気丈な彼女

昨日バイトでローザから聞いた。
余命宣告をされていたタイ人の元同僚の旦那さん
先日亡くなったそうだ。
ただ当時余命4ヶ月と宣告されていたけれど、
それから1年以上頑張ったという事だ。
気丈にもタイ人の子はすぐに仕事に復帰したらしく、
誰もそんな不幸があった事に気づいていなかった。
ただ同じ経験を持つローザは（前のご主人を亡くしている）
その子の様子がおかしい事に気づき、
もしかして？と本人に直接聞いたそうなのだ。
日本に来て20年、
子供も大きくなって言葉の不自由もないとはいえ、
異国の地で伴侶を亡くす事がどんなに大変だろうか。
さすがにローザに告白した時は号泣していたというが、
普段は何もなかったかのように、
いつもの明るい彼女でいるようだ。
私はお香典とメッセージをローザに託した。
それくらいしか出来なくてかわいそうな事をしたと思う。

頓挫中の企画、再始動。

ずっと前にここでも書いたネット販売の件。
カレンちゃんの急病と、
私が愛猫を亡くして精神的にヘタレていた為に、
暫く話がとん挫しておりましたが、
予定より３ヶ月遅れでカレンちゃんが資格を取得し、
私も気力が回復してきたので、
ようやく少し動き出す事となりました。
とりあえずまだネット販売までの余裕がなく、
身近な人からのオーダーメイド販売からスタートしましたが、
なんといきなり５件も注文を頂く事が出来ました。
友達とはいえとても反応がよくて嬉しいです。

さてそれをざっと説明いたしますと、
カレンちゃんが取得したのはパワーストーン鑑定士という資格で、
パワーストーンの正しい知識を身に付けた上で、
カレンママ直伝の占いで運勢を占い、
その人に合った相性のパワーストーンで、
その人だけのオリジナルアクセサリーを販売するというものです。
よくあるパワーストーンブレスというよりは、
もっとおしゃれな感じにどの場面でも使って欲しい。
そんな願いで企画しました。
まだまだスタートラインに立ったばかりですが、
ゆくゆくネット販売をスタートしましたら、
どうぞよろしくお願いします

素晴らしき先輩

久しぶりに尊敬出来る人に会った。

先日仕事で行った現場の責任者、
その人はこの道40年の大ベテラン。
掃除のパートから社員になった現場一筋の人だ。

普通、現場（ビル）責任者になったら、
ビルの清掃などほとんどやらない。
パートさんの仕事のチェックが主な仕事になるからだ。
だがその人は自らトイレ清掃からバキュームかけなど、
ありとあらゆる清掃をすすんでやる。
私のような責任者見習いなどは、
パートさんの休みの穴埋めに行くのが仕事なので、
もちろんこのような仕事をやるのだが、
立場的には現場責任者と同じである。
ところがほとんどの現場責任者は何を勘違いするのか？
私ら見習いをまるで自分の部下のように思っている。
このベテラン責任者も私が現場に入った途端、
あれやこれやと仕事を押し付けてきた。
よその現場よりも多い仕事に始めはゲンナリだった。
おまけにやり方がなっていないと怒鳴る怒鳴る。
イライラＭＡＸで切れそうになったが、
私は気がついてしまった！！！
その人は私と同じように床に膝をついて汚れを落とし、
私と同じように便器を磨きながら怒鳴っていた。
つまり近くで全て手本を見せながら、
ダメな部分を叱っていたのだ。
入社して１ヶ月、様々な現場に行ったが、
そんな風に同じ目線で物言う責任者に会った事がない。
いつも机にいながら指示を出す人ばかりだった。
そして怒鳴られる事を除いてその指示に従ってみれば、
とても効率がよく美しい仕事を伝授してくれているのだった。
そして最後にその人が言った言葉、

いきなり社員で入って来て、
便器一つ磨いた事のない人間の言う事を誰が聞く？
私ら社員はパート以上の仕事をして見せて、
初めて信頼を得て仕事をやってもらえるんだよ。
厳しく言われたと思うだろうけど、
上に立つ前に現場でいっぱい這いつくばって、
現場の仕事を体に叩き込んでおきな。
今はそれが出来る最初で最後のチャンスだよ。

この人に会えてよかった。
心から「ありがとうございました」と言って現場を後にした。

相性のよろしくない土地

今日は仕事で池袋に行った。
何だろう？池袋はどうも弱い
というか苦手な土地なんだなぁ。
昔から落ち着けない街なのである。
相性の問題なんだろうね。
仕事だから仕方なく行くけど、
やっぱり仕事先でも気分が乗らない
新宿は全然OKなのにどうしてだろう？
特に何があった訳でもないので、
たぶん知らないうちに嫌なイメージを持ってしまったようだ。
そう考えると「池袋ごめんね。」って気分になる。

というか、
嫌々気分で仕事をするとロクな事がない
足の小指を思い切りぶつけてしまって、
ズキズキすると思ったらかなり腫れてるじゃないの
明日も池袋に行かなくちゃいけないから、
清めの塩でも持って行こうか？と真剣に考えてます。

老人の傍若無人を許すほど人間が出来ていないのでね。

今日仕事の帰り、駅のホームでバルバラに会った。
ホテル時代の仲良しフィリピン人の一人だ。
声を掛けられ「あー！」と言った直後の事だった。

一人の老人が「じゃまだ！」とバルバラに体当たりをした。
ハッキリ言って特別ジャマな所ではない。
それに一瞬立ち止まっただけだったのだ。
ヒールの靴を履いていたバルバラは、
よろけてホームに転落しそうになった。
私がとっさに腕を掴んで転落は免れたが、
本当に一歩間違えば命を落とすかもしれない。
何度も言うが混んでいた訳でもなく、
老人がそこを通らなければならない理由は何一つない。
むしろ電車を待つちゃんとした場所なのに、
その老人は自分が少しの進路変更をしたくない為に、
とても危険な場所で、
人が落ちて死ぬかもしれない行為を、
平然とやって通り過ぎようとした。

私は自分で言うのも何だが、
最近はあまり怒らない人なのだが、
時々本当に稀に、
一瞬にして怒りが沸点に達する事がある。
そしてこれまた困った事に、
何気に500席の大きなお店で、
地声のみでお客様を誘導しご案内するほど、
大きな声を出す事も出来る。
それでもって、
これ幸いに割と近くに駅員さんがいたので、
大きな声でこう言ってさしあげた。

駅員さん！その人捕まえて！
ホームに落とされそうになりましたっ！！！

駅員さんが捕まえようとしたら、
老人は怒鳴って手を振り払っていましたが、
老人が体当たりをした場面を見ていた男性が、
駅員さんの手助けをして、
老人は駅長室に連行されて行きました。
当然ながら我々も事情を聞かれ、
少し手間どりましたが、
おかげで沸点に達した怒りもすっかり冷めました。


めでたし、めでたし。