帯広番外編その1
最終日の日
表彰式を終えてゆっくりと会場を後にした
この日は日曜日
苫小牧発のフェリーは休みで出ないんでもう一泊するから
まったく慌てる必要はなかった
宿に戻るには少し時間が早かったんで
さほど遠くないばんえい競馬場に行った
着いて早々着ぐるみのお馬さんはみんなの餌食
馬場に見に行くとちょうど発走時間で
ばんえい競馬のいきなりのド迫力に圧倒された
坂の手前で一旦止まって力を貯める
そして一気に登る
ラストスパートは鞭が入ってその音がよく聞こえた
叩かれるのも仕事のうちなんやろうけど
あまりのいい音に
さぞ痛いやろうなと可哀想にも思えた
側で見てる観客は馬と一緒に歩いて行く
スピード感はないけどこの馬たちの馬力に驚くばかりだった
太い足首とデッカイ体
これだけで十分迫力があった
次のレースの出走馬がスタート地点に歩いていく
騎手が乗ってる馬も居れば係りの人に手綱を引かれて行く馬もいた
聞けば次のレースは若い2歳馬
初めてレースに出る子もいるそうで
まだまだやんちゃ盛りで乗ったら振り落とされちゃうのだそうだ
ここを歩いて行くのにも苦労してた
コーチのひとりが大層お気に召した馬が居たようで即刻馬券購入
スタンドで差し入れてもらったアイスをみんなで食べながらのんびり観戦
出走が近付くと
「みんな応援するのは8番と1番やぞ!えか!!」
そして各馬一斉にスタート!
ひとつめのコブを通過
「行け~!頑張れ~!」
試合の興奮がまた蘇って来たのか声援に力が入りだした
そのうち絶叫!!
一番人気の8番がぶっちぎりのリードでゴール!
問題は2着
が・・・1番は・・・
見事にただの紙屑となったのだった