Toshiが行く

日々の出来事や思いをそのままに

幸せホルモン

2024-07-02 06:00:00 | エッセイ

 

 

ベランダの花々は、どれも美しく、可憐だ。

「おはよう」と呼びかければ、

まぶしいほどの陽の光を浴び、ニッコリしながら

「はーい、おはようございます」と答えてくれそうだ。

 

陽の光は植物を育ててくれるだけでなく、

人をも幸せにしてくれる。

「セロトニン」というのは、神経伝達物質の一種だが、

これが増えると、人は「意欲的になる」「快感が増す」

「気持ちが明るくなる」「闘うファイトが湧く」などが起こり、

逆にこれが減ると「うつ症状が出る」「衝動的になりやすくなる」

「体の痛みや不調を訴えやすくなる」「無気力になる」そうだ。

それで、「幸せホルモン」と言われており、

陽の光がこの「セロトニン」の分泌を促すのだという。

 

    

 

早速、梅雨の晴れ間を縫い、「セロトニン」を求めて

ウォーキングに出かけることにした。

いつもの川沿いの道。風もなく水面は穏やかだ。

だが、暑い。額や背にじわじわと汗がにじみ出、

やがて滴り落ちてくる。

熱中症対策はしっかりしてきているが、

この季節、「セロトニン」を求めるのも楽ではない。

 

道すがら、街路樹の幹に目が止まった。

コケが幹を覆い、強い日差しから守っている。

この老木には、なにがしかの味わいがある。

 

 

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