コメ・食糧の安全保障と想像力・対応力
おどろくことに、戦前の政治家、軍の指導者たちのなかには、おそろしく、想像力と対応力(実情に適した決断と実行力)に欠けていたことがわかってきている。
・開戦決定までの過程
・緒戦での勝利後の方針が決定できない(考えていない、統一できない)
・敗戦(戦争の継続)が確実になった段階での戦争終結への方針が決まらない(終戦までに多くの命が失われた)
昨年の米の収穫は、不作ではない。
では、どこに米があるのか?
様々な要因があると、マスコミは言っているが、大きな原因は、米政策にある。
食生活の変化、減反政策は、食料安全保障リスクの上昇という生命に関わる問題を引きおこしてきた。
一度荒廃した水田は、簡単には元に戻らないという。
農家が米を作らなくなれば、次世代の作り手も減少していく。
外国の安価な資源に頼る構造になるので、国内産業は弱体化して、為替の変動や気候変動の影響を受けやすくなるのは確実である。
世界が食糧危機になった時、いったい、どこの国が助けてくれるのか?
食料問題ではないが、コロナワクチンはどうだったか?
さて、昨日の農水大臣の言によれば、備蓄米を出さないという。
誰が、いつ、助けを必要としているのかが、わかっているのに。
「昭和恐慌」が、その後の日本の動向に与えた影響はかなり大きい。
なぜ、恐慌となったのか?
何を優先したのか?
令和の「大塩の乱」「米騒動」「昭和恐慌」とならないためにも、何を優先していくのかを考えて、速に実行して頂きたい。