田吾作相談員

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死と向き合う

2015年12月08日 | その他
本日、18時8分、祖母が93歳で亡くなりました

93歳ですからね、大往生でしょう

脳梗塞で倒れて以降、老健、特養と転所しました
ここ数ヶ月は、食事も入らず、体重は激減し、最後は老衰でした

今日、ふと思い立って施設に立ち寄ったのが16時30分過ぎ

熱があり、この時は面会できず

そして、連絡があったのが18時過ぎ
施設職員が気付いた時には息を引き取っていたようです

18時30分に再び施設へ
とても安らかな顔で、苦しむことも無かったんだろうなぁ、と
最後に会えなかったのは残念ですが、今まで会う機会もあったのに、足を遠ざけていた私が悪い
額に触れると、まだ温かく、医師の死亡診断もされていない状況でした

人の死に触れるのは初めてじゃないけれど、これほど優しく遺体に触れたのは初めてかも知れません
今、目の前にある死は、決して特別なことじゃない
93歳という年齢を考えれば、当然の死
世の中はそうやって回ってるんです
それを自分の子供達にも分かってもらいたい
だから、自宅に帰ってきた祖母を、子供達と共に再び訪ねました
同じように額に触れると、少し冷たくなっている
死に触れることは特別なことじゃないよ、それを子供達は知ってくれただろうか

悲しみは、思い出の中にある
あれほど気丈だった、あれほど気のきつい祖母の姿
思い出す光景は二つ

一つは、小学生の頃
社会の授業の課題で、戦争中の暮らしについて聞いた思い出

二つ目は、つい半年前
老健に入所した直後
あの時は私の顔も覚えていた
子供達と一緒に散歩に出掛けて歌ったカラスの歌
「カラスと一緒に帰りましょう」

祖母はどんな世界を見てたんだろう
歩けなくなって、寝たきりになって、記憶が薄れて、食べれなくなって
苦しかったんだろうか、辛かったんだろうか
食べれないのに、食べろと言われる方が苦しかったのかも知れない
もう眠りたいのに、生きろと言われる方が辛かったのかも知れない

一緒に帰れなくてごめんなさい
それだけは後悔しています