王様の耳はロバの耳

乙女ゲームやBLゲーム、時々映画の感想を書いていきます。
ネタバレありです。閲覧注意。

月の彼方で逢いましょうSwitch うぐいす 感想

2022-06-05 11:16:54 | ギャルゲー

こんにちは、サニーです。


今回はメインヒロインの1人
日紫喜うぐいす
感想を書いていきます❗








【ネタバレなし】

THE・恋愛小説

お手本のような上質な恋物語でした🤭💕

学生時代の甘酸っぱく初々しい恋、降りかかる困難、幸せな日常、身を引き裂く辛い出来事、衝撃の選択、そして未来への希望のある結末…

王道なストーリーながら情緒ゆさぶられっぱなし🥺
学生時代の恋愛では萌え転げ周り、幸せな日々では(若干退屈ながら)微笑ましく見守り、悲しい出来事では涙腺がゆるゆるになりました。

主人公の友達との掛け合いもよかったー☺️
ふざけ合ってるときは爆笑したし、主人公が辛いときに力になってくれるの、最高の友人たちすぎる。


終盤の決断は衝撃。
賛否両論あるって意見見かけたけど納得。受け付けない人多そう。
物語が上質だからこそ、あの選択が原因でルート自体嫌になってもおかしくないな…
でも私は「賛」寄り。賛って言うか、まぁそうなっても致し方なしって感じで眉間に皺寄せながら苦い思いで納得したというか。
神視点でかなり残酷なこと知る羽目になってしんどい。
それでも未来への希望がある結末でよかった。

クリアしてしばらくたったけどまだ余韻引きずってる🥺

あと、このルートやたら誤字脱字セリフ抜け多かった😇😇😇
誤字脱字は目をつぶるけどセリフ抜けはやめてくれ😇😇😇前後わからなくなる😇😇😇







ネタバレあり





最愛の人を失った世界なんていらない。

うぐいすは実は重い病気を持っていたことがこのルートで判明。
病名は言及していなかったけど、描写からおそらく血友病
作中では不治の病みたいな扱われ方しているけど、ググったところ現在ではそこまで予後は悪くない模様。
とはいえ、うぐいすは重症だったみたいで、主人公と出会う前に「余命は10年」と宣告されていた。
周囲の限られた人には余命のことは伏せて病気のことを話し、無理のない範囲で日常生活を送っていた。
主人公にも学生時代に病気のことがばれても余命のことは伏せて、物語後半の大人になってから衝撃の事実として明かされます。
このルートの残酷なところは、うぐいすは主人公と結ばれていなかったら長生きしていることが判明したこと。
一度は主人公と別れて海外で治験中の新薬を使った治療を受けていたけど、なかなか結果が出ずにうぐいすは余命を伸ばすことを諦め、残りの人生を主人公と過ごすことを選び日本に戻る(主人公が余命のことを知るのはうぐいすと日本で一緒に過ごすようになってから数年後)。
でも、実は新薬開発は成功していて、うぐいすが日本に戻らずに治療に専念していたら死なずにすんだことが、うぐいす没後主人公は知ってしまう。
その時の主人公の絶望よ…
主人公視点の画面は白黒になるし砂嵐は吹き荒れるし…

そして実際、他ルートだと長生きしてるのようぐいす…

他ルートだとうぐいすにお見合いの話が来ていたり、主人公の結婚式に参列していたり…
主人公への愛情と未練が、結果としてうぐいすの寿命を縮めたことを神視点でプレイヤーに突きつけられてめちゃくちゃしんどい。


このルートでも過去の世界と繋がるスマホ使うんだけど、
目的はリセット
過去の自分に徹底的にうぐいす先輩の地雷踏ませてフラグ折りまくり、絶対くっつかないように画策。
結果、過去の自分はうぐいす先輩に嫌われ、現在の自分の状況も改変
うぐいすと付き合っていた事実も記憶も消えてなくなります。
学生時代のキラキラした思い出も、愛し合った日々も、病室での感動的な結婚式も、すべてがなかったことに。
うぐいすルートだと小説家になってうぐいすとカフェ経営もやってたけど、改竄後は出版社勤務のサラリーマン。カフェもやってない。
「うぐいすがいなかったら俺は小説家になっていなかった」って事あるごとに主人公が言っていたけど、本当にその通りになった。
周囲の人間の状況も変わっていて、
映画監督やってた友達は普通のAD、著名なITライターだった友達はどこぞの雇われライター。
うぐいすルートではなにくれと世話を焼いてくれたきらりも、改竄後はほぼ他人。きらりは主人公の選択を知ったら失望したかもしれない。きらりに一瞬だけでも立ち直らせてもらってなお、あの選択だもんな…

周囲の人に支えられ、影響も大きかったうぐいすルートでの人生。その全てを否定してなかったことにした主人公の選択は賛否別れるだろうし、下手したらこのルート自体が嫌になる人もいそう。
でも納得はできちゃうんだよなー私は
主人公に感情移入しちゃうとあの選択も致し方なしと思える。かなりきっついけど。
主人公がやったことは
世界を巻き込んだ壮大な心中よな。
新しい世界にはお互いに愛し合った自分もうぐいすもいない。うぐいすの命と引き換えに消えてなくなった。


でも、(多分)パラレルワールドではなくて地続きの世界線だからか、心の奥底には残ってたのかな。
前の世界でのうぐいすとの日々を(無意識に)書いた小説を小説投稿サイトで発表して自費出版。うぐいすもそれを見ている。
「一緒に見よう」と約束したブルームーン&スーパームーンの夜に、前の世界での思い出の地で導かれるように再会。
その後の2人がどうなったかは読者の想像に委ねる形で終幕。

今度こそ末永く幸せになってくれ



多分雨音ルートで出てくるだろう、スマホの製作者ポール・グレイのことも気になる。
主人公はポール・グレイと同じく最愛の妻を失くして世界をリセットするくらい絶望したんだけど、ポール・グレイはどうしたんだろう。
主人公とうぐいすに子供がいたらまた違う未来もあっただろうし、雨音ルートで雨音がポールにとってどんな存在だったか早く知りたいな。

でもきらり姐さんとの恋愛も気になるな。


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