ねこもしゃくしも

イラストレーター/ハンドメイドアーティスト津田蘭子のブログ。仕事や手作り服やその他もろもろ。ネコも度々出てきます。

ホテルでお茶を

2019-01-27 19:12:03 | 日記

昨日のブログの続きです。
東京・千代田区にある、帝国ホテル。
雰囲気からも、伝統がビシバシ伝わって来ますね。

そんな老舗ホテルでも、私は手作り服。








さて、都会のど真ん中にあるホテル内に、なんと茶室があります。
 
人々が行き交う絨毯敷の廊下から、一歩入れば、別世界。








見事な茶室が出現。

本来は、「にじり口」という小さな入り口から入りますが、
海外からのゲストや、慣れていないお客様向けに、大きめの入り口から入ることもできます。

私は、にじり口があるような、本格的な茶室は初体験!
にじり口…入ってみたい気もしましたが、勧められた入り口から入らせていただきました。

本来は、高貴なお方が出入りする所らしい…








ここには、広さの違う3つの茶室があります。

こちら、四畳半の「東光庵」という茶室。








床の間には、紅梅と椿。

掛け軸は…、何と書いてあるか読めますか?
私には読めませんでした…。とほほ。

「平常心」と書いてあるそうです。

掛け軸には、いつも「はっ」とさせられます。
不思議といつも、その時の自分の心情とリンクする言葉に出会うのです。








季節のお菓子をペロリ。
クロモジという、お菓子を食べる楊枝は持ち帰りオッケー。

千利休は、お茶事の時に朝から山に入り、切りたてのクロモジを客に出していたとか。
木の香りが残ったクロモジを出すことで、お客様を喜ばせていたんですね。








10年以上やっているとはいえ、お茶の世界で10年なんて、初心者のぺーぺー。
とても、「お茶やってます」なんて言えず…。

ただただ、促されるままにお茶をいただいてきました。


ご亭主に、
「次回来られる時は、時計やアクセサリーも外してお越しくださいね。
日常を忘れてお茶の世界に浸ってください。」と言われました。

白靴下。指輪は外す。という基本は守っていたものの、俗世を持ち込み過ぎていたようです。

あるいは、私がちょっとお茶をかじっていることはお見通しだったのかもしれません。

次にここに来る時は、お着物で、にじり口から入りたいな、と思ったのでした。

平常心で。



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今日もネコをいただきます。
津田 蘭子
ワニブックス