3月3・4日の合宿の時に見つけたテーマの一つです。上図を紹介した記事やその他の記事で仮想パイロンを置くという説明をしました。
仮想パイロンを立ててラインを作る方法は、私自身、今でもよくやります。何がなんでもパイロンに向かっていくのではコーススラロームは上手に走れません。
オフセットスラロームの場合は、パイロンに対するアプローチ角度と脱出の角度だけが問題で、パイロンに対する相対的な位置はどの . . . 本文を読む
今回は初級レベルの方へのお話です。
HMSで教わる基本的なコーナリングは、何度も紹介しているようにブレーキを引き摺りながら旋回の回転半径を縮めながら回っていくものです。この方法の利点は、旋回中に常に前輪が地面に押し付けられているために旋回中の挙動が安定していること、またそれ故にセルフステアによるバイク自身の持っている旋回能力を感じ取りやすいことです。 . . . 本文を読む
初級で2速走行から1速走行に挑戦する時には今までよりも小さい半径でパイロンを回る必要があります。1速だとエンジンブレーキが強くかかるので、アクセル全閉でパイロンを旋回している間にスピードがどんどん落ちていってしまうからです。アイドリングまで落ちてしまうとそこからはバイクを起こして徐行してハンドルだけで残りを回らなければならなくなります。
そうならないためにアプローチの速度を高めるのですが、それ . . . 本文を読む
この図は9月23日の初級のレイアウトです。
初級で走っていて、セカンドギアで走ることはできるがローギアに落とすとギクシャクしてしまってうまく走れないという人は多いと思います。1速で走ると、色々なバランスが変わってくるのですが、大きくは二つの要因によって操縦が難しくなります。一つはアクセルの操作に対してエンジンが敏感に反応するため、より微妙な操作をしないとガクガクとした動きになり、スリップやオ . . . 本文を読む
ハンドルとアクセルを使ったマシンコントロールです。低速のバランス走行で最初に教わることですが、バイクが倒れようとする方向にハンドルを切るとバイクが起き上がるといいます。その理屈は図のようになります。
バイクのフロントフォークは直立ではなく、斜めに前方にキャスター角と呼ばれる角度を作っています。そのため、ハンドルを切るとバイクは「く」の字になるわけです。それによって重心Gが前輪接地点と後輪接地 . . . 本文を読む
初級ないしは中級をはじめた頃のテクニックの一つに、アクセルの遊びを取るということがあります。ブレーキをかけて減速し、そこからブレーキを緩めることを切っ掛けとして、バイクを倒し込み、セルフステアによってハンドルが切れていくことでバイクは旋回します。旋回中にブレーキを引き摺っているとフロントタイヤに荷重がかかるので、ハンドルが切れやすくなり、安定してバイクは旋回します。
ブレーキを掛けている間、普 . . . 本文を読む
さて、ここからテクニックの話に戻ります。
初級から中級にかけての、マシンコントロールの方法の話です。
マシンコントロールといっている意味は、体重の移動とかフォームとかではなく、もっと現象的に客観的にとらえることができるハンドル、アクセル、ブレーキの操作によるマシンの制御のことです。
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初級から中級にかけて、コーススラロームを走るときに「道幅を一杯に使う」というと、上図のように、道幅の中でバイクを左右に振って、「なるべく大回りをして楽に回ろう」という意識を持つことが多いと思います。しかし大回りをすれば楽かというと、必ずしもそうではなく、前の記事で書いたように、自分が上手に走れる回転半径で走ることの方が大事だと思います。ですから、常に道幅を使ってもっと大きく回るというのは誤りで、 . . . 本文を読む
図のような、Uターンを多用したコース設定があったとします。これは仮定のコースレイアウトですが、スタートしてすぐのターンを除いて、八つのUターンがあります。初級から中級にかけての時期に、仮にこのようなコースを走ると、似たようなコーナーの連続ですが、その中でも楽に走れるコーナーとうまく走れないコーナーがあるはずです。
うまく走れないという時には、一つには小さいので曲がりきれないということですが、そ . . . 本文を読む
以前に初級のバリアブル基本コースの前半のS字で、多くの人がS字の形通りに大回りをしているという記事を書きましたが、その時に示したのが上図の黒実線のラインです。しかし、中級のクラスを見ていても、走る方向は逆向きになるのですが、そこでも多くの人がS字の道なりに膨らんだ円弧ラインで走っているのです。実際にはもっと小さく回ることが出来る人でも、なぜか、ここを通るときには大きな回転半径になっているわけです . . . 本文を読む
さて、今回はコーススラロームを走る上での基本的なテクニックの一つで、「直線を作る」ということを考えてみます。
「直線を作る」というのは「直線的に走る」というのとは違います。直線的に走るということをそのまま解釈すると、次の目標(パイロン)に向かって真っ直ぐ向かっていくという風に感じるかもしれませんが、そういうことではありません。
a)第一に、コーナーからコーナーへと切り返して走るような条件の中 . . . 本文を読む
バリアブルコースなどのパイロンコーススラロームで、時々見られる2本のパイロンのセットで示されたコーナーがあります。図の中級バリアブルの基本コースで言うと⑪⑬⑮⑯⑰がそれにあたります。市街地コースで出口の角を狙って走るという話の関連で、解説しておきます。
基本的には、このようなパイロン設定は、市街地コースのような仕切りブロックの二つの角にパイロンが置いてあるのと同じと考えられます。
下図のよ . . . 本文を読む
前回の記事「コーススラロームの基本テクニックその2~出口の角(縁石の角)を狙う」に、くにっちさんが素敵なアドバイスをくださったので、そのアドバイスを頂戴するように図を作ってみました。
>補足的に・・・(汗)
>
>慣れてない方は④⑥の角を取るように走るってことに加えて、
>④を曲がりきったあとの切り返しをする際に
>フロントタイヤが①④で結ぶ辺に出来るだけ近づくように
>してから⑤⑥の旋回に . . . 本文を読む
コーススラロームでも、市街地コースの場合は公道を模したつくりになっていて、縁石と芝生のブロックで走行場所が制限されています。普通に公道を走るときもそうでしょうが、初級クラスのライダーの「道なり」という走り方を考えると、「基本的に道路の真ん中を走る」ということと、「もし曲がり切れなければ、道幅を一杯に使って膨らんで走る」という二つの原理で走行ラインが決まっている可能性があります。
そうすると上図のような走行ラインになると思います。 . . . 本文を読む
次の次のパイロンからラインを決めるという話の続きです。
上図は、クリッピングポイントを同じ位置にそろえましたが、次に向かうパイロンABCに対するアプローチについては考えていませんでした。
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