京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

京都2007 5月6日 ニューファミリーⅠ

2007年05月07日 03時41分17秒 | Weblog
上の写真は それこそチビは平気な顔で写っているが もう目がうつろなんだ。
写真を撮るまで…落ち着くまで…めちゃくちゃ おれの手を噛み付いていた。
辛かったんだ。

一週間前からチビが わきの下じゃあなく足元からもぐる様になり 
そのまんま足元で寝るようになった。
出産が近づいて来ているのが分かった。

今朝 何時も通り足元に潜り込んで来た。
数分したら 足の親指が 何かのスプレーをかけられた様に…しゅっと…
破水した!
一階の仕事場から 用意しておいたダンボール…座布団とタオルを敷き詰めていた…
を持ってきた。
だけどチビは…おれの足元や体から離れない。
二階じゃ駄目だ と 即判断して チビを無理無理押し込み 一階に運んだ。
「大丈夫 チビ頑張れ!おれが付いててやるから!」と 何度も繰り返し呼んでいたよ。
1時間後 三匹を産んだが…
お腹をサスルト ?!まだ動いているぞ…
途端 箱から顔だけ出し おれを見て鳴くに鳴く。
手をカジラレナガラ 頭を撫で顔を撫で 20分~30分過ぎた。
そうこうしている内に 痛みに耐えられなくて出てきたら…
???!!!子供が出ている!
!!!!!…焦った。
逆子だ!
30分近く 首を絞められていた訳だ。
慌てながらも そっと引きずり出した。
駄目だ…ピクリとも動かない。
チビは そこから離れちゃって おれの傍の座布団の上で唸っている。
何とか蘇生させようとしたその瞬間 又産まれた。
蘇生を諦め 一番最後の子供の処理をした。
チビは…おれを頼りにしているんだ。
おれがティッシュを取る度に 手を洗う度に 立ち上がる度に 両手をおれの足に抱き付かせ
まるで駄々っ子の様に 何処かに行くのを止めさせようとしている。
ダンボールを綺麗にし 4番目の駄目だった子供を 綺麗なタオルで包み…
明日 庭に埋めてやろうと思う。


何時か聞いたんだよ 煮干のおっちゃんに。
チビとみ~は 実は5人兄弟だったと言う事を。
その内一匹はカラスにやられ もう一匹は子育てを放棄したらしく 逝ってしまったと言う事を。
チビは 6月20日にカラスに持って行かれそうなのを助けた。
チビとみ~を助けたのは 6月22日の雷が鳴っている大雨の日だった。
何の運命か分からないが 子供が生まれた昨日は大雨で雷が鳴っていた。
おれは雷が この世の中で一番嫌いなんだよ。
耳栓をして 布団を被って…それ位い大嫌いだ。
だからチビが子供を産んで一安心して おれの足元で子供と一緒に休んでいた時は
体中 ガクガク震えていた。
この時ほど 誰かに縋り付きたいと思った事はなかったよ。
だけど 一番縋り付きたいのは 一生懸命小さい体で頑張ったチビに違いないんだ。
さっきも おれがやっとトイレに行って戻ろうとしたら…
何時も通りの 何時もの場所で きちんと背筋を伸ばし おれを待っていた。
「馬鹿だなぁ~チビは」と言って 頭を撫でたら その途端寝転んでしまった。
こんなに辛い体でも おれを待っていてくれる。
おれを頼りにしている。
心配するなよチビ。
一年前と同じ事を お前の子供にしてあげるからな。

京都は あっちぃ~~~!!!

2007年05月04日 23時05分21秒 | Weblog
写真:「道頓堀 極楽商店街」
昔風の仕上げにやってみた。
印画紙のざらつき感…出てれば良いけどな。


今日は ちょっと変わった事を書く。
おれが 何でノーファインダーを駆使するかだ。
おれも伝えたいけどな よぉ~くまとまらないから そこは おっちょんじぃ~っつうことで。

自然とは 会話は出来ない。
動物とも会話は出来ない。
当たり前の話 自然と話なんか出来るわけも無く。
動物とも会話は出来ないが 何とか意思疎通は出来そうだ。
ファインダーを覗いていると おれも人間だから うっとおしくなる事も しょっちゅううだ。
カメラを構えていると 相手は身構える。
それが嫌なんだよ。
自然に自然に と思っても どぉ~~~しても相手は身構える。
だったら ファインダーを覗かなければ良いだけの話だ。
被写体と会話をする…と言えば カッコイイかもしれないが。
「この竹林は 何を訴えているんだろうか? どう撮って欲しいんだろうか?」
と考えていたら キリが無い。
本能の赴くまま カメラを顔から離して カメラの角度を変えたり…
で シャッターを切る。
地面の近くに有る顔…猫や犬達。
それらだって 同じ事だ。
飼い慣らされている動物達は…「顔に変ちょこりんな物をくっつけて こっちを見ている!
何だ?!あいつは…敵か?!」と こんな事を思っているんだろうな。
こっちを見てくれない。
だったら地べたに座り 彼らと同等な態度で接すれば ちょっとは懐いてくれるだろう。
そんな考えも有る。
だから おれは地面に座り 彼らと心から会話をして ノーファインダーで切る。
内臓フラッシュを焚きたい!
でも出来ない。
相手が驚かす様な事は出来ないし やってはイケない事だからだ。
おれ達も こう言う事に神経を使ってるのさ。

道頓堀 極楽商店街 Ⅲ

2007年05月02日 05時15分08秒 | Weblog
写真:道頓堀 極楽商店街の 焼き鳥を焼く親父&母ちゃん風。

この親父の名誉の為に言うけど 決して背中にはゼンマイはねぇ~からな。
しかも モモ肉の焼き鳥は 超美味いから。
店の名前は「鶏焼 とりの」

この「道頓堀 極楽商店街」に入る時 おれ達はカメラを既に用意していた。
何故だかは知らねぇ~けど 案内係の兄ちゃんが近づいてきて 色々話しかけてきた。
帰りもわざわざ近づいてきて「又来てください!」と言うような事を言ってくれた。
juriいわく「普通コンデジなのに 私らはごっつい一眼だから 何かやっている人達 
と思ったんじゃないかな?」と言う。
それにしても愛想の良い兄ちゃんだし 姉ちゃん達が大勢居る。
館内撮影は 大いに結構だとの事。
赤ちゃん連れも居たし 家族連れも居たし。
造った奴は 相当考えてるな。
金魚すくい ヨ~ヨ~すくい 綿菓子 お好み焼き たい焼き 焼き鳥…etc
うろうろしていると はっ!として 立ち止まってしまう所が有る。
これこそデジャブなんだろう。

ガキんちょの頃 遊び過ぎて夕暮れになり 親父が怖くて帰るに帰れない…
家の前まで来ているのに 入りたくてもきっかけが無く。
ちょっと離れた 薄ぼんやりと街灯が点いている電柱の下で 
寂しさ悲しさ後悔の入り混じった思いを ちっちゃい体で耐えていて。
お袋が突然出て来て「あんた!…帰って来たのか?ん?早く家に入りなさい」と優しく言われ
でも 入ろうとした玄関先に 怖い親父が立っている。
必死に怖さを隠し 歯を食いしばっても涙が出て来てしまい…
だけど 親父は黙って頭を撫でてくれる。
開放感からか 声を出してワンワン泣いた 幼い思い出。
なんだか そんな不思議空間が 沢山有る所だ。

 

道頓堀 極楽商店街 Ⅱ

2007年05月02日 04時44分47秒 | Weblog
写真:道頓堀 極楽商店街
ここの極楽商店街は 超レトロな造りだ。
おれもレタッチを 超レトロ風にしてみた。


大阪に行って見て 改めて思った事が有る。
大阪の人間は 目立って「なんぼ」の感が有る。
表現力に力が有る。
超個性的だ。
京都の人間は 内に秘めた感が有る。
大阪で超有名な「三角公園」の近くで 若者が「なぁお前。大阪に来たら 
これくらいやらんと あかんで!」
と 大袈裟なジェスチャーを交えて 踊りだした。
とにもかくにも力が有るんだな。

「道頓堀 極楽商店街」とは ビルの内部の造りが 超レトロだ。
懐かしい店や 懐かしい遊びが出来る所なんだよな。
おれとjuriは せっかく大阪まで来たんだから「路地裏探検隊」に急遽なって
何から何まで見てやろう! と言う気になっていた。
時間はとっくに昼を過ぎていた。
その前に 喉が渇いた。
タバコも吸いたいし 喉を潤すビールも飲みたい。
おれ「喉が渇いたけど…」途中を遮り juriが「あそこに良い店が ありんす!」
と言った…この子は 本当にこう言う話し方をする…。
おれは 人のせいにして「なぁ~~~んだよぉ しっかたねぇ~なぁ~」とか 嘯いて
その店に入ったんだ。
店の親父は どっかで見た事が有る 呑気な顔をしている。
おねいちゃんは 昔の母親風の割烹着を来ているんだぜ。
呑気な親父は 意味も無い動きを ひっきりなしにしている。
可笑しくて可笑しくて「おい…あの親父 ぜんまいで動いているんじゃねぇ~か?」
と 話したくらいだ。
まずビールを注文した。
お勧めをjuriが聞いたら「鳥のモモ」が美味いと言うし お勧めだと言う。
頼んだら…めちゃくちゃ美味い!!!
炭火で 火柱が出来る位い焼くんだよ。
今までに食った事が無い食感だったな。
ここに入る時に 大人は315円かかる。
大人や子供も 充分遊べる。
中央広場では 役者が劇をする。
ビールを飲んで 何かを食っても 節約すれば1200円も有れば 充分楽しめるぞ。
入る時にカードを貰うんだが そのカードで飲食代を入力し 帰りに支払うシステムだ。
絶対又行きたくなるような…
あっそうだ!
美写楽のメンバーと行っても 面白いな。
だってな 超勉強になるんだよな。
薄暗いしさ 役者の演技も撮るとなると 本当に遊んで勉強できる所だな。
ほんと 楽しかったわ。

連休 

2007年05月01日 02時07分18秒 | Weblog
写真:道頓堀 極楽商店街

週末に ヨドバシカメラに行く予定をしていたら…
どう言う訳かjuriから「大阪に行かへん?」との誘いが。
断る理由なんか勿論無いし むしろ独りより良い と思った訳だが。
juriはjuriで理由が有った。
そう「万有引力」の理由が有ったんだ。
コンクリートに叩きつけちゃった愛機の修理だった。
そうなると 益々断る事なんか出来はしない。
それはそうだ おれにも責任が有る。

で行って来た…が…
てっきりjuriは ニコンのサービスセンターを知っていると思ったが…
知っているには知っていたが 地図は頭の中だ。
おれか?
おれはキャノンだから ニコンなんて知るけ!ってな事だ。
ところが奇跡は起きちゃうんだな。
迷いもしないで 一発で辿り着いた。
おっ!これって もしかしたら…ヨコシマナ考えだ。
「ついでに大阪へ いざ出陣!」となっちゃった。
無謀にも 右も左も分からない物同士が 書店で地図を買い ウロチョロする事に。
グリコを見るべ!
カニの動く所 見てみたい!
あそこも ここも行くべ!!!
夢中でシャッターを切り 結構観光客にもなっちゃったりして。
で 夜になった。
梅田まで戻らないと 大いに大変な事になる。
来た道を戻っているのか 迷っているのか さっぱり分からなくなった。
おれが「なぁ…大丈夫か???こっちで良いのか???」と聞く。
juriは「おう!任してくれたまえ!!!」と言うような事を言い あっちへ行ったり…
juriが「あそこ通ったでしょう?!あそこのビルも見覚えが有るし…おいおいのビルも…」
おいおいのビル???…おいおいって…おいおいのビル?………
おれ「なぁ おいおいのビルって何だ?」と聞いたら
juriが「正面のビルだよ。おいおいって書いてあるもん」と言う。
正面を見た。
おいおいのビル…?????…???…?…!!!!!!!!!!!!!!!!!
○I○I まるい まるい だった…

しかしのかかし juriは大したもんだ。
何処へ行くにも…当然始めてなのに 迷いもしないで きっちり帰れたんだ。
おれよりもハルカニ度胸が良い。
変な路地裏に入っちゃった。
???!!!!!…寝てる…人が寝てる…大勢人が寝ている…
juri「♪たにんこ♪…もし帰れなかったらさ 寝ているおじさんに ダンボール借りて寝ようよ。
大丈夫だよ あったかいから風邪もひかないし」
この一言で 寝ていた「動物的感」に 火が付いた。
ウロチョロしている場合じゃあない事ぐらい 分かっている。
しかし juriいわく…
迷っては居ないし ただ駅が遠いだけ と強気だ。
実際にそうだった。
全然迷っては居なかった。
あまりにも遠くに来ただけの話だったんだ。
無事京都へ辿り着き やけに酒を飲みたくなり 桃次郎に行ったよ。
だけどもさ 安心からか…何処に酒が入って行ったか わけわかめだった。