下手は上手の下地なり。
下手よりだんだん上手になるなり。
『子孫艦』より
下手だといってあきらめることはない。
下手だからこそ上手になれる。
地道に努力することでだんだん上手になるのだから。
寒川正親(江戸初期の教訓的読み物作家。浪人だったともいわれる。)
誰も最初から何でも出来るわけがないのであり、上手くなりたいという向上心があれば、どんな子どもでもかならず上達するんだ、と自らに言い聞かせながら毎日指導にあたっているつもりではあるが、なかなか結果が出ないときには一体どうしたら良いのだろうと、さじを投げたくなることも正直ある。
それでも、根気よくコツコツと努力を重ねていればいつかは必ず良いことがある。
下手な子はなかなか覚えが悪いが、一度覚えたら忘れない長所を持っていることが多い。
それに対して、上手な子は覚えは早いが、忘れやすいこともあるからである。
「ウサギと亀」なのかもしれない。
要は、われわれ大人が子どもの潜在能力を短期間で決めつけないで、長い目で指導に当たることが大事なのではないかと思っている。
*この天然のすだれも毎日コツコツ手入れをしているのだろう。