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写真:嵐山「野々宮神社」付近。
振り返ると 丁度人が 瞬間途切れた。
足元の灯籠を入れたかったんだ。
この灯籠が有ると無いとでは 竹やぶの存在感が 又違ってくる。
それと この竹やぶは 人の背丈より高い これまた竹で出来ている竹垣が有るから
超厄介だった。
時々 竹垣にカメラを突っ込んで ノーファインダーで撮る…方法しか 無いに等しい。
人の海で じっくりゆっくり撮る事は もはや不可能だったな。
今日は クリスマスイブだ。
天使が舞い降りる…とも言うけど。
思い出してみれば 彼女とクリスマス 二人きりでやった事が無かったな。
毎年誰かが誘い誘われ 友達や後輩が集まり…
いちゃいちゃいちゃの ふふふんのふんふん…ちゅう事が 無かったわけだ。
しかも 生涯忘れる事のできない 大事件が勃発した日でもあったんだ。
ある年の12月24日に 彼女を呼んで…と計画していた。
今年こそは二人っきりで…
神様は 何処でどう間違ったのか おれに試練を与えたんだ。
「えっちな妄想を抱いていると この神ちゃまが許さないぞぉ~」と 思ったのかしれないが。
24日 ??? 体が…変…
熱を測ったら 39度を超えてる。
何でこんな日に…と思ったけど もう遅い。
ここだけなんだよ 覚えてるのは。
後は 彼女とお袋から聞いた話だ。
部屋の窓を叩いて 彼女が来たのは夕方5時頃だ。
おれは コタツから立ち上がり にぃ~~~って笑って 倒れたんだと。
びつくりした彼女は 急いで玄関から入り お袋に倒れた事を告げた。
代わり番に 一晩中枕元に付き添ったけど 熱が下がる所か上がってると言う。
以前のガラスで出来た体温計 ふっ切れたと言うんだ。
42度から計測不可能になった時 救急車を呼び 病院に運ばれた。
病院の先生から 今日明日の命だ と言われたと言う。
お袋は 親戚中に電話して 今日明日の命と伝えた。
おれが目を開けたのは 26日の夜11時頃だった。
目を開けたら 仙台の親戚などが ずらっと並んで おれを見ていたんだけど
目を開けた瞬間 口々に「生き返った!」と言われてさ。
薄ぼんやりとしか 目を開けられないんだ。
つまり 熱のせいで目をやられたんだ。
先生が来て「目を開けては駄目だ。目を冷やしてやるから」と言われて
「もう安心です」と 声が聞こえて その声を聞いたら 又眠ったんだ。
27日の早朝 看護婦が「良かったね。神様が助けてくれたんだね」とか言うんだ。
それはそれで 結構な事だし 有りがたい事だ。
だけど…神様が試練を与えたならば 何で神様が助けるんだ???
おれは家に電話した。
「病院食は嫌だから 何か作って持って来てくれ」と言うと…
お袋に 「何をこの糞忙しい時に言ってんだ!黙って寝てろ!」と 怒鳴られたんだ。
黙って寝てられないから お願いしたのに。
当たり前だよ おれの病室は誰も居ない。
4人部屋に移されたんだけど 年末だから一時帰省して だぁ~~~れも居ない。
熱が下がれば ただの人。
食欲も出るわけだ。
友達 彼女に電話して「何か差し入れしてくれ」と頼んだら 2時間後に来てくれたんだ。
気になった事があって 病院をうろうろしてたら 殆ど誰も居ない。
でかい病院だから 薄気味悪い。
ナースセンターに行ったら 3人居たんだよ。
呼び止められて こう言われた。
「今 親戚の○○さんから電話が有って 今日付き添いたいから許可をお願いします
って聞かれたんだけど。4人だとねぇ~…でも 許可しますから」って。
病室に戻ると 友達と彼女と4人で 差し入れのケーキを食べたんだ。
友達は夕方帰って 彼女だけが残った。
彼女曰く 「あのね 後から私の友達が3人来るんだけど 嘘ついて親戚と言っちゃった」
で 全てが分かった。
女の子達が持って来たのは クリスマスケーキとシャンパンと 御寿司に鶏肉やお菓子類。
看護婦が見回りに来ても 文句一つ言わないから 不思議に思ってたら
「看護婦さんに 御寿司の差し入れ持って来てやった」と 悪知恵の集団だ。
一晩中語り明かしたよ。
そんなこんなで 1月1日に やっとお袋が来てくれた。
お昼になると 病院食が…
出て来たのは お餅3個に雑煮とおしるこ。
お餅は焼いてない奴で 共同炊事場?って言うのか? お金を入れてガスを使う奴で
焼いて食う事になる。
お袋は おれ以上に気性が激しい人だった。
そのトレーに乗った食事を見ると 「電話してくる」と言い 公衆電話のほうへ。
戻って来たお袋は 「それ 食う事ないから」と言う。
当然の様に いくら病院に人が少ない って言っても 焼かなくちゃいけない餅を焼くのに
炊事場なんか 長蛇の列だった。
1時間位したら 板前さんと仲居さんが来てくれたんだ。
風呂敷を開けたら それこそ見事なお節が有った。
お袋はナースコールを押して 看護婦を呼んだんだけど 何で呼んだか分からない。
見てたら お袋が 「あんた達 お正月なのにご苦労さん。これ一つ持って行きな」
と言いながら お節三重を持たせてやったんだ。
おれとお袋と 板さんと仲居さんの4人で お正月も病院でやったわけだ。
だからと言うわけじゃないけど クリスマスとお正月は 強烈な思い入れが有る訳だ。
見ている おめ様達 良いクリスマスを迎えてちょ。
振り返ると 丁度人が 瞬間途切れた。
足元の灯籠を入れたかったんだ。
この灯籠が有ると無いとでは 竹やぶの存在感が 又違ってくる。
それと この竹やぶは 人の背丈より高い これまた竹で出来ている竹垣が有るから
超厄介だった。
時々 竹垣にカメラを突っ込んで ノーファインダーで撮る…方法しか 無いに等しい。
人の海で じっくりゆっくり撮る事は もはや不可能だったな。
今日は クリスマスイブだ。
天使が舞い降りる…とも言うけど。
思い出してみれば 彼女とクリスマス 二人きりでやった事が無かったな。
毎年誰かが誘い誘われ 友達や後輩が集まり…
いちゃいちゃいちゃの ふふふんのふんふん…ちゅう事が 無かったわけだ。
しかも 生涯忘れる事のできない 大事件が勃発した日でもあったんだ。
ある年の12月24日に 彼女を呼んで…と計画していた。
今年こそは二人っきりで…
神様は 何処でどう間違ったのか おれに試練を与えたんだ。
「えっちな妄想を抱いていると この神ちゃまが許さないぞぉ~」と 思ったのかしれないが。
24日 ??? 体が…変…
熱を測ったら 39度を超えてる。
何でこんな日に…と思ったけど もう遅い。
ここだけなんだよ 覚えてるのは。
後は 彼女とお袋から聞いた話だ。
部屋の窓を叩いて 彼女が来たのは夕方5時頃だ。
おれは コタツから立ち上がり にぃ~~~って笑って 倒れたんだと。
びつくりした彼女は 急いで玄関から入り お袋に倒れた事を告げた。
代わり番に 一晩中枕元に付き添ったけど 熱が下がる所か上がってると言う。
以前のガラスで出来た体温計 ふっ切れたと言うんだ。
42度から計測不可能になった時 救急車を呼び 病院に運ばれた。
病院の先生から 今日明日の命だ と言われたと言う。
お袋は 親戚中に電話して 今日明日の命と伝えた。
おれが目を開けたのは 26日の夜11時頃だった。
目を開けたら 仙台の親戚などが ずらっと並んで おれを見ていたんだけど
目を開けた瞬間 口々に「生き返った!」と言われてさ。
薄ぼんやりとしか 目を開けられないんだ。
つまり 熱のせいで目をやられたんだ。
先生が来て「目を開けては駄目だ。目を冷やしてやるから」と言われて
「もう安心です」と 声が聞こえて その声を聞いたら 又眠ったんだ。
27日の早朝 看護婦が「良かったね。神様が助けてくれたんだね」とか言うんだ。
それはそれで 結構な事だし 有りがたい事だ。
だけど…神様が試練を与えたならば 何で神様が助けるんだ???
おれは家に電話した。
「病院食は嫌だから 何か作って持って来てくれ」と言うと…
お袋に 「何をこの糞忙しい時に言ってんだ!黙って寝てろ!」と 怒鳴られたんだ。
黙って寝てられないから お願いしたのに。
当たり前だよ おれの病室は誰も居ない。
4人部屋に移されたんだけど 年末だから一時帰省して だぁ~~~れも居ない。
熱が下がれば ただの人。
食欲も出るわけだ。
友達 彼女に電話して「何か差し入れしてくれ」と頼んだら 2時間後に来てくれたんだ。
気になった事があって 病院をうろうろしてたら 殆ど誰も居ない。
でかい病院だから 薄気味悪い。
ナースセンターに行ったら 3人居たんだよ。
呼び止められて こう言われた。
「今 親戚の○○さんから電話が有って 今日付き添いたいから許可をお願いします
って聞かれたんだけど。4人だとねぇ~…でも 許可しますから」って。
病室に戻ると 友達と彼女と4人で 差し入れのケーキを食べたんだ。
友達は夕方帰って 彼女だけが残った。
彼女曰く 「あのね 後から私の友達が3人来るんだけど 嘘ついて親戚と言っちゃった」
で 全てが分かった。
女の子達が持って来たのは クリスマスケーキとシャンパンと 御寿司に鶏肉やお菓子類。
看護婦が見回りに来ても 文句一つ言わないから 不思議に思ってたら
「看護婦さんに 御寿司の差し入れ持って来てやった」と 悪知恵の集団だ。
一晩中語り明かしたよ。
そんなこんなで 1月1日に やっとお袋が来てくれた。
お昼になると 病院食が…
出て来たのは お餅3個に雑煮とおしるこ。
お餅は焼いてない奴で 共同炊事場?って言うのか? お金を入れてガスを使う奴で
焼いて食う事になる。
お袋は おれ以上に気性が激しい人だった。
そのトレーに乗った食事を見ると 「電話してくる」と言い 公衆電話のほうへ。
戻って来たお袋は 「それ 食う事ないから」と言う。
当然の様に いくら病院に人が少ない って言っても 焼かなくちゃいけない餅を焼くのに
炊事場なんか 長蛇の列だった。
1時間位したら 板前さんと仲居さんが来てくれたんだ。
風呂敷を開けたら それこそ見事なお節が有った。
お袋はナースコールを押して 看護婦を呼んだんだけど 何で呼んだか分からない。
見てたら お袋が 「あんた達 お正月なのにご苦労さん。これ一つ持って行きな」
と言いながら お節三重を持たせてやったんだ。
おれとお袋と 板さんと仲居さんの4人で お正月も病院でやったわけだ。
だからと言うわけじゃないけど クリスマスとお正月は 強烈な思い入れが有る訳だ。
見ている おめ様達 良いクリスマスを迎えてちょ。
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