

捩花のらせん階段。
澄んだピンクの
ガラス製。
ツリーハウスの草むらや
祖父の盆栽棚、
テラス前の芝生に
この小さな野の花を見つけると
いつも
このらせん階段を登れたら
って思います。

となりに寝転ぶと
空へ登っていけるそうに感じる。
このらせん階段を登っていったら
どこへ行けるだろう
誰に会えるだろう
そう、思うのです。
捩花の
らせん階段の向こうに
憧れを抱くのです。


とても小さいし
長細いしで
写真に撮るのは苦手です。
小さいけれど
繊細な造りの美しい花
澄んだピンクと白の調和
ねじれた花序の
ふしぎなフォルム
虫のためのらせん階段。
植物を見ていると
よく虫たちがうらやましくなるけれど
捩花はことさらです。

それにしても、
らせん階段を
特別なものに感じるのは
妙に惹かれるのは
DNAのカタチに
似ているからでしょうか。


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