学校で子どもたちから相談を受けていると、
家の心配事について話しをしてくる子が少なくありません。
嫁姑問題、夫婦関係、親戚の話、お金のこと、等々。
親は子どもは何も分かっていないと思って話しをしているのでしょうが、
子どもたちは聞いていないふりをしながら、
実はいろいろなことをしっかりと聞いています。
(就学前、幼児の頃からです。)
いくら本人が心配したところで、どうこうできる力もないのに、
悩むために不必要なエネルギーを消耗していきます。
そんなですから、学校で友達関係に悩んでしまうと、
それに立ち向かうだけのエネルギーがなく、
保健室へ行くことが多くなったり、不登校になってしまったりする場合もあります。
つい30~40年くらい前までは、大人たちは、
難しい話をするときには、子どもを寝かせてからしたものです。
それだけ、大人と子どもの時間ははっきりと分かれていました。
しかし、今では、夜遅くでも子どもたちが起きているようになって、
子どもと大人の境界が曖昧にあり、
その結果、聞かなくても良いことを聞かされることになっています。
子どもたちにはまだ複雑な思考力はありませんから、
たとえば、自分の前で親がけんかをしているのを見ると、
「自分が良い子じゃないから親がけんかするんだ。
良い子にすれば親は仲良くなるんだ」と勝手なストーリーをつくりあげて
自分自身がそれに縛られて生きていくようになります。
子どもの心の健康のためにも、子どもの前ではけんかをしないようにし、
難しい話しは子どものいないところでしてあげるなど、気を配ってあげてくださいね。
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