見出し画像

ポジティブな私 ポジ人

30代で身長が伸びた理由(わけ)

私の足は扁平足だ。
それに気づいたのは、小学生だったか中学生の頃、クラスメートと湖に足を浸して木製の乾いた桟橋に上がって来た時の事だった。

水に濡れたみんなの足は、スタンプのように足型を残して行く。それは当時流行っていたサーフブランドのHANG TEN(ハンテン)のロゴマークのようであり、土踏まずの部分がはっきりと確認できた。

そして自分の足跡はというと、UMA好きの人なら誰しも見た事がある、ビッグフットの足型の様に、ベッタリと足裏全体が土踏まずのカケラもなく、写し取られたものだった。

扁平足は私だけだったので、皆不思議そうに私の足型を見ていたが、バカにする人は幸いな事にいなかった。
形の悪い自分の足型を見ながら、恥ずかしく、また扁平足になるに至った事も思い当たる事があった。

幼少期から私は歩く事が嫌いだった。
直ぐに「おんぶ」と父にせがみ、泣いては父におぶらせる、という事を繰り返していた。
父の背中は居心地が良く、私は両足を父の体に巻き付けるようにして、しっかりとぶら下がっていたのだった。

そんな子供時代を送り、歩かなかったせいで土踏まずが発達せずに、扁平足になったのだと思う。

後年になって、扁平足の他にもおんぶによる弊害があった事を知る事になる。
それは、O脚。
父の体に巻き付けていた足が、恐らくO脚の原因だろう。

子供の頃からスカートをはくことが嫌いで、ズボンばかりはいていたので気付かなかったが、社会人になりスーツや制服などスカートをはく機会が増えた。

誰かの結婚式に水色のスーツで出席した時に、記念に小さな子供と写した写真があるのだが、私の膝から下が大きく湾曲しているのが写し出されていた。

それまで気にした事は無かったのだが、流石にその写真を見て、自分のO脚の酷さに気付かされた。

O脚が人目にさらすのがいやで、プライベートでは益々Gパンをはくようになった。

私が30代の頃、パートで入った職場に足が長くスタイルの良い年下の先輩がいた。
何かの折に、「自分の歯は反対咬合だったが、毎日ソファの肘掛けに下顎を押し付け続けて、治した」という話を聞いた。
それを聞いて、歯列矯正なども要は力をかけて治すもの。それを自分のO脚にも応用できるのでは無いかと考えた。

それからというもの立っている時は、極力両膝をくっつけるべく努力した。
台所で洗いものをする時などは、矯正の時間。
通勤時も、乗り物の中で両足を意識した。
職場で座っている時も、膝頭を極力つける。
夜寝る時も、眠りにつくまで両足を自力で真っ直ぐにした。寝付きが悪かったせいもあり、よい矯正の時間となった。

ある雑誌に、O脚矯正の記事があった。それは、寝る時に足をベルト等で固定する方法だったが、私はその方法は採用せず、あくまでも自然な自力によるもので行った。

そうして1年ほどが過ぎ、社内の健康診断があった。
身長を測ると、昨年より1センチ以上身長が伸びていた。思わぬ副産物的な結果に、身長の低い私はうれしかった。
また、脚の方も、見苦しく無い程度に湾曲はかなり改善された。
曲がったものが伸びたので、身長も伸びたという事だ。


折角伸びた身長だったが、40代半ばに背骨を骨折し、骨が潰れ5ミリ以上背が縮んだ。

さらに老化により縮み続けている。

あるお医者さんのコラムによると、40歳代以降平均すると、10年に1センチずつ身長が縮むという。
原因は
・老化による水分の減少で、椎間板の間の水分も減るため
・骨粗鬆症による骨の潰れによるもの
・猫背など姿勢の悪化によるもの
などだそうだ。

そんな訳で、伸びた分はすでにほぼ無かった事になっている。チャラ。

老化による身長減少は止むを得ないが、せめて姿勢だけには気をつけたいと思う。
猫背のチェックは、壁に背中とかかとをつけて、さらに後頭部が自然に壁に付けば大丈夫。

このチェックを夫に試させてみたところ、頭が壁に付かないんだよなー。
でも、矯正は可能と信じている。
矯正できたあかつきには、旦那の身長も伸びるかも…。




名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「思い出」カテゴリーもっと見る