こんにちは、TKです。
突然ですが、みなさんは奥義を取得した経験はありますか?
私はあります。
遠い昔のことですが、、、
実は私、学生時代は
「ほどよく優等生」
でした。
なので、昔から学級(副)委員長や、生徒会役員、文化祭の実行委員など
なんとなくの推薦という名のおしつけにより多数決で決められてしまう役割
に任命されることが多かったのです。
名前は派手だけど、命をかけて挑むような事はありませんでした。
そんな中、一番記憶に残る命がけな任務がありました。
それは、、、
「飼育している動物に餌をやる人」。
命がけでした。これが一番燃え尽きました。
これは小学校の2年生のころに起こった実話です。
199X年、世界は核の炎に包まれた!
海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。
しかし人類は死滅していなかった!
なんてことは全然起こらず、1995年も私は平和に生きていました。
平和なので、少年K(僕)は先ほど上記したような流れで
「飼育している動物に餌をやる人」に任命されました。
同じように、5年生や6年生の大先輩(小学生の頃って、5・6年生がとんでもなく凄い人に感じますよね)
も餌やりをしています。
大先輩に言われました。
「お前、なかなかいいセンスしてんじゃねえか。どうだ、奥義伝承してやろうか?」
少年Kは、このヒャッハーな先輩の言う奥義とは何か、聞き返しました。
そしたらすぐに見せてくれました。
『奥義!はばたけ一年生ぃぃぃぃーーっ!!!!』
なんと先輩は、近くにいたニワトリを掴み、私に向かって投げ飛ばしたのです。
しかも僕は2年生なのであまりピンときませんでした。
ニワトリは羽をバタバタと広げ、ゆっくりと地面に舞い降り、白い羽が天使のように舞い散りました。
私は奥義の名前に疑問を抱きながらも、その奥義を伝承して頂きました。
なにやら一子相伝とのことで、奥義で先輩を倒さなければ伝承者として認められないとのこと。
『はばたけ一年生ぃぃぃぃーーっ!!!!』
出会ったその日のうちに、命がけで奥義伝承成功。
そして先輩に言われたのです。
「もう教えることは何もない。これからはここはお前の場所だ。」
次の日からは先輩が飼育小屋に現れることはありませんでした。
そして伝承者として、本当は先輩が率先してやるはずのニワトリとウサギの世話を
私はひとりぼっちでこなし続ける毎日。
先輩は一度も仕事をしにこない。
そして先輩は卒業されたのでした。。。
そして私が5年生くらいになったころでしょうか、
道徳の授業中に突然気づいたのでした。
『あ、、、先輩あの野郎、、、騙しやがったな。』
そして私は新入生にはばたけ一年生を伝承し、
はばたいたニワトリが逃げ出して、飼育小屋には鍵がかけられました。
みなさまも
奥義伝承には気をつけてくださいね。