だんなっちょんのブログ

ヤ〇トのセールスドライバーやってます。
競馬・飲酒・昼寝・スマホいじりが趣味の
甲斐性無しの二児の父

死刑囚

2018-02-15 23:15:39 | 生活漫談
うちから今月いっぱいをもって仕事をクビになるリストラ社員が出る。
非常に温和で一生懸命勤務をこなす人なだけに本当に辛い。とても親しく接してもらった。
なぜ彼がリストラの対象になったのかというと、授業力が無く生徒から信頼を勝ち得られなかったに
ほかならない。そのことだけは本当にしょうがないと思うが、ただ本人は一生懸命準備して
頑張っていたのを知っているだけに、ちょっと理不尽じゃないのかなと個人的には思う。
無論金の出処は社長だから、社長が決めた以上それに口を挟む余地は無い。

本人はまだそれを告げられておらず、今週中にそれを社長から直に告げられるらしい。
適切な表現ではないが明日死ぬことを知らない死刑囚や自分が余命3ヶ月であることを
知らない末期患者を見ているよう。本人は何もわからず来期もここで勤務するものだと
当然のように思っている。
だからここ1ヶ月は勤務していて心が実に痛む。

実は自分も昔リストラをくらった。
同じような状況だ。会社の利益に対して社員の数が多すぎたという理由で
首切りを食らった。
当時の社長から「全て俺の落ち度と計算ミスによるもので申し訳ない」と頭を深くさげられた。
ショックは大きかったものの、独身で特に失うものもなかったし当時も20代で若く
次探せばいいやという短絡的な気持ちもあり快諾した。
もちろん、会社の計算ミスを超えるぐらいの活躍をできなかった自分を情けなく思った。
その時のことをふと思い出してなんとも言えない気分になる。
頭が真っ白になると同時に悔しく、そして悲しく、そして同時に妙に前向きになるというか
複雑な心境だった。

この斜陽産業で生きる零細企業はこんな話は日常茶飯事だ。
リストラを食らった経験、誰かがリストラを食らった経験
自分で三行半を叩きつけて喧嘩をして辞める社員。
とにかく安定的に従業員がとどまることはない。

この業界を選んだ以上はこういうドロドロしたきっつい経験は
当たり前のように受け入れ前進して勝ち残るしか道はない。