「きみの知らないところで世界は動く」の話

ＮＨＫ松山放送制作のドラマ「きみの知らないところで世界は動く」を観ました。

あらすじ
和哉（鶴見辰吾／細田よしひこ）は、高校の同窓会に出席する為に郷里の宇和島に向う電車の中にいた。中学生になる息子から”大人になる事への疑問”のメールを読みながら、自分が高校生だった頃の恋人カヲル（前田亜季）や親友ジーコ（浅利陽介）の事を思い出していた。


原作は「世界の中心で、愛をさけぶ」の片山恭一氏。脚本は、ドラマ「あいのうた」や映画「いま、会いにゆきます」の岡田惠和氏。
舞台は１９７０年代後半の愛媛県宇和島市。

ＮＨＫ独特の映像が少し鼻についた。
ニールヤングの「Ｈｅａｒｔ Ｏｆ Ｇｏｌｄ」が合っていなかった。（原作にあったらしょうがないんだけれども・・・。）

「３人のうち、１人が同窓会に出席できなくなるなんて思いもしなかった。」
この１人が誰かは予測が付いてしまいました。
どんでん返しも無いだろうなとも思い、実際その通りになりました。

この原作は実写では画きにくかったのではないでしょうか？
それでも最後まで観られたのは単純で分かり易い話の流れがあったからかなと思います。

登場人物達の行動には少し疑問の残るものが多い。さらに行動を修正してみたりして・・・。
夜中に冷蔵庫で食べ物を漁るカヲルは２人に見つかり何故ジーコに抱きつくのか？理屈は判るが納得は出来ない！
それをフォローする為に次のシーンでは和哉の手がカヲルの腰に回されているのとか。

一番の疑問は、何故好きな相手と一緒に居なかったのかですね。

追記：ＮＨＫ松山放送では１２年ぶりのドラマ制作だそうで、少々批判（批判するに値する作品だからですよ。）も書いていますが、これに懲りずに、また作って欲しいですね。

「大奥～華の乱～スペシャル」の話

「大奥～華の乱～スペシャル」１２／３０（金）放送（視聴率１２．０％）を観ました。

あらすじ
綱吉（谷原章介）の死後、尼寺で暮らす安子（内山理名）は死期の迫る柳沢吉保（北村一輝）のもとを訪れる。既に正常な思考能力を失う吉保に代わり音羽（余貴美子）は吉保の過去を語り始める。

本編では語られなかった、柳沢吉保が将軍綱吉に向けた憎しみの謎が明らかにされています。まだ綱吉が館林藩主の頃、吉保が愛した女、里久が殺されたエピソードです。
また、信子（藤原紀香）の憎悪の始まりやお伝の方（小池栄子）がどうやって側室にまでなれたのかも触れられています。

結局は里久と安子がうりふたつだったという事なのですが、それにしては綱吉が安子を最初に見た時の反応は腑に落ちない。後付けなんでしょうか？

この話を観ると誰も悪人が居なくなってしまう。全てがボタンの掛け違いなだけで・・・。

第一章の話から繋がっているとすると唯一の悪人とも思える桂昌院（江波杏子）もかつてのお玉（星野真理）となり、お万の方（瀬戸朝香）の子である綱吉を育てていた事になります。
４代将軍家綱はお楽の方（京野ことみ）の子となり、全てを知った上で綱吉を次期将軍に指名して亡くなったという事になりそうですね。

まあ、全ての元凶は隆光（火野正平）という事で手を打ちましょう。

「ａｎｅｇｏ ｓｐｅｃｉａｌ」の話

「ａｎｅｇｏ　ｓｐｅｃｉａｌ」１２／２８（水）放送（視聴率１１．４％）を観ました。

冒頭、モンゴルに赴任していた黒沢明彦（赤西仁）が現れた時には、確かついこの間まで観ていた筈なのに妙な違和感を覚えました。
けれども野田奈央子（篠原涼子）が以前のようにオープニングテーマ曲であるＱＵＥＥＮの「ＷＩＬＬ ＲＯＣＫ ＹＯＵ」をバックに解説を始めると一気に記憶が戻ってきました。

このドラマは明らかに女性をターゲットにしたものなのですが、何故か好きなんですよね。知人の男性曰く「このドラマって懐かしい人いっぱい出てるよね！…篠原涼子は別にしても戸田菜穂、山口紗弥加、それに吉田栄作って…。」
赤西仁でさえ、オイラの頭の中では亀梨和也に侵食されて、どこかに行っていた感がある！

「モンゴルは今日もいい天気です。」で終わった連ドラ最終回が、猛吹雪の中で遭難する黒沢で始まるのは何とも皮肉に思える。

連ドラの時も思ってたんだけど、草原の真ん中に風力＆太陽光発電システムにコンセントのタップが繋がっているって怒るに怒れないこの状況をどうにかしてくれ！

ほとんどの場面を立ち飲み居酒屋と以前の使いまわしで済ませてしまった構成力「万歳！」。

結局、分かれたにも関わらず、貰ったブルガリの時計を返さない所がアネゴだと思う。

よく考えてみれば電車の中で酔っ払いから助けてもらったのはある意味エルメスじゃん！でも相手が既婚者だっていうのがやっぱりアネゴだ！（書き文字も出てくるし・・・。）

オイラが黒沢くらいの年の時は、アネゴのようなしっかりとした年上の女性が理想だった。オイラだったら迷わず結婚してるけどなぁ。
でも篠原涼子は、とんでもないくらいの年上の男と結婚してしまった。
人生は不条理だ！

会社を辞めたＯＬに遭難した社員の安否確認でモンゴルまで行かせる会社の未来は限りなくヤバイと思う。
しかも誰にも何も言わず日本に戻ってきてしまう”へなちょこやろう”がいる会社はもっとヤバイ！
この展開にはさすがに呆れた！本当にいつまでこんなことしているんだろうね。

「この２人来年とんでもない事になるなぁ！」ってどうなっちゃうんですか？コパせんせー!!!まさか答えは「ａｎｅｇｏ２」の中でとか？