今日6月23日は、沖縄慰霊の日。
膨大な犠牲者を出した沖縄地上戦の組織的戦闘が終結した日です。
私がこの沖縄地上戦と言う戦闘の事を知ったのは、小学校6年生になり初めて日本の歴史を授業で学んでからでした。
戦争中の事を毎日のように語っていた父も、沖縄地上戦については直接は話していませんでした。
遠く名古屋に住んでいた者が、その事を詳しく知るすべはなかったのかも知れません。
ただ、生前に沖縄を訪れてお詫びをしたいと言っていた言葉は覚えています。
父自身も空襲のために家も財産も失ったのですが、それでも本土に戦禍が及ばなかったのは沖縄戦があったからだと、本当に申し訳ないと、特に亡くなる少し前にたびたび話していました。
沖縄を訪れたくても体力がなくなり、それが実現できないもどかしさからだったのかも知れません。
父は昭和20年当時は16歳。沖縄に住んでいたのであれば、戦闘に駆り出されてもおかしくない年齢だったと思います。
沖縄地上戦について、いろいろ記事を読んでいたら、もっと幼い、当時7歳だったお二方の記事を見つけました。
幸いお二方とも、現在もお元気でいられるようですが、本来なら小学校に入学して、新しい生活を楽しく過ごせるはずだった頃に、決して忘れる事の出来ない辛い経験をされたと思うと心苦しくなります。
沖縄では、まだ戦争は終わってはいません。
米軍基地問題は、未だに解決の糸口すら見えて来ません。
時代は昭和から平成、そして令和へと変わりましたが、沖縄でのこの悲惨な地上戦の事実は決して風化させてはならない事です。
新時代に向けて、気持ちを新たにしたい慰霊の日だと思う6月23日でした。