幼児期後期の続きです。
前回は、言葉には「生活言語」と「学習言語」があり、
学習言語を学ぶためには、生活言語や日々の経験が
とても大切だということを書きました。
今回はそれに続いて『数』の話しについて、若干の考察を…。
文字と同様、お母さんたちは、子どもたちに早く計算ができるようになって欲しいと、
小さい頃から数字を書かせたり、1+2とか、3+4とかを学ばせようとします。
しかし、数字を考えるときに大切なのは、
たとえば『3』という数字(文字)と、『サン』という響きと、
『OOO』三個あるという実物の数とが結びつくことです。
数字も文字と同じで、
「1」 これを「イチ」と呼びましょうと決めただけで、
数字そのものには意味がありません。
生活言語を使う中で、
例えば「リンゴを三個とってきて」と言われて、
三個のリンゴを持っていく。
こういう経験をいっぱい積んで、
『OOO』 これが『サン』なんだと理解しておくことが、
小学校に入って『3』という数字を習ったときに、
『サン』と実物の三個『OOO』がイメージできるようになります。
また小さい頃、お風呂に入って「三十まで数えてあがろうね」などと言われ、
意味もわからず「いち、にい、さん…、じゅう、じゅういち…」などと数えたことはありませんか?
これも同様で、知らないうちに「じゅう」の次は「じゅういち」なんだということを学んでいて、
小学校に入って「10」の次は「11」なんだと学んだとき、
「そうか~このことだったんだ」と子どもは数についての理解を深めていくことができます。
幼稚園のうちは、遊びや生活の中で、
たくさんの言葉や体験に触れさせてあげることが、
その後の学習の習得をスムーズなものにさせてくれます。
子どもたちは、遊びや生活を通して、
勉強の基礎を日々学んでいるのです。
さぁ、子どもと一杯遊んであげてくださいね。
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