DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

China Free★私見

2008-02-01 | NEWS/TREND
「安かろう、まずかろう」から、「安かろう、うまかろう」になって
それから「安かろう、悪かろう」へ。
・・・昔は「安かろう、悪かろう」が常識だったわけだから、これは
「安全性」を商品価値としてうたってる企業の偽装の問題でもあるなぁ。
生協の「手作り餃子」、カタログに「万全の管理」(朝日新聞) - goo ニュース
もともと安いものには裏がある。
いや、もうこうなってくると、ある意味、価格は関係ないかも(や、実際はあるんだけど)。
実質的な利益誘導や中間搾取がどれだけ行われていても
最終ユーザーには関係ないから。

中国自体が、世界の工場としてグローバル・スタンダードを意識し、
これまでの中国体質を抜け出す努力=チャイナフリーをしなくては。
いままでしてなかったのか、という部分は今はさておき。
(もしかしたら以前はしていた努力の放棄もあるのかも。
日本のどこかの有名企業や老舗のように・・・)

それを委託サイドはきちんと、自社のサプライチェーンとして
管理しなければ。海外だから、というのは、実際のところ
企業事情であって(ユーザーのため、と言い訳されがちなコスト削減も含めて)
目が届かない・チェックできない、ビジネス体質が違う等
物理的・文化的に当然のことを今更言い訳するのは企業努力の放棄だと思う。

弟がずっと中国に出張にいって、先方との交渉を担当していた関係で
よく商慣習の違い、価値観・常識の違いは聞かされていた。
「指示が伝わらない、守らない、とんでもないよ」という泣き言を聞くたび
「それをなんとかするのが仕事だろ」と、冷たく返していた。
要は、その違いをなくして、その企業仕様にしてもらうのが
ビジネスなわけで、そこには当然人件費含めたコストが大きく関わってくる。
ただ、初期努力を通じて一旦生まれた良好なパートナーシップ(システム含む)は、
相互にとって得難い・長期的に回収可能な企業エクイティとなる(はず)。

安い商品はたしかにユーザーにはありがたい。収入が上がらない現状では特に。
でも、それが正規の品質で値段が下ってはじめて企業努力が認められるわけで
食品偽装含め、品質を落し実質を変化させてしまったものは
利益のしぼりカスでしかない。

「なにもしない」「相手任せ」なこともまた共犯者である、という
意識が必要かな、と。
それは価格指向なユーザーも同じく。
もし安全が金で買えるのであれば。

というか、最低限の「安全欲求」はマジで徹底しようよ<中国企業
自国のユーザーも死んでる、んなの文字通り自殺行為じゃん。

今まできちんと努力を重ね、食品としての質を、コスト管理含めて
シビアに追求してきた企業も絶対にあるはず。
今は本気の企業にはチャンスかも。
それは、中国でも日本でも。

どちらの国の企業も消費者も、お互いに向上でき
「安かろう・よかろう」がかなう
いい&賢いパートナーシップを心から願います。

「農薬検出されず」中国側が会見、日本側と共同で調査へ(読売新聞) - goo ニュース

毒物混入、解けぬ謎 「ギョーザ包装時?」「故意では」(朝日新聞) - goo ニュース
千葉市の主婦に見られたような症状の激しさから、「残留農薬説」には否定的な見方が強まっている。
財団法人日本中毒情報センター理事の内藤裕史・筑波大名誉教授によると、メタミドホスは体重10キロの幼児なら0.3ミリグラム(推定値)という数滴にも満たない微量で中毒を起こす。ただ大人が急性中毒を起こすには、常識では考えられない量の野菜を一度に食べることになるという。
毒物学の専門家には、ギョーザの打ち粉に粉末の殺虫剤が紛れ込んだなど、毒物が直接混入したとみる人が少なくない。残留農薬が原因なら、2事件でパッケージからも毒物が検出された事実に説明が付きにくい。
最初にパッケージが汚染されたとする説もある。中京学院大中国ビジネス学科の久野輝夫助教によると、中国では10月1日の「国慶節」のころ1週間ほど工場が止まる。その前に虫の卵がつかないよう倉庫を燻蒸(くんじょう)する習慣があるという。
問題の製品は昨年10月1日と20日に製造されたとみられる。倉庫内に保管されていた袋も燻蒸され、薬剤が残った状態で休み明けにギョーザが詰められた――。
「包装に農薬が付いていれば、ギョーザ一つひとつを調べても検出されない。全国各地で被害が出たのは、その時の袋が各地に出荷されたからではないか」と話す。

輸入検査に穴 加工食品、農薬は対象外
厚労省は、輸入食品の約5%を抜き打ちで検査し、食品衛生法違反が見つかれば、検査命令などの措置で監視を強めている。食品安全部によると、問題のギョーザと同じ製造元の冷凍ギョーザは昨年1月以降で155回(約1230トン)の輸入があり、うち8回は検疫所でサンプル検査を受けたが、違反はなかったという。
しかし、いずれも細菌や添加物の量が基準の範囲内にあるかどうかの検査で、そもそも残留基準がない農薬は対象外だ。また、サンプル検査とは別に、輸入業者は検疫所に輸入届け出書を毎回出さねばならないが、記載内容は▽原材料▽添加物▽製造方法――で、加工品の原材料に使っている農薬まで申請する必要はない。
冷凍食品などの加工品に対する農薬のチェックを厳しくする場合、野菜ごとに異なる残留基準をどう設定するかが難しく、加工度が高いと検査自体が困難になるとの指摘もある。

メタミドホス、安価で広く使用 食中毒死亡事故も
中国南西部の雲南省では昨年12月、コメ粉のだんごを食べた23人が食中毒症状を訴えて入院した。中国メディアの報道によると、コメ粉にメタミドホスが残留していた可能性が高い。また、四川省でも04年3月と4月に食中毒症状を訴えた2人が死亡したが、メタミドホスを調味料と間違えて食品に入れたことが原因とみられている。


追記:今回の事件で「日本人は騒ぎすぎ」と中国のウエブに書かれてるらしい。
  立場がまず違う、というのをさておいても、
  騒ぎ過ぎかどうかの基準も当然違うわけで、
  「中国人は騒がないすぎ」という見方もあるわけで
  &確かに騒ぎすぎな部分はあるかもしれないわけで、
  で、騒ぎすぎだと思ってる日本人も多分いるわけで。
  それはまぁお互い様かもしれないけど、そういう国民なのですよ、
  ということで大きくはOKかな、と。
  てか、自分の家族が食べて重体になってたらやっぱ騒ぐわけで
  どこまで当事者感覚がもてるかの違いもあるかな、と。

  ただ、今回のこと含め、自国を批判してる中国人もたくさんいると思うけどなぁ。
  公平に取り上げてくださいね<マスコミ様
  非効率的な反日感情、反中感情をやたらと煽らないように。

追記2:私も、ガゾリン税のあのドタバタ劇がうやむやにされてる感に
  マスコミの騒ぎすぎ・うやむや化を感じます。
  といいつつ、こゆ記事を書く確信犯であるわけですが;;
  個人として、情報の発信のされかたに関心があるので、
  こういう大量のリアル情報でかつ関心領域のものが溢れてると、
  自分なりに整理して傾向や法則性を見てみたくなっちゃう性;;
コメント (8)
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China Free★被害の拡大とメーカー、流通の現状

2008-02-01 | NEWS/TREND
●被害の拡大

被害は30都道府県368人に拡大…読売調査
中国製の冷凍ギョーザを食べた千葉と兵庫の10人が中毒になった問題で、製造元の「天洋食品」(中国)の加工食品を食べて被害を訴え出た人は31日現在で、30都道府県、計368人に広がっていることが読売新聞の全国調査でわかった。
また、天洋食品の加工食品は、少なくとも18道県の262の保育園、幼稚園と小中高校などの給食で使われていたことも判明した。健康被害は確認されていない。農林水産省の白須敏朗次官は31日の定例記者会見で、中国の農薬の使用状況について、現地の日本大使館を通じて調査する考えを明らかにした。
(中略)
一方、天洋食品の加工食品を給食で使っていたのは、北海道、秋田、群馬、栃木、島根、愛媛など少なくとも18道県。小学校が183ともっとも多く、中学63、幼稚園12、養護学校2、高校1、保育園1だった。商品は「豚肉ふんわり包み」や「柔らかく煮込んだロールキャベツ」など。

一方、JTFの親会社である日本たばこ産業(JT)は被害が明らかになった30日夜、品質管理部の社員1人を現地に派遣。天洋食品の工場の調査を開始したが、すでに中国政府が調査したあとで、同じ工程で製造されたサンプルを確保できなかった。
30、31日の2日間にJTFに寄せられた問い合わせ・苦情は約700件に上った。

ギョーザなどで体調不良、400人超に(TBS動画ニュース)


●行政の対応

19業者88品目に販売中止を要請(TBS動画ニュース)
問題の中国の工場からは日本では19の業者が延べ88品目の食品を輸入していたことが分かり、厚生労働省は、これら全ての食品の販売を中止するよう要請しました。

中国・天洋食品の輸入業者は19社 厚労省が発表

販売中止を要請された「天洋食品」の製品一覧(読売新聞) - goo ニュース

農水省、冷食協会に対応窓口設置要請(TBS動画ニュース)


●冷凍食品メーカーの動き

自主回収する中国製商品リスト 中毒問題
2008年01月31日23時39分

■JT
冷凍食品の一部回収について


■カトキチ
弊社製品の一部回収のお願い

「弊社製品の一部回収のお願い」2品目追加のお知らせ

 
■味の素
お詫びと商品回収のお知らせ

■日本ハム 
天洋食品製造の業務用商品について

■マルハ
新着情報
お詫びとお知らせ(「金のどんぶり お手軽一品!牛丼 110g」「金のどんぶり 牛たま丼 180g」) (PDF)

■紀文
お詫びと商品回収のお知らせ

■カネテツデリカフーズ
商品回収のお知らせ

□ニチレイ
「中国産冷凍餃子」に関する報道について(PDF)

□エスビー
1月30日報道の中国産食品農薬汚染について

□日清冷凍食品


参考:
財団法人 日本冷凍食品検査協会


●外食産業の動き

「中国産」使用か撤去か、頭抱える外食産業
中国産の多くを締め出すレストランと、「過剰に反応すべきではない」と冷静に構える店。中国製冷凍ギョーザによる中毒を巡り、中国産食品をメニューに入れている大手飲食チェーンの対応が分かれている。
一方、学校給食では、一斉に中国産を敬遠する動きが起きた。国外から持ち込まれた中毒問題は、食料の多くを外国に頼る日本社会に、大きな波紋を広げている。

居酒屋チェーンの「白木屋」「魚民」などを経営する「モンテローザ」は従来、「ジェイティフーズ」(JTF)が輸入元となった中国製品を一部のメニューに入れていた。しかし、31日からは、すべて販売をやめた。モンテローザ広報は「これだけの騒ぎだから、農薬混入の事実関係がはっきりするまで、万全を期して販売を控える」と言う。
ファミリーレストランの「すかいらーく」グループの提供中止対象はさらに広く、中国で調理された73品目を当面、使用しない方針だ。系列の中華レストラン「バーミヤン」の各店舗で31日夕、一斉に「販売休止」の掲示を出した。広報担当者は「安全性は問題ないが、お客様が不安視されるであろう品目を控えた。国内で代替加工場を確保したい」としている。

一方で、「中国産食材の使用中止は簡単ではない」と言うのは、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を展開する「ロイヤルホールディングス」。アサリやエビの一部など中国産は全体の10%未満というが、「量、質、価格すべての条件を満たす代替地は見つからない」と漏らす。
牛丼店「すき家」や「なか卯」などを経営する「ゼンショー」の担当者は、「中国には自社で管理する農場があり、今のところ中国産を外す予定はない」という。ファミリーレストラン「デニーズ」を経営する「セブン&アイ・フードシステムズ」も、野菜など約30品目の中国産食品を輸入しているが、中止する予定はない。
同社は「原産地や加工工場の状態はすべて把握している」と強調。ゼンショーも「日本の食卓に安定して食料を提供するには、国産だけでは賄えない」と指摘している。
(2008年1月31日23時50分 読売新聞)

すかいらーく、中国製加工食品すべて中止
ファミリーレストラン最大手のすかいらーく(本社・東京)は31日、「すかいらーく」「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などグループの全店舗で、中国で調理した加工食品の使用を中止することを決めた。冷凍ギョーザによる中毒発生で、「中国産食品への信頼が低下した」(広報担当)ための措置という。
同社では、フライ類など約300品目の中国製加工食品を使用。冷凍ギョーザなど、自主回収の対象になったジェイティフーズ社製品は扱っていないが、一部店舗で、回収対象外の同社製品2品目を使用していた。
すかいらーくは今回の事態を受け、ジェイティフーズ社製品の扱いを中止するとともに、全食材の供給量の約1割を占める中国製加工食品の取り扱いについても検討。「本社のバイヤーを定期的に中国に派遣して工場や産地の状況を確認するなど安全には自信があるが、消費者の不安を考えて念のため中止を決めた」という。ただし、紹興酒など一部の製品については「現地で安全性を確認できている」として使用を継続。中止するのは約300品目の半分に達する可能性があるとしている。

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