坐花酔月 徒然日記

 「花咲く処に腰を下ろし 月を眺めて酒を楽しむ」 この一年、どんな年になるのか。

「ワッパ騒動 」自由民権運動の先駆け

2024-11-30 22:41:51 | 古文書、郷土史他
ワッパ騒動義民顕彰会の一員として、農民蜂起「ワッパ騒動」150周年の節目の年に、致道博物館で「ワッパ騒動展」が開催されたことを嬉しく思っている。市郷土資料館とともに展示した一次史料から、民衆、御家禄、新政府など多方面からの解釈が試みられているようだ。
本日14:00開催の菅原学芸員によるギャラリートークを拝聴した。
じっくりギャラリーを見学する時間がなかったので、期間中もう一度訪れようと思っている。



「人事不尽天不祐」本多允釐書
人事を尽くさずして天は祐[たす]けず

「明治七年赴東京作」とあり、本多允釐が東京へ上京し、嘆願を行った明治7年5月頃に書かれた書跡。縋[すが]る思いで東京へ上った允釐の思いを窺い知る事ができる。
(致道博物館掲示より)


プロジェクター・スクリーンの後ろには、「ワッパ騒動拡がりMAP」が掲示されていた。嬉しい!!

大塩平八郎梟首画 (酒田市文化資料館光丘文庫蔵)

大坂奉行所与力だった大塩平八郎は、天保8年(1837)に「大塩の乱」を起こすが鎮圧され自決した。この絵は森藤右衛門の盟友・松本清治が所持していたもの。明治7年、左院に建白書を提出するために初めて上京する際、床の間に飾って水盃を交わしたという。賛[さん]は、頼三樹三郎の書。

剛彊其理曰武
威彊敵徳曰武
克定禍乱曰武
刑民克服曰武
学而居位曰士

剛彊[ごうきょう]其ノ理ヲ武ト曰フ
威彊[いきょう]徳ニ敵[かな]フヲ武ト曰フ
克ク禍乱[からん]ヲ定ムルヲ武ト曰フ
学ビテ位ニ居ルヲ士ト曰ウ

(致道博物館掲示より)



種夫食貸米引戻方之儀ニ付再願 (致道博物館蔵)

ワッパ騒動では、江戸時代以来農民に貸し出されていた種夫食元米n棄損、種夫食利米(利子として徴収した雑税)の返還が求められていた。本書は、酒井家方の主張であり、種夫食元米は、もともと酒井家のものであるため、返還してほしいと鶴岡県(松平親懐宛)に願い出ている。理由としては数千の士族の困窮を挙げている。なお、酒井忠発は同年12月に卒去しており、当主兄弟は留学中で不在。
(致道博物館掲示より)
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