びわの木のしたを通ったら
ふわわ、と
甘い匂いが降ってきて
え?
とふり仰ぐともう
花が咲きはじめている
白い花
甘い香り
秘め事の匂い
遠目にはとっても地味な
びわの花
でも
白い花は可憐で
群れ咲いて可愛いし
そのうえ
ステキなコートをまとっている
冬に向かって咲く、びわ
ふわもこな
あったかコートにくるまって
準備は万端
寒くなっても
霜が降っても
花は守られている
羊
アルパカ
カシミア山羊
誰にも負けない
ふわもこコート
花びらにだって
うぶ毛を生やして
ぎゅうっと
みんなくっついて
あったかそう
幸せそう
白い花は
ふわふわ甘い
いい香り
バニラみたいな
杏仁豆腐みたいな
甘い匂い
びわの実とは
ぜんぜん違う香りに
木のしたで
ちょっと不思議な気持ちになる
そして
びわといえば
そういえば初夏に
食べきれなくて
ホワイトリカーに漬けたのでした。
びわ酒は
香り高く上品な味わいで、
果実酒のなかでも
トップクラスのおいしさなんだとか。
仕込んだときに
ブログに書いたつもりだったのに
書いていなかったみたい。
そういえば
金木犀のお酒のことも
まだ書けていない。
瓶入りの写真を撮ったのは
漬けてから2週間くらいだったけど
リカーはまだ透明。
いまは琥珀色。
グラスの底の
富士山も
きれいに雪をかぶって琥珀色。
きらきらしてる。
・