NHKスペシャルの中継番組でした。
大文字焼きぐらいは知っていましたが、
お盆の最後に五山で送り火をするのは、初めて知りました。
大文字、妙法(妙と法は別々の山)、船形、西大文字、鳥居形がありました。
それぞれ点火方法がありました。
護摩木を積み上げて中心のお堂の火で点火する大文字、
地元の家族が分担して点火する妙法、
若者だけで点火する船形、
麓から50キロの松明を運び上げる西大文字、
薪を最初から積み上げておくのではなく、
火をつけた薪の束を斜面を駆け巡って運ぶ鳥居形などです。
明かりを落とした京都の町を取り巻く、黒い山々に、
炎の文字や絵が浮かぶ様子は、美しいですね。
手を合わせて送り火を見上げる人の様子が映りましたが、
私もつい、テレビに手を合わせてしまいました。
お盆で戻って来られた御霊が、またあの世にお帰りになるために、
闇を照らす火が導きます。
御霊の乗る船を現す、大きな船形が印象的でした。
また、妙法は、
日蓮宗の妙法蓮華経の妙法なのだそうですが、
大文字やマーク的な文字に比べて複雑なので、
特に妙の文字が、山の斜面にどう出るのか興味がありました。
思った以上に美しい妙にちょっと感激です。
我が家は日蓮宗とは宗派が違いますが、
樹庵は妙という文字にとても縁がある人間なのです。
我が家の過去帳には、戒名に妙のつく方も何人もおられまして、
なんと母の戒名も、妙の文字がつきます。
そして樹庵は、名前に妙がつきます。
ふーん、父は何を考えて、私にこの文字をくれたのでしょうか。
以前聞いたところによると、
私が生まれた時、月がとってもきれいだったので、冴子にしようとしたけど、
どうも苗字とゴロが悪いので、んじゃこれに…ということでした。
まあ、そんなもんですけど、だからよかった。
もし、深ーい意味とかミステリアスな期待があったとしたら、大変申し訳ない。
生後何十年も、それを無視しておりました身としましては…。
でも、自分の名前の文字が、送り火のひとつとして、
京都の山に燃えて浮かぶのは、なんとも不思議な気分でした。
父の名付けには、しつこいですがもう一度
深ーい意味とかミステリアスな期待はなかったと思いますが、
山に浮かぶ妙の文字をもらったものとして、
少々考えるところがありましたね。
今日は、京都五山の送り火をテレビで見ながら、
自分の名前にまで思いを馳せてしまいました。
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