鞠の如くに跳ねまする
去年も書いたけれど
ツグミの胸のうろこ模様は
日本の伝統的な文様
「青海波」。
向きを同じにしたくて上下逆にしています
どう? 似てる?
うん、やっぱそっくり。
寒くて
いつもふくらんでいたけれど
真の姿は
別人のようにスリム。
同じ個体とは思えない。
裏庭の
この朽ちかけた発砲スチロールのなかは
虫がたくさんいるようで
しょっちゅう入って
暴れている。
長ーい日向ぼっこと
水浴びと、
ダルマさんが転んだ歩き。
くちばしで落ち葉を蹴散らし、
頭だけ動かして
つつくのではなく、
全身でぴょん!と飛び込んで
虫を捕まえたり。
穴を掘ったり。
えっへん。
四六時中
とってもエンターテイナーな
ツグミなのに
この冬はまだ一度も
彼女(?)のことを書けていないなぁ
と思っていると
この前の『鎌倉殿の13人』に
「ツグミ」が出てきて。
でもうちの庭のツグミとは
色も違ったし、
体も小さいような…
トラツグミかな?
普通のツグミは鳴かないけれど、
トラツグミだったら鳴くから
「口をつぐんで」いないと思うけれど…
↑ テレビの画面をスマホで写してみた
坂東武者の
汚れた
ごっつい
大きな手のなかに
小鳥がいる。
なんかもう
それだけでキュンとする。
「見てくれ、かわいい小鳥を捕まえたぞ」
「おおおぉ~」
「小太郎~ ヤケになっておるのか」
「ヒヨドリかな」
「よう捕まえたのう」
「そーっと寄って、ぱっと…!」
「義盛殿は心が澄んでおられるゆえ鳥も安心するのでしょう」
とかなんとか…
男たち
しかも武者が
しかも鎧姿で
しかも膠着状態の戦の軍議の席で
くしゃくしゃの顔をして
小鳥に喜ぶ様子が
なんだか妙に
心に沁みたのでした。
川沿いの河津桜や
満開を迎えつつある庭のミモザを
書けずにいるうちに
お隣の春めき桜が
咲きはじめた。
祈りを込めて。
ソメイヨシノが咲き乱れる頃には、
どうか…
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