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本日は、ブログ仲間でもあり、オフ会仲間とも化しつつある
ラッコ庵様、ちゃとと様と、渋谷で映画を観てきましたぁ。
『アズールとアスマール』
絵柄だけみて「ちょっと地味目&素朴系なのかな?」
と思っておりましたが、なんのなんの。
しなやかに優美に動く動画、センスのいい作画、華やかで独特の色彩、よくこなれた物語。
とても楽しく、美しい映画でした。
で、お話的には、ひさびさにピュアな「おとぎ話」を見た、という印象。
美しいものは美しいままに、汚いものは汚いままに、
権力は権力、ヒエラルキーはヒエラルキー、貧乏、病、傲慢さ・・・
深読みしたり解釈したり哲学(!)する余地がない、というか、
全ては物語の構成要素としてぴったりとお話にはまっていく。
こゆのもよいなぁ・・・。
映像美と物語世界にすっかり身を任せて
「アニメ映画を見る」という行為そのものを、たっぷりと堪能。
・・・解釈だらけで予習・復習が必要な押井アニメの対極かも?w
あらすじ
アラビア人の乳母ジェナヌに、まるで兄弟のように育てられた、ヨーロッパの領主の子・青い目のアズールと、ジェナヌの子アスマール。ある日アズールの父によって、2人は引き裂かれる。青年になったアズールは、父の反対を押しきって、昔ジェナヌに聞かされた“ジンの妖精”を救い出す旅へ出かけるが・・・
三つの鍵、3人のキーマン、必須アイテムや猛獣とのかけひき、
冒険のシーンも、楽しかった♪
各所で使われるアラビア語、イスラムな背景、
なによりえんえんと流れる独特のイスラム系なBGMが不思議な
リアリティを与えていて、映画に独特の奥行きを出しているように感じます。
はらはら、ほろり、にっこり。
最後の最後は、ちょーっと想像を裏切られつつ、
「女ってヤツはよー」なんてことも感じながら・・・(え?
なんというか、こう隅々までおもてなしされたような楽しさでした。
上質のエンタティメントはこうあるべきだよなぁ。
高畑監督の解説/上機嫌で美しい未来志向
映画に宗教色は一切なく、女性の地位など現実にはほぼありえなかった設定を巧みに導入することによって、現代の欧米人とムスリム双方に対し、希望に満ちた上機嫌の未来思考を促します。そして花咲乱れる中庭や、理想化された天文台や、華麗なアラベスク装飾をふんだんに描き出して、イスラム文化への敬意と憧憬を呼び起こすのです。ご存じのとおり、中世のイスラム世界は繁栄を誇る先進地で、ギリシャの科学も医学もそこを経由してヨーロッパに入ったのでした。
上機嫌、というのはいい表現かも。でもって、なるほどと納得なのです。
上映館のシネマ・アンジェリカ渋谷は、マークシティを突っ切ってちょっと
先。
まだ真新しいきれいなこじんまりとした映画館でした。
道玄坂って坂だったんだ、と実感する急勾配を、強い陽射しの中、登って到着。
一番ノリでしたが、気がつくとけっこう満席状態。
素敵映画をレディス・デーで1000円で見れてラッキーでした♪
なんとパンフが売りきれで、それだけが残念。
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階段にはずらりと関係資料が♪
で、関係者サイン。高畑さんのサインもありましたよ♪
(毎度のごとく、ちゃとと様が発見!)
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ボケてますた;;;
ディープで一度入ると出てこれない(オイ!)
超充実・オフ編に続く♪