てる!
そっと立ち上がり ゆっくりと八幡宮に近づいて行った。
おれは立ち止まった。
八幡宮の下の下水管から 誰かが見てる。
じっと見つめてた・・・その時 ひょいと顔を出したにゃんこが。
きっと おれが動いたら 逃げるのが分かってた。
目を凝らし見ていたら 何と南門のボスだった!
丸い下水管から頭だけ出し おれを見ている。
おれは「ボス・・・ボス・・・」と 小さい声で呼びかけた。
するとボスは にゃぁ~~~ごぉ~~~!と デカい声を出し 下水管に頭を引っ込めてしまった。
にゃぁ~~~ごぉ~~~と 大きな声で三回叫び それきり出てはこなかった。
南門の猫一族を見たのはボス一人で それが最後になった。
開門の時間とともに おれは東寺に入った。
真っ先に 思い出の場所の大木の下に座った。
知っている常連さん達は 来ない。
あれこれあれこれ 思い出していた。
人が近づく気配がし 顔を上げると おんちゃんがいた。
「これ・・・無理しないでくれよ」 と言い 水筒を渡してくれた。
暫くすると 八幡宮の方から 気配を感じた。
誰か おれを見てる!
そっと立ち上がり ゆっくりと八幡宮に近づいて行った。
おれは立ち止まった。
八幡宮の下の下水管から 誰かが見てる。
じっと見つめてた・・・その時 ひょいと顔を出したにゃんこが。
きっと おれが動いたら 逃げるのが分かってた。
目を凝らし見ていたら 何と南門のボスだった!
丸い下水管から頭だけ出し おれを見ている。
おれは「ボス・・・ボス・・・」と 小さい声で呼びかけた。
するとボスは にゃぁ~~~ごぉ~~~!と デカい声を出し 下水管に頭を引っ込めてしまった。
にゃぁ~~~ごぉ~~~と 大きな声で三回叫び それきり出てはこなかった。
南門の猫一族を見たのはボス一人で それが最後になった。
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