秋の気配

写真：以前　東寺・南門周辺に居た子猫。
この子猫達は　捨てられた子猫だ。
じっと　おれを見つめていた。
声を掛けられなかった。


ここにも書いたけど　東寺は以前　猫達で賑やかだった。
以前から居た猫や　何らかの理由で家を出て　辿り着いた猫。
捨てられた猫達。
そんな猫達で　賑やかだった。
それが今　様子が変わってしまった。
東寺全体が　おかしいんだ。
理由は沢山有るけど　第一に　朝早くから来ていた動物の世話好きな人が居ない。
最大の理由はそれかもしれない。
常連達が朝早く会話をしているのは　ほんの僅かだ。
この人達の笑顔が好きだった。
レンズを向けると　嫌とも言わず　良いとも言わず　ただ笑みを浮かべるだけだった。
そうなんだ。
東寺から　笑顔が消えたんだ。
観光客も　ここを利用している人達も　笑顔が無いんだよ。
おれの知り合いは　ボスだけになっちまった。

秋と言えば　げいじつの秋。
秋と言えば　食欲増進の秋…メタボ　きぃ～つけろよ！
おれは勘違いしてた。
ずっと　ずぅ～～～～～っと　勘違いしていた。
それは何かというと　京都には　オデブは居ない…と思っていたんだ。
勘違いも甚だしい。
間違った考えも　ここまで行くと超ヘビー級だな。
居るんだよ　オデブが…当たり前か…
そもそもの事の起こりは　去年　ドンキーに行った帰り道の事だった。
バスに乗ろうとして待っていたら　横断歩道から牛が自転車に…あ　いや…
よくよく見たら　物凄いねぇ～ちゃんが　自転車をコイデイタ。
おれとおんちゃんは　見過ごした。
「……………～～～～～！！！！！ぐひゃひゃのひゃ！」と　笑っちまった。
だって自転車のタイヤ　ぺっちゃんこだぞ。
半端無く　体重は有っただろうな。
１００キログラムは　優に超えていると思う。
あれじゃぁ　自転車が可愛そうだ。
だっても糞も　走り去る後姿を見たら　サドルがケツにめり込んじゃって　見えないんだ。
これが唯一の　超オデブだったな。
こう言う人って　痩せたいとは思わないんだろうな。
まぁいいか。
勘違いも訂正出来た事だし。

食いたい時に食う。
これが一番で　何を食っても美味い。
だからって事は無いけど　春夏秋冬　鍋物は良くやる。
この間　急に寒くなった時が有るだろう？
あの時に　急遽鍋をやる事に決めたんだけど　夜だから材料が…
茄子　鶏肉　サツマイモ　キャベツ　玉葱　有るもの全部　ぶち込んだ。
美味い！
猫ファミリーも　湯気に釣られてやって来た。
皆で仲良く食べようとしたんだけど…「み～」が　大好きな肉を食わない。
あれっ？っと思ったけど　どうしても食わない。
食わないくせに　おれの左腕に自分の右腕を乗っけて　ひっきりなしに鳴く。
「頂戴」しているのは分かるけど　何だか？？？だった。
鶏肉以外　茄子　玉葱　キャベツ…
茄子をやったら食わないし　玉葱も食わない。
キャベツか？？？と思って　キャベツをやったら…
「こいつ　馬鹿か？！」って言うくらい　めちゃくちゃ美味そうに食うんだよな。
猫にも当然　好き嫌いは有る。
だけど　よりによってキャベツとはなぁ～…
で　おんちゃんは出かけているんだけど　「帰り買い物してくるけど　キャベツ買ってくるから」
と言うんだ。
「何でキャベツなんだよ」と言ったら　「み～」も食うからって言うんだ。
も　って…　じゃぁ　その「も」に入るのは　おれとおんチャンの事か？
へんなにょ。