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2008年4月5日HMS中級のコースレイアウト

2008年04月07日 | 中級レイアウト
 2週間続けて上級の開催がなかったので久しぶりの中級に参加しました。
 参加者が26名だったために、イントラさんは、T網さん、S田さん、M本さんの3人体制です。天気は非常に良くて、午後には20度を超える気温になり上々のコンディションでした。
 オンロードのバイクは初級と中級だけですが、車の企業研修が入っている関係で、コースが開くタイミングを見計らいながらの運営になったようです。
 午前中は、市街地と新コースをつないだコースで、大まかに言うと間隔の開いたオフセットパイロンの趣きで、コーナーとコーナーの間でしっかりと加速区間がとれる設定で市街地でも緩やかなUターンの繰り返しになります。
 基本というか基準になるセットは10個ほどある新コースにある間隔の開いたオフセットでのUターンになります。これに対して市街地内およびその出口と入り口にあたる9個ほどあるUターンは、市街地の芝生ブロックやパイロンによって旋回半径が規制されるので、応用編のセットといえるでしょう。
 基本のセット(④や⑥のセクションです)は、自分が一番速く通れる旋回半径とアプローチ速度をきちんきちんと繰り返して走ることがポイントでなり、応用のセット(③⑦⑧などです)については、半径の違いに対してアプローチと旋回速度を変えていくことがポイントになります。
 あとは味付けのセクションというべきか、①②⑤⑨あたりは切り返しなどをスムーズに行うことがポイントになりました。
 ①は最初は、その手前から一つのコーナーとしてつないで回り、②でスピードを落として小さく回るのかなと思ったのですが、走ってみると、①で十分にスピードを落として小さく回り向きを変えてしまって②は加速しながら回る方がスムーズであることがわかりました。
 また③⑦はパイロンと市街地ブロックによって旋回半径の大きなコーナーになっていて、コーナーの入り口で早めに向き変えをしてしまって、加速しながらコーナーを回る走り方が良かったようです。

 午後の最初は、入り口側2番のコースで、直線パイロンスラローム30本ほどと、折り返して不等間隔の振幅が比較的小さなオフセットで、一部でフルロックのターンが要求されるような体力を使う設定でした。2時過ぎまでこれを走って休憩。そしてコースが空いたためでしょう。4番と5番バリアブルをつないだ長いコースを提供してもらいました。



 このコースは、①のセクションおよび④⑦と緩い角度の速度が乗るオフセットと、そこからのリズムが急激に変わる⑤⑥の細かいオフセットのセクションが組み合わせられています。⑤⑥もセーフティマージンが十分にとられているので難しいコースには見えないのですが、意外と落とし穴がありました。
 コース案内のときに前代未聞の事態が発生しました。ゆっくりとしたペースで数周、回った後、ラスト一周でペースアップして走り出したときに、先導するM本イントラが転倒したのです。場所は⑥のもっとも細かくなる右コーナーなのです。2台後ろを走っていた私からは⑥へのアプローチでM本さんがパイロンに近づきすぎていてラインを小さいRに変更したところまでは見えていました。少し無理してラインを内側に修正したところで坊主だったフロントタイヤが流れてしまったようです。
 後続のO部さんが軽く接触しながらもかわしたのは見事でした。
 本当の驚きはこの後で、コース案内を再開して⑧のバリアブル入り口Uターンで再度転倒。このときはM本さんのミスではなく、一回目の転倒でEGIが不調になったためだと思われますが、旋回中にエンストしたそうです。M本さんが「こんなに色々なこけ方があるもんですねえ、勉強になりました」などと感想をもらしていました。
 いやあ、猿も木から続けて落ちるということもあるんです(そういえばオリンピック開催年しかこけないという某先輩がこの間こけたという噂を聞きましたが‥‥)から、私たちはプロテクションに十分配慮して、安全な練習を行うべきだと改めて感じ入った次第です。

 後で周回を重ねてみて判ったのですが、このコース設定は案外難物でした。
 ①のセクションが非常に緩いオフセットでハンドルを切るよりはバイクをバンクさせることで曲がっていくイメージです。で、②③は少しリズムが変わるのですがまた④でゆるいコーナーになります。そこから⑤はそういう流れでこなせるのですが、⑥になるとフルロックで切り返すセクションに変化します。ですから、本当は⑤から気持ちを切り替えて、十分にスピードを落としてハンドルを積極的に動かしていくスムーズな切り返しで⑥まで連続的に乗り切らなければいけないのです。
 そういう意味で、スピードをあげて走る最初の段階で、ぬるいイメージのまま⑥まで行ってしまうと苦しくなります。そういう罠が秘められていたレイアウトでした。

 それは別にして、このコースでは私自身、新しいテクニック上の発見がありました。①のようなおおらかなコーナーは上級ではなかなか存在しないのですが、たまにあると、通常の間隔のパイロンと同じようにブレーキをかけながらパイロンに寄っていって倒し込むのですが、いつもそこで失速してしまっていたのです。
 これはつまりラインAのコーナリングなのですが、それではダメだということに突然気が付きました。
 パイロンの手前でブレーキングを終えて、それをきっかけにしてバイクをバンクさせて向きを変えたら即座にアクセルを開け始める方がよいのです。そうするとこのような高速の(HMSとしては)コーナリングでもステップをするようなバンク角で旋回することができます。これはラインBのコーナリングということになります。
 このラインABCというのは、初級から中級にかけての基本的なコーナリングの概念だと思っていましたが、いまだに私自身も十分に使い分けられていなかったということに気が付いて、結構うれしかったです。
 色々なことがあって、いまさらながらライディングの奥の深さに気付かされた一日でした。



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