樹庵のお気楽ナビ

チビデビル ルックと
天使キャラ セントの日記です。

京都五山 送り火

2007年08月16日 | テレビ番組

NHKスペシャルの中継番組でした。

大文字焼きぐらいは知っていましたが、
お盆の最後に五山で送り火をするのは、初めて知りました。
大文字、妙法(妙と法は別々の山)、船形、西大文字、鳥居形がありました。

それぞれ点火方法がありました。
護摩木を積み上げて中心のお堂の火で点火する大文字、
地元の家族が分担して点火する妙法、
若者だけで点火する船形、
麓から50キロの松明を運び上げる西大文字、
薪を最初から積み上げておくのではなく、
火をつけた薪の束を斜面を駆け巡って運ぶ鳥居形などです。

明かりを落とした京都の町を取り巻く、黒い山々に、
炎の文字や絵が浮かぶ様子は、美しいですね。
手を合わせて送り火を見上げる人の様子が映りましたが、
私もつい、テレビに手を合わせてしまいました。

お盆で戻って来られた御霊が、またあの世にお帰りになるために、
闇を照らす火が導きます。
御霊の乗る船を現す、大きな船形が印象的でした。

また、妙法は、
日蓮宗の妙法蓮華経の妙法なのだそうですが、
大文字やマーク的な文字に比べて複雑なので、
特に妙の文字が、山の斜面にどう出るのか興味がありました。
思った以上に美しい妙にちょっと感激です。

我が家は日蓮宗とは宗派が違いますが、
樹庵は妙という文字にとても縁がある人間なのです。
我が家の過去帳には、戒名に妙のつく方も何人もおられまして、
なんと母の戒名も、妙の文字がつきます。
そして樹庵は、名前に妙がつきます。

ふーん、父は何を考えて、私にこの文字をくれたのでしょうか。
以前聞いたところによると、
私が生まれた時、月がとってもきれいだったので、冴子にしようとしたけど、
どうも苗字とゴロが悪いので、んじゃこれに…ということでした。

まあ、そんなもんですけど、だからよかった。
もし、深ーい意味とかミステリアスな期待があったとしたら、大変申し訳ない。
生後何十年も、それを無視しておりました身としましては…。

でも、自分の名前の文字が、送り火のひとつとして、
京都の山に燃えて浮かぶのは、なんとも不思議な気分でした。
父の名付けには、しつこいですがもう一度
深ーい意味とかミステリアスな期待はなかったと思いますが、
山に浮かぶ妙の文字をもらったものとして、
少々考えるところがありましたね。

今日は、京都五山の送り火をテレビで見ながら、
自分の名前にまで思いを馳せてしまいました。


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