先の記事では、ブレーキの遅れによるオーバーランおよびミスコースによるオーバーランについて考えてみました。オーバーランについては、その他、a)ラインが膨らんでしまってオーバーランするケースと、b)アクセルの誤操作によるオーバーランのケースが典型的に考えられます。
そういうオーバーランによる転倒などの危険性を回避する着眼について、もう少し考えてみます。
a)は、コーナリング中に狙ったラインに対 . . . 本文を読む
2006年10月21日の上級の午後のレイアウトです。イントラはMNMさんとM川さんでした。午後1時過ぎから3時過ぎまで走ったのですが、その間に飽きさせないようにとの配慮からか、バリエーションが2回入りました。おかげさまで楽しく走ることができたのですが、最後のレイアウトを引き継いだ中級のクラスで長い直線からのUターンへのブレーキングで転倒された方がおられました。高いスピードからのかなり激しい転倒だ . . . 本文を読む
このシリーズの最後になります。「モニター」としての参加だったので、今後どのように開催・運営していくべきかの意見を交換する時間がスクールの最後にありました。その時、時間が足りずに説明が不十分になったことをお話しておきたいと思います。
データロガーを活用したスクールを考えると、三つくらいの活用方向が見えてきます。
a)データ・ログ・クリニック
一日データロガー付きの車両で走り回ってコースセッ . . . 本文を読む
今度は中級クラスの人が計測するとどんな感じになるかという話をします。上図のVとWは、中級の中頃を走っている人のイメージを当日の参加者のデータを参考にして想定値として描いたものです。(特定の誰かと言うとご迷惑になるかと思いますので。もし当日のご参加者の方がこれを見て、「自分ではないか?」と思われたとしても、それは違います (^^♪)
X(仮にMイントラを想定してもらってもよいのですが)とV . . . 本文を読む
次にログデータのパターンをどのように解釈し、活用するべきかということを考えてみましょう。前の記事でも示した図を再掲します。図のZに示された私のパターンについて検討します。
前の記事で「スローイン・ファーストアウト」を目指しているからなどと、偉そうに書いてしまいましたが、実際のデータはむしろ寝かして回る「ファーストイン・ファーストアウト(ラインB)」のパターンを示しているというべきでしょう。ライ . . . 本文を読む
さて、モニタースクールの続きです。パソコン画面に現れたデータのパターンは、ライダーによって大きな違いが出ました。
図は、それぞれの特徴を、少し誇張して描いたパターンです。
X)は、基本のラインAに近いパターンです。イントラのMさん、上級組のMさんやHさんがこういうタイプで、アプローチからジワッとフロントブレーキをかけていき、リアブレーキを引き摺りながら旋回していきます。アクセルはコーナリング . . . 本文を読む
ホンダ本社の安全運転普及本部に転籍されたYイントラさんが久しぶりに桶川に戻ってきました。そうです。新しいスクールの企画を携え、それを実験評価するべく、モニタースクールを実施しに来たのです。題して「機材を活用したスクール」です。内容は、データロガーと呼ばれるセンサーおよびセンサーデータを記録収集する装置を車両に装着し、車両の操作状態をモニターするデータコレクターを利用したセッションと、ビデオ撮りと . . . 本文を読む
今までにオフセットパイロン・コーナリングのパターンとしてラインA:ファーストイン・スローアウト、ラインB:ファーストイン・ファーストアウト(寝かせて曲がる)、ラインC:スローイン・スローアウト(ハンドルを切って曲がる)、ラインD:ハイスピード・ファーストイン・スローアウトの四つのタイプがあることを説明しました。
上のタイプの表現を見ると、Dを除いて、「ファースト」と「スロー」の三つの組合せが示 . . . 本文を読む
中級バリアブル基本コースのS字から後半に向かう複合コーナーです。
以前にTNAさんからコメントを頂戴したときに気が付いたことがあります。その記事は今年の5月に書いたもので、そこに書いてあるように、その頃までは⑨でブレーキを当てて曲がり、⑩に向っては短い区間ですがアクセルを開けてブレーキを使い左への倒し込みをしていました。図の下段のように⑨⑩の二つのコーナーを完全に分けて走っていたわけです。当然 . . . 本文を読む
10月8日に行われた貸切中級クラスのコースレイアウトです。かなり長い時間をかけてじっくりと走りこめたので、走っている間にかなりのタイムの改善をすることができました。
そこで今回はタイムの作り込みの手順と考え方についてご紹介したいと思います。 . . . 本文を読む
今回は初級レベルの方へのお話です。
HMSで教わる基本的なコーナリングは、何度も紹介しているようにブレーキを引き摺りながら旋回の回転半径を縮めながら回っていくものです。この方法の利点は、旋回中に常に前輪が地面に押し付けられているために旋回中の挙動が安定していること、またそれ故にセルフステアによるバイク自身の持っている旋回能力を感じ取りやすいことです。 . . . 本文を読む
コソ練をしようと思って平日の中級に参加したのですが、K島イントラの仕掛けが見事だったので、記事にすることにしました。
この日の参加者は13名、担当イントラはメインがK島さん、サブがM川さんです。スタートは例によってブレーキチェックです。60kmからの制動を行いました。その後普段はやらない練習で、1速でレッドゾーン直前まで加速し、そこからブレーキをかけることを行います。狙いはエンジンブレーキが強 . . . 本文を読む
10月1日の上級コースの午後のレイアウトです。K島さんの設計によります。最大の特徴は中央交差点の周りを回る定常円旋回となる270度ターンです。午前のコースのテーマを引き継ぎ、コーナー進入および旋回中のスピードコントロールを試そうというものです。が、しかし設計の思惑をはずすかのように、昼休みから雨模様となってしまったのです。
この結果、この交差点周回は横断歩道の白線模様の上を2回も縦断する恐ろし . . . 本文を読む
10月1日の上級の午前のコースレイアウトです。この日の担当はK島さんとT田さんです。午前中は親子バイクがあったので、例によって市街地の部分を小さく誓ったコースで距離は周回で380メートルほどです。全体としてはスタート直後の直線を除くと殆どバイクが寝たままというイメージが強いレイアウトでした。
後半に細かいやり取りがあるのですが、コースの中で技術的に最もポイントとなったところは、S字セクショ . . . 本文を読む