この図は9月23日の初級のレイアウトです。
初級で走っていて、セカンドギアで走ることはできるがローギアに落とすとギクシャクしてしまってうまく走れないという人は多いと思います。1速で走ると、色々なバランスが変わってくるのですが、大きくは二つの要因によって操縦が難しくなります。一つはアクセルの操作に対してエンジンが敏感に反応するため、より微妙な操作をしないとガクガクとした動きになり、スリップやオーバーランになりやすいこと。二つ目はエンジンブレーキが強く働くようになり、減速の強さやタイミングを変えていかないとコーナリング中の失速が起こりやすくなることでしょう。
1速で上手に走るためには、
①アクセルを微妙に操作する。特に開け始めを小さく素早くします。そしてバイクが起き上る力(これがタイヤが地面を蹴る力~トラクションを現しています)を感じ取りながらもっと大きく開けていきます。
②さらにアクセルを大きく開けて、十分にスピードを作ることが大切です。せっかく加速するスペースがあるのに怖がってスピードを落とすとコーナーを回り切るだけのスピードが得られなくなります。また、コーナーの手前でフロントサスペンションが戻り始め、実際にコーナーにアプローチする時にフロントに荷重がかからず小さく回れなくなります。
①と②は表裏一体です。コーナーの出口でアクセルを操作しやすくするためには、少しでも回転数を高くしておきます。
そのためにはコーナーでアクセルを戻しますが、エンジンの回転が落ち切る前にコーナーの出口に到達したい。ということは第一にコーナーへの進入速度を高めたいわけです。
もう一つ、コーナーを小さく回れば回転の落ち込みも少なくて済みます。ブレーキをしっかり使ってセルフステアを効かせて小さく回り、ブレーキをしっかり使ってもなお高めの進入速度が維持できるだけの「元の」スピードをつくりたい。そのためにはコーナーにかかる前に目一杯加速しなければなりません。
ですから、アクセルを早く開ける⇒加速する⇒減速してもスピードを残す⇒ブレーキを使って小さく回る⇒コーナー出口でエンジン回転を残す⇒スムーズにアクセルを開ける、、、という好ましい循環を作ることが大切になります。
そういう意味では、上図のコースで言うと、図の上半分、新コースの部分はパイロン間の間隔が開いたオフセットで、1速走行の練習をするのにとても具合がよい設定です。間隔が長い直線で十分に加速し、ラインに制限のないオフセットパイロンで小さく回るように心がけるということが、好ましいわけです。
逆に、市街地コースはパイロンと違って旋回半径を大きくせざるを得ないので、コーナーを回っている間にエンジン回転数が落ちてしまうという問題があります。ここでのアクセル操作がうまくできないうちは、2速で走っている方が無難で、2速ならアイドリングまで回転数が落ちてもそこそこのスピードを確保できます。
ということで、このようなコースレイアウトは2速から1速にチャレンジするよい機会なのです。図の網掛けした市街地コースは2速で走って、そこから抜け出したら1速にシフトダウンするという作戦です。
最初のシフトアップは発進してすぐにします。そして市街地コースを抜けて、最後のコーナーを回りきったところ②で、シフトダウンします。そして加速⇒減速⇒小さく回って⇒小さく開けて⇒目一杯加速というサイクルで1速走行を楽しみます。
2速へのシフトアップは③の市街地への入り口の最初のコーナーを回りきったところで行います。ペースを変えるのは、コーナーを回り終わって次のステップに進むところが具合がよいのです。
初級で走っていて、1速走行に挑戦してみたい方は、そういうコースレイアウトを考えて、特に、間隔の広いオフセットパイロンから試してみるのがよいと思います。
初級で走っていて、セカンドギアで走ることはできるがローギアに落とすとギクシャクしてしまってうまく走れないという人は多いと思います。1速で走ると、色々なバランスが変わってくるのですが、大きくは二つの要因によって操縦が難しくなります。一つはアクセルの操作に対してエンジンが敏感に反応するため、より微妙な操作をしないとガクガクとした動きになり、スリップやオーバーランになりやすいこと。二つ目はエンジンブレーキが強く働くようになり、減速の強さやタイミングを変えていかないとコーナリング中の失速が起こりやすくなることでしょう。
1速で上手に走るためには、
①アクセルを微妙に操作する。特に開け始めを小さく素早くします。そしてバイクが起き上る力(これがタイヤが地面を蹴る力~トラクションを現しています)を感じ取りながらもっと大きく開けていきます。
②さらにアクセルを大きく開けて、十分にスピードを作ることが大切です。せっかく加速するスペースがあるのに怖がってスピードを落とすとコーナーを回り切るだけのスピードが得られなくなります。また、コーナーの手前でフロントサスペンションが戻り始め、実際にコーナーにアプローチする時にフロントに荷重がかからず小さく回れなくなります。
①と②は表裏一体です。コーナーの出口でアクセルを操作しやすくするためには、少しでも回転数を高くしておきます。
そのためにはコーナーでアクセルを戻しますが、エンジンの回転が落ち切る前にコーナーの出口に到達したい。ということは第一にコーナーへの進入速度を高めたいわけです。
もう一つ、コーナーを小さく回れば回転の落ち込みも少なくて済みます。ブレーキをしっかり使ってセルフステアを効かせて小さく回り、ブレーキをしっかり使ってもなお高めの進入速度が維持できるだけの「元の」スピードをつくりたい。そのためにはコーナーにかかる前に目一杯加速しなければなりません。
ですから、アクセルを早く開ける⇒加速する⇒減速してもスピードを残す⇒ブレーキを使って小さく回る⇒コーナー出口でエンジン回転を残す⇒スムーズにアクセルを開ける、、、という好ましい循環を作ることが大切になります。
そういう意味では、上図のコースで言うと、図の上半分、新コースの部分はパイロン間の間隔が開いたオフセットで、1速走行の練習をするのにとても具合がよい設定です。間隔が長い直線で十分に加速し、ラインに制限のないオフセットパイロンで小さく回るように心がけるということが、好ましいわけです。
逆に、市街地コースはパイロンと違って旋回半径を大きくせざるを得ないので、コーナーを回っている間にエンジン回転数が落ちてしまうという問題があります。ここでのアクセル操作がうまくできないうちは、2速で走っている方が無難で、2速ならアイドリングまで回転数が落ちてもそこそこのスピードを確保できます。
ということで、このようなコースレイアウトは2速から1速にチャレンジするよい機会なのです。図の網掛けした市街地コースは2速で走って、そこから抜け出したら1速にシフトダウンするという作戦です。
最初のシフトアップは発進してすぐにします。そして市街地コースを抜けて、最後のコーナーを回りきったところ②で、シフトダウンします。そして加速⇒減速⇒小さく回って⇒小さく開けて⇒目一杯加速というサイクルで1速走行を楽しみます。
2速へのシフトアップは③の市街地への入り口の最初のコーナーを回りきったところで行います。ペースを変えるのは、コーナーを回り終わって次のステップに進むところが具合がよいのです。
初級で走っていて、1速走行に挑戦してみたい方は、そういうコースレイアウトを考えて、特に、間隔の広いオフセットパイロンから試してみるのがよいと思います。
1番最初に1速走行にチャレンジした頃は、加速する時にエンジン回転がかなり上がるので音が大きくなってそれがなんだか怖く、度胸を付けると言うか慣れるのにちょっと時間を要した記憶もあります。今ではもう何も考えずに1速のままですが・・・。
でも最悪の循環は以下の通り。
アクセルが開かない⇒スピードがのらない⇒こわくて早めにブレーキをかける⇒コーナーの手前でブレーキ完了⇒フロント荷重が抜ける⇒倒せない⇒大回りになる⇒コーナリング中に失速⇒失速してバイクが倒れていく⇒怖くてアクセルを開ける⇒ドンツキでガクガク⇒アクセルが開けられなくなる⇒加速ができない
一番最初の「アクセルを開ける」ということが全ての鍵なのですね。
一番シンプルに言うと、
「バイクとは」「加速して安定させ」「減速して安定を崩し」「不安定を利用して向きを変える」
乗り物なんですよね。
この日の帰りに@sushiさんに解説していただいたことを思い出して
また1速で同じようなコースを走る機会があったのですが、
2速のときはコーナーにさしかかって「まずい回転数が足りない」と思うとアクセルを開け足すことができたのですが
1速でそれをやるとあさっての方向に飛んでいってしまうので
最初にいかにアクセルをあけるかがいかに大切かということがよくわかりました。
また、失敗して「あさっての方向に飛んでいって」しまっても、特に誰にも迷惑をかけず、次のコーナーでリベンジできるこういうレイアウトは本当に1速に恐怖なく挑戦できる機会で、@sushiさんのおっしゃる通りだと思います!
あっはっは。コーナーに差し掛かってからアクセルを開け足したら2速で走っていたってバイクは曲がってくれませんよ! ましてや1速だったら明後日でも明々後日でも行って下さい、という感じですね。スピードが低いから誰にも迷惑はかけない程度に済みますが、やっぱりコーナーに差し掛かるまでに十分スピードを上げるようにしてくださいね!
スピードを上げた方が楽に回れるというのは、最も重要な「バイク操縦のパラドックス」ですね。N口さんが常に「開けろ!!」(女性には「開けてみましょうね)と怒鳴る(女性には「お勧めする」)わけがここにあります。
後方のスペースが広いところを選んで、思いっきり1速に挑戦するというのはよい考えだと思います。その挑戦の仕方については、次の次のテクニック編で記事を予定しています。
serenadeさんも頑張ってください!
上記のコメントに関連して質問があります。
マシンは400ccを想定していますか?
どの排気量でも同じということでしょうか?
また、車体重量によって少しライン取りが変わると思います。軽い車体はより内側の走行ラインを通り、速度を殺さないようにバンクして抜けていくのが理想だと考えます。例えば、cb1300とvtr250でブレーキポイントやバンク角はどのくらい変化量は異なりますか?
このエントリーと一連のコメントの主題は、初級の人がなかなか一速での走行に移れない時に、コースの中でメリハリを活かせるセクションを選んで一速走行に挑戦し、アクセルをしっかり開けるという経験を積んだらどうでしょうかということです。ですから、それ自体に関しては車両は関係ないです。
また、大排気量車と軽車両とのラインの違いですが、軽い車体は内側の走行ラインを選ぶということは一概には言えないと思います。
250で速度を落とさないように走るというのは正しいです。ただ、バンク角そのものは各車両ごとに活かしていくもので、旋回速度を高めるためにはその車両ごとのフルバンク角を達成しないといけません。
250noriさんというハンドルネームですから、vtrに乗られているのだと思いますが、例えば直線パイロンスラロームではvtrは車体の幅が狭いのでバンクを小さくして車体を立ててパイロンの際を通ることで速度を維持することが可能です。
大型車では同じイメージで走ることはできません。車幅の分だけパイロンから離れる必要があるのでその分、バンク角が発生します。
しかし、このエントリーの図のようなゆったりとしたオフセットでは、vtrだから内側を通るということは成り立たないと思います。vtrの場合には特にコーナリング後半のスピードを維持することが大切になりますから、後半を膨らませるライン取りになるので「内側」と決めつけるべきではないでしょう。
1300では、車体が重い分、車速を落とすことに対して、旋回ラインと速度を決めるという組み合わせがいろいろな選択が可能です。バンクを深くして旋回速度を高めるという考え方とバンクを浅くして強くブレーキを使いハンドルを切って小さく回るという二つの考え方の中で選択肢を考えます。
ちなみに最近のエントリーで私が語っていることはほとんどcb1300を前提としていますのであしからず。