加減速を使ってダイナミックに直線パイロンスラロームをしていこうとすると、そのうちにイントラさんに「バイクと体の動きが合っていませんね」とか、「頭が上下に動いていますね」とか言われることが多くなってきたりします。
加減速を意識して加速の時に前傾し、減速の時に体が立つという自然な反応が起こるようになることが一つの原因です。体の方はそう動き、それに対してバイクの方は加減速が激しい分、前後の挙動が強く出ることになります。もちろん、その両者のタイミングがピッタリ合っていれば良いのですが、両者の動きが大きい分、ズレが起こりやすくなります。
荷重の変化が大きいので例えば前輪の沈み込みが終わった瞬間に倒し込みを開始するといったタイミングの幅が短時間でシビアになります。アクセルを開けるタイミングやバイクを倒し、起こすタイミングやスピードを一定に維持することが非常に難しくなり、失敗すると回復が困難になります。
ここで、次のステージに進む必要が起こってきます。今度は、加減速を使わないで旋回のスピードを高めることによって、全体のスピードを上げていくのです。
具体的な練習方法は単純です。今1速で走っているのなら、3速、車両によっては4速で直線スラロームを走ってみることです。3速にすると、スロットルを開けてもすぐには反応はでません。またエンジンブレーキも効きません。
ですからアイドリングのスピードで直線スラロームを走り、切り返していくわけです。3速よりも4速の方がアイドリングスピードが速くなりますから、より難しくなります。
倒し込んで起き上がって次の倒し込みにつなげるときに、間で直立させてしまうと、エンブレがないので次の倒し込みの切っ掛けが作れません。そのため、起こす動作をそのまま反対側への倒し込みの動作につなげていく必要があります。
それが練習になります。
仮に大型車両で3速で走れるとすると、相当素早い切り返しができていることになります。4速で走れる人は、もっと速いことになります。
この走り方は、中間の加速区間を作らないで速やかに切り返します。旋回速度を維持するためにバンク角は大きめになります。パイロンの間隔に見合った回転半径を作ります。図の右側のCのラインです。
で、一番難しいのは、そのラインをそのリズムで1速のギアで走るためのアクセルコントロールです。
まず、アクセルは閉じ切らない。閉じ切らないで作る速度で回り、バイクを起こす動作のためには「ブウォ」ではなくもっと小さなスロットル開度でジワッと開けて起こす程度にします。で、高いギアで走っていたリズムで回っていくということになります。
実際、これは非常に微妙なアクセル操作で、調子が作れなければ、3速で走ってみるといった練習をします。以前にイントラさんに5速でやってみてとお願いしたら、CB1300で5速で直スラをやって見せてくれました。でもエンストしました。エンストしてもコケなかったのは、さすがイントラさんです。
そうやって切り返しのリズムのイメージを作って、それに合わせてアクセルの操作をするようにすると段々近付いていきます。
加減速を意識して加速の時に前傾し、減速の時に体が立つという自然な反応が起こるようになることが一つの原因です。体の方はそう動き、それに対してバイクの方は加減速が激しい分、前後の挙動が強く出ることになります。もちろん、その両者のタイミングがピッタリ合っていれば良いのですが、両者の動きが大きい分、ズレが起こりやすくなります。
荷重の変化が大きいので例えば前輪の沈み込みが終わった瞬間に倒し込みを開始するといったタイミングの幅が短時間でシビアになります。アクセルを開けるタイミングやバイクを倒し、起こすタイミングやスピードを一定に維持することが非常に難しくなり、失敗すると回復が困難になります。
ここで、次のステージに進む必要が起こってきます。今度は、加減速を使わないで旋回のスピードを高めることによって、全体のスピードを上げていくのです。
具体的な練習方法は単純です。今1速で走っているのなら、3速、車両によっては4速で直線スラロームを走ってみることです。3速にすると、スロットルを開けてもすぐには反応はでません。またエンジンブレーキも効きません。
ですからアイドリングのスピードで直線スラロームを走り、切り返していくわけです。3速よりも4速の方がアイドリングスピードが速くなりますから、より難しくなります。
倒し込んで起き上がって次の倒し込みにつなげるときに、間で直立させてしまうと、エンブレがないので次の倒し込みの切っ掛けが作れません。そのため、起こす動作をそのまま反対側への倒し込みの動作につなげていく必要があります。
それが練習になります。
仮に大型車両で3速で走れるとすると、相当素早い切り返しができていることになります。4速で走れる人は、もっと速いことになります。
この走り方は、中間の加速区間を作らないで速やかに切り返します。旋回速度を維持するためにバンク角は大きめになります。パイロンの間隔に見合った回転半径を作ります。図の右側のCのラインです。
で、一番難しいのは、そのラインをそのリズムで1速のギアで走るためのアクセルコントロールです。
まず、アクセルは閉じ切らない。閉じ切らないで作る速度で回り、バイクを起こす動作のためには「ブウォ」ではなくもっと小さなスロットル開度でジワッと開けて起こす程度にします。で、高いギアで走っていたリズムで回っていくということになります。
実際、これは非常に微妙なアクセル操作で、調子が作れなければ、3速で走ってみるといった練習をします。以前にイントラさんに5速でやってみてとお願いしたら、CB1300で5速で直スラをやって見せてくれました。でもエンストしました。エンストしてもコケなかったのは、さすがイントラさんです。
そうやって切り返しのリズムのイメージを作って、それに合わせてアクセルの操作をするようにすると段々近付いていきます。
ストパイに関して質問をさせて下さい。
現在、CB400レボでストパイ5Mを、3速アイドリングで走ることが出来るようになってきました。
(たまにリズムを崩してしまい、リアブレーキを使用する事もあります・・・)
毎回1速に挑戦するのですが、どうしても加減速を伴ったストパイになってしまいます。
その時感じた挙動としては、バイクがあまり寝ていかない、ハンドル切れ角が多く感じる、切り返しでハンドルが戻るのが遅く感じる、等です。
結果、車体を無理に起こそうとしてスロットルを早く・多く開けすぎたり、腕の力でハンドルを早く切り返そうとしたりして、余計にバランスを崩している気がします。
最近は、1速での加減速ストパイも自信がなくなってきまして、少し悪循環になっています・・・。
何か根底の部分から間違ったアプローチをしているのでしょうか。
ちぐはぐな文章で内容が理解し辛いかもしれませんが・・・、何かアドバイスを頂ければと思い、質問させてもらいました。
よろしくお願いします。
ご質問、ありがとうございます。
多分、練習のプロセスで、イントラさんから「1速でなるべく加減速をさせないで」直パイをするようにとの指示があったのだろうと思います。
一般的には、文字通り加減速なしで、つまりアクセル一定でブレーキを使わないで、5メートル以下の直パイをやるのはかなり難しいです。
1速走行ですと、アクセル一定にするのは定常円旋回の時だけです。つまり、パーシャル・スロットルではバイクは極めて安定した状態になります。従って、バイクは寝にくくなり、ハンドルは切れにくくなります。
加減速の助けを借りないでバイクをコントロールする練習については、4速などの高いギアを使ってエンジンブレーキの影響を受けないようにして本文のような練習をします。
ただし1速に戻ったときは、あくまで「そのイメージを残して」「加減速を抑制した走り方をする」ということであって、加減速を全くしないで走るというのではありません。
目指すべき方向性は、大きく短く開けていたアクセル操作を、小さくジワッとした操作に変え、一方で最低速度(アクセルを戻した瞬間にドンとエンブレがかかってスピードが落ちた状態の速度)を高めることです。
本文が「加減速を全く行わないことを目指す」という風に読み取れたとするとたいへん申し訳ないことをしました。
3速の場合は、アイドリングのままだと少しスピードが足りないので、スロットルを使うと思います。ただ、アイドリングに近いところで走っていますから、極めて穏やかな加減速になります。
この記事を書いてからもう4年経ちました。当時はCB1300で5速の直パイは怖くてできなかったのですが、今ではできるようになりました。
ご返信ありがとうございます。
先日4速で走る機会があったのですが、確かにこちらのほう定速になり、より素早い切り返しの練習になった気がします。
CB1300で5速とは、遥か遠い世界のようで・・・。
定速での走りを加減速に生かす話ですが。
@sushiさんの仰られる通りで、私が少し間違った解釈をしておりました・・・。
>あくまで「そのイメージを残して」「加減速を抑制した走り方をする」ということ~。
このアドバイスで「あっ!」と気付きました。
先日の練習にて、1速ストパイでエンジン回転を落とし切らないよう頑張っていると、ごくたまに定速のイメージが感じられました。
車体の不安定さは、どうやら上半身の重心位置にもあったようで、イントラさんに頭のふらつきを指摘されたところ、以前より車体が安定するようになりました・・・。
>目指すべき方向性は、大きく短く開けていたアクセル操作を、小さくジワッとした操作に変え、一方で最低速度(アクセルを戻した瞬間にドンとエンブレがかかってスピードが落ちた状態の速度)を高めることです。
今後はこちらのアドバイスを頭にしっかり入れて、練習に励みたいと思います。
@sushiさん、とても分かりやすいご回答、ありがとうございました。
また楽しみが増えてしまいました(笑)