泰山の山仲間達★ブログ版

周南山の会別館です。
平成2年結成以来22年となります。
日頃のご愛顧に感謝!感謝!、誠にありがとうございます。

竜ヶ岳

2012-02-01 20:07:29 | 山登り
これがはっちゃんとの最初の出会いです。
いやー懐かしい。
それにしてもこの頃は、よく書いていますね。
10年の差は大きい。





周南山の会アーカイブス<2002九重山>

2012-02-01 18:29:07 | 山登り
九重紀行  2002.9.21 九重

平治岳 1581m,大船山 1682m,黒岳( 高塚山 1587m,天狗岩 1520 m) < 2002.9.21~9.22 >ムービースター,さくらばば,泰山

□ コース < タイムはガイドブックより >

一日目

男池 = 20 分=かくし水= 30分 = ソババッケ = 1時間 = 大戸越 = 30分 = 平治岳山頂 = 20分 =大戸越 = 40分 = 坊がつる = 10分 = 法華院温泉

二日目

法華院温泉 = 1時間30分 = 段原 = 20分 = 大船山山頂 = 20分 = 段原 = 1時間30 分=岳麓寺方面分岐= 50分 = 風穴 = 50分 = 分岐点 =(往復40分)高塚山山頂 = 分岐点 =(往復30分)天狗岩 = 40 分=風穴= 60分 = 奥ゼリ = 20分 = ソババッケ = 40分 = 男池

人は山にいろいろな形容詞をつけて表現する。

高い山,低い山,遠い山,近い山,大きい山,深い山,美しい山,母なる山,穏やかな山,ひかり輝く山,朝日の映える山,里山,奇形な山,岩山,険しい山,厳しい山,人を寄せつけない山,天に向って屹立する山,崇高な山,信仰の山,畏れ多い山,日本一の山・・・その時,その場所,その時代によっていろいろな呼び方をする。

さて,私にとって,九重はどんな山だろう。10年前に登ってからここ2,3年の間何回か登る機会があった。天下快晴の時,またそれとは全く正反対に雨と風の中,後から考えて良くぞ登ったということもある。ガスがかかって全然見えないかと思えば,急に晴れて,突如憧れの頂上が現れたりする時がある。ほんの数回の内にいろいろな経験をし,心の中に残る山の一つとなった。九重に魅せられて,何回も登っている人がいるが,なんとなくその気持ちが分かるような気がする。

ともあれ,今回は男池から平治岳をピストンし,法華院温泉で泊まり,翌日大船山から黒岳を目指す計画を立てた。メンバーは3人。21日早朝徳山を出発し,国道10号線を南下して,由布院を経て,男池に着いたのが10時30分。予定より30分超過したが,時間的にはまあまあ。

日本名水百選に選ばれているこの池の水量は豊富だが今日はパスして,一路ソババッケを目指す。途中かくし水を経て,ガレ場の道を進み,ようやくソババッケに到着。平治岳の別れに到着したのが13時30分。遅い昼食を済ますと,ザックを道端において,平治岳にピストン登頂する。6月のミヤマキリシマの咲き乱れる季節は,国会の牛歩戦術みたいに一歩進んでは止まる程混雑する山だが,今日はほんの2,3組しかいない。霞んではいるが目前に迫る三俣山に敬意を払い下山,法華院温泉に向かう。途中坊がつるのキャンプ場の数張りのテント群を見て,数年前に来たとき,嵐の中で持ちこたえていた光景を思い出しながら,15時ようやく法華院に到着。予約では大部屋だったが,今回も新館の部屋に泊まることができた。それでも,大勢の人で賑わっている。早速温泉に入り疲れを癒し,よく頑張ったハイカー達に乾杯。

翌日は,午前7時に出発。大船山から黒岳を目指す。天候は今日もよろしくない。平治岳分岐に着いた頃からガスが盛んに頂上に向かって吹き上げている。ただ,雨の心配をするほどではない。ここでもザックを置いて,大船山の頂上に向かう。前回は大雨と突風に見舞われたものだが,視界はわるいものの頂上での記念撮影と直ぐ下の池の撮影はバッチリできた。分岐まで引き返し,お鉢を巡るルートで黒岳に向かう。この道は横にグルッと回りこむようなルートだが,潅木のトンネルを通るような感じで,時々枝に衣服や腕が引っかかり,見晴らしは悪い。それでも2箇所程大船の頂上を眺めることができるポイントがあり,疲れた体を癒してくれる。ところが,そこから風穴への道が大変だ。下りだが,急斜面で長く,喉もカラカラに渇いてしまう。反対に登りだと,それこそクタバリ果てるだろう。元々おとなしいパーティだが,行けども行けども目的地に着かない苛立ちに,更に寡黙になるが,ようやく風穴に到着。法華院で用意していただいた昼食をとり,これからの急登に備える。高塚山と天狗岩に向かうが,ここでもザックは置いてピストンする。ザックを置くと置かないとでは体への負担が全く違う。この登りの50分も,体力を試す試練の時のようでもある。高塚山の頂上に立って大船山の山影と時々顔を覗かせる三股山を遠くに眺め,黒岳に来た実感を得て,更に天狗岩へ挑戦するも,ルートを間違え,途中で岩山の道がなくなり,やむなく引き返すが,満足感で一杯の黒岳登山の往路は終了した。帰りは,風穴まで急な坂を下り,奥ゼリまでの大きな岩だらけのルートを進み,途中不如意人の異臭を嗅ぎぶつぶつ言いながら無事男池に到着した。午後5時であった。

本日の感想。人間はその気になれば,思いもよらないほど歩けるものだ。





周南山の会アーカイブス<2002竜ヶ岳、緑山>

2012-02-01 17:10:39 | 山登り
竜ヶ岳02.9.8&文殊山9.16

竜ヶ岳 366m < 2002.9.8 >

Gomennさん,ムービースター,さくらばば,山もんちっち,M田さん,泰山
M田さんは初参加。

竜ヶ岳は冬季長野オリンピックが開催されていた4年前の3月頃,日の丸飛行隊と異名をとったあのスキーのジャンプチームの活躍で大いに盛り上がっていた日に登っている。あの時は,ラジオを聞きながら登ったからよく覚えている。
場所は筏場からもう少し行った民家の庭先にある登山口。庭を横切って道が伸びているが,どうも,気が引けるルートだ。
二回目は同じルートを2年後に辿ったが,丁度荒れ狂った台風19号の後遺症で,道が塞がれいて,全く登れなかった。
従って,今回は3回目となる。
集合場所の黒岩峡登山口に近づくと,二つ手前の駐車場に登山の格好をした見知らぬ中年男性が座って,探し物があるかのようにこちらを見ている。よもやさくらばばの計画をみて参加された人とは思いもよらないから見過ごして,Gomennさんとの待ち合わせ場所の一番上の駐車場に向かう。
Gomennさんは何時ものように時間通り待っておられる。再会の挨拶を済ませ,縦走用の車を回送するため,Gomenn車と二台で筏場に行き,帰ってみると,なにやら例の男性とさくらばばが親しそうに話をしている。
聞けば,計画を見ての初参加ということ。人のよさそうな御仁だったので,断る理由もなく,歓迎する。お名前はM田さん山のHPを持っていると自己紹介される。こちらもそれぞれ挨拶をして,いざ出発となった。
今日は,Gomennさんがリーダーを引き受けて下さった。長丁場はベテランにお任せするに限る。
天候は快晴。9月に入ったとはいえ,日差しはまだ強烈だ。山に入るといきなり急登が始まる。登りはじめて15分,何やらさくらばばが遅れ始める。ムービースターも喘ぎ始める。それから5分さくらばばの歩みがパタッと止まる。
8月4日の金光さん同行の高津川の渓流登りの時は,下山口に到着した途端,急に疲れた表情をみせたものの,途中はその気配すら見せなかったさくらばばがどうしたことか。
日除け用にと黒の長袖のシャツを着ていたが,そのファッションが災いしたのか。余る程の熱を吸収して,体内温度が急上昇し軽い熱中症に似た症状となったのか。ともあれ,今日は棄権するという。
紅一点の脱落で男達の意気消沈が手にとるように分かるが致し方ない。結局,男5人で再出発と相なった。
札の尾山への尾根伝いの道は,避ける陰もなく,さくらばばが途中棄権したのは最良の選択肢であった。gomennさんもメンバーのレベルを考えて,今日は多めに休憩時間をとって行く事になった。
暫く歩くと,ようやく待望の日陰があり,みな生気を取り戻す。昼食は,竜ヶ岳の頂上ではなく,直ぐ下の木陰で取ることにした。ここは,お地蔵さんがあり,三井寺への道標らしかった。暫し談笑しているとさくらばばからのコール。心配していた症状もなく,
黒岩峡を散策するという。
この休憩は正解で,竜ヶ岳の頂上では,陽をさえぎるものは何にもなく,360度の展望に周囲の山々の名前をgomennさんに聞きながら,記念撮影を済ますと早々に下山する。
ダラダラとした道を下ると,約1時間で筏場に出て,本日の山行きは終了した。
M田さんは,聞けばバスで来たという。我々は三丘の温泉につかる予定だったため,gomennさんがM田さんをバス停まで送って行って下さった。

追伸:M田さんはその日,我がHPのリンクを張っていただいた上,顛末を書いておられた。スタミナに拍手。


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莇ヶ岳  沢登02.8.4  & 虎ヶ岳02.9.1

 K隊長から誘われた初めての沢登に挑戦。しかし,脱水症状になったり,ハチに出くわすなどして,ハプニングの連続。従って画像は極めて少ない。それだけ余裕がなかったと言うことか。虎ヶ岳の山頂からの画像はおまけ。


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狗留孫山 02.6.30




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大蔵ヶ岳  02.6.9




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剣山・石鎚山紀行2002.5.3




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西目山02.4.29






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緑山 613.8m (徳山市) 2002.4.20


緑山(613.8m)徳山市須々万
平成14年4月20日(土)登頂 登頂時間:50分
天気:曇り 参加者:6名

1登山口
今年最初の山登りです。午後からの降水確率が高く、天候が気になります。
結婚して遠方に行くことになったU田(旧姓O田)キャプテンも、旦那様の仕事の都合で山口県に住むことになり。今年もみんなを先導してくれます。
2地図
道順は、徳山山市須々万徳山北高の横を通り、肝要から松尾に抜ける峠道に入ります。
峠の手前の空き地に駐車。菜の花がいっぱい咲いています。
田んぼの中を進む登山口があります。10:40出発p(^^)q
3登山道
田んぼの中を抜け、杉林を進みます。最初は軽い登りですが、あとはなだらかな道で、今年最初の足慣らしにはちょうど良いかも。
4ショウジョウバカマ
道々の日陰にはショウジョウバカマがひっそりと咲いていて、目を和ませてくれます。
5鉄塔
右側が谷になった杉林の中を進むと、左上に上がる道が現われます。毛利元就の陣所跡に向う道です(11:00)。11:15右から登ってくる道と合流。林道から上がってくる中国電力が管理している道だそうです。しばらく進むと左手に鉄塔が見えてきます。電線をくぐって更に進みます。
6分岐点左へ
11:20山頂への分岐点に到着。左上に進みます。
7山頂近く伐採地
突然、視界が開けました。木が伐採されて見晴らしの良い場所にでました。前方に山頂が見えます。ここをマウスでダブルクリックして、文章を入力してください。
8スミレ
密集して咲いていたスミレの花です。所々に咲いているスミレは、花の色や形、葉の形がちょっとずつ異なり、興味をそそられます。
9最後の登り
山頂直前の軽い登りです。今回は登りらしい登りはここと、最初の登りくらいでした。楽勝楽勝 (^◇^)
10山頂
11:30山頂到着(^Q^)/゛。本には展望が良くないと書いてあったが、今は整備されて360度の展望です。山頂では、U田キャプテンの新婚生活、I田家のおめでた、そして我が家のもうすぐ産まれてくる双子のことなど、おめでたい話に花が咲きました。
11金峰山
北には、山頂に反射板のある金峰山が見えます。
12徳山湾
南は徳山湾が見渡せます。
13毛利元就陣所跡
12:30下山開始。途中、毛利元就の陣所跡に立ち寄りました。元就は陶氏の沼城城を攻めた時、緑山に布陣しました。沼地を利用した城を攻めあぐねたそうです。籠城中の恋人に会いに行く村娘の通った道から攻め口をみつけて勝利を得たという言い伝えを聞いた覚えがありますが、定かではありません。13:25下山。

周南山の会アーカイブス<2002白滝山、深入山、楞厳寺山、大将軍山>

2012-02-01 17:02:21 | 山登り
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白滝山 458 m <山口県> 2002.3.10(晴)Qちゃん,のまんば,その部下20代女性2名

10:00登山口公民館=頂上11:00宴会&昼寝=14:00登山口

日曜日はプチ美人4人で白滝山に登りました。春霞でかすんだ山やヒスイ色のダムは人の心をのーんびりほんわかさせる感じがしました。山つつじも固い小さなつぼみをたくさん付けていましたよ。初夏にはピンク色の可愛い花をたくさんつけて登山者を楽しませるのでしょうね。頂上の大きな岩場から下を覗き込むと足元がスーッとする感じがしてこのまま飛んじゃろうかい!って思いました。頂上の昼食はチャンポンの予定でした。前の日に明日はチャンポンよーってすごく期待させていました。自分で始めてコンロに火をつけお湯をわかしたところで、見たらチャンポンの麺とダシがないのです。ヒエー!!冷蔵庫にいれたまま忘れてきていました。どうしよぉーって叫んでいる私を見てあとの3人はサァーって引いたのがはっきりわかりました。キュウちゃんっていう友達は赤い汁茶碗と箸をもって待ってました。あったオムスビの塩気をたよりに鍋にいれ野菜と豚肉もいれました。たらこも入れたけど味がない!!塩煎餅も、ポテトチップスみたいなのも、わさび味のグリーンピース豆も皆いれて見ました。まだ、味が無い!!とその時ちょうど団体さんが上がってきたのです。思い切ってダシを忘れたんだけど塩か醤油を持っていませんかぁーって聞いてみました。忘れておちこんでるって言う事も付け加えました。そしたら、あるおばちゃんが醤油で焼いた焼き鳥をあげようといって一本分けてくださったのです。なんて、なんていいおばちゃん。後光をかんじながら、入れてみました。うーんさっきよりちょっとましになりました。そのうち野菜や肉のうまみやらがでてきて、なーーんとなく食べれるものになったのです。でも、すごく薄味!!でも、山で食べるものはなんでもおいしいって本当です。みんなおいしいって食べてくれました。(ほとんど落ち込んでる私への気遣いからでしょうけど)みんなごめんね。今度は必ずおいしいチャンポンをごちそうするねって心に誓ったのまんばでした。その夜我が家は出番のなかったチャンポンが夕食でした。白滝山さん遊ばせてくれてありがとう。

姐さんたちや、びじんばさんはこーんな失敗しないよですよね。

記:のまんば

追加

 午前10時身支度を整え登山口公民館出発(トイレがきれいなのでうれしい。)
 さすがS職場若い2人はスギ花粉よけマスク着用。サブリーダーQ前回の二日酔い山行とは別人のように足取り軽く、休憩1回11時頂上到着。
 昼食はのまんば特製チャンポン、鍋にお湯をわかし野菜を入れ始めようとしたその時、のまんばまっさお…め、麺が…だしが…とさけびはじめた。一同絶句。Qなどはビールとつまみとお椀、はししかもっつておらずこれではおなかがすいて遭難するかもとおもったほど。冷静に鍋をみつめみんなの出した答えは、野菜汁にして食べようだった。幸いおにぎりをもっていた若者2人。野沢菜おにぎりを鍋に入れ雑炊にしようという。野菜、豚肉、ごはん、でもだしがないこんなとき泰山殿勤務先Sだしの素が半袋でもあればー、塩がほしい。醤油が欲しい。
だめもとで醤油マヨネーズ味おかき、うすやきせんべい、わさび豆をいれてみる。のまんばは責任を感じ登ってくる人に、醤油か塩を持っていませんかと聞く始末。哀れにおもったおばさん弁当の中から焼き鳥一本めぐんでくれた。なんとか野菜汁完成。山の上で食べる物はなんでもおいしい。
めでたし、めでたし。教訓山に行く時はおにぎりを忘れてはいけません。
 中国の景色と岩の上で昼寝を堪能し、午後2時無事下山。
 そう津郷温泉で疲れを癒し美女4人帰途につきました。
のまんばこれにこりずにまたいこうね。山の会のみなさまようやく受験生の母から解放されたので,また誘ってください。

記:Qちゃん


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深入山 1153 m<広島県芸北町> 2002.2.10 お代官様,のまんば,さくらばば,やまモンチッチ

7:30に徳山集合。予定では6名のはずだったが,急遽やまんばが不参加を表明。仕事でもなく,葬式でもなく,ましてや借金取りに追われることもない筈なのに,何やらハッキリしない用事のためというが・・・・。で,仕方なく5名で出発。車は,お代官様ご用達の四駆の冬用タイヤ装着車1台。さすが,最強の装備,その強さを如何なく発揮してくれました。実は,彼も先週から風を引いてと万全の調子ではなかったが,快い同行の承知に深謝。
鹿野のインターを過ぎるまでは,雪は殆どなく,本当に冬なのかと思われるほどの天候。昔は鹿野にもスキー場があったほど,雪が多く積もっていたが,昨今の暖冬で,降雪量は本当に少なくなっている。
それでも,六日市を過ぎる頃から,高速道路の路肩には除雪した塊が堆積している。だんだん期待も膨らんでくるが,はやる心に水をさすように,戸河内インター付近では,広島方面からの合流で大渋滞。
やっとこさ降りて,すぐ近くのコンビニで弁当を探す。ところが,この人の多さ。弁当売り場はすっからかん。仕方なく,以前行ったことのある三段峡の町中で,スーパーを見つけ,やっと食料を調達する。
国道は次第に雪が深くなってくる。ホワイトバレー松原のスキー場を過ぎる頃から全く前進しなくなった。スワ事故か?,いや,何処かの愚か者がこの雪の中チェーンも持っていなくて立ち往生か?
結果は矢張り予想通り,大佐への分岐手前の下り坂で四駆が立ち往生していた。回りも大迷惑だ。
そうこうしながら,やっと,深入山キャンプ場に到着。早速準備に取り掛かる。
雪は思った以上に積もっている。この山は草原で,見晴らしはよく,普段は登山道など,テープなどなくても一目で分るのだが,さすが冬ともなると,そうはいかない。
真っ白い道では区別がつかない。注意して登るが,10分も進むと,もう分らなくなる。
迷うことなどはないが,余分な体力を消耗し,40分くらい登ったところで,休憩したら,もう,登る気はしなくなた。風邪が完治していないせいか,寒気も手伝って,意欲が萎えてしまったようだ。メンバーに予定変更を告げると,快く承諾を受け,中止を決定。山もんちっち,のまんばさん,さくらばばさんすみません。不完全燃焼になりませんように。下山後は,麓の国民宿舎「憩いの森」で,温泉に浸り,昼食。
この頃には,体調もやや戻り,時間もあったので,島根県三隅町に出来たばかりの石正美術館にて芸術鑑賞に予定変更。石本正さんの町営美術館だ。なかなか官能的な美人画ですぞ。
ご本人の絵画教室を開催されていましたが,こちらは残念ながら受講出来ませんでしたが,
暫し,美の世界に遊び,本日の休日は終了。


体調がよくなれば,再挑戦すべし。深入山よ待っててくれ。
追伸
車中の会話はさくらばばの報告どおりですが,一言加筆します。
「のまんば」は,今後は「もの静御前」と改名します。ネッ?のまんばさん。

本日の格言
登るなら風邪引くな,風邪引いたら登るな。


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楞厳寺山 369.8m <防府市> 2002.1..27 雨後晴れ やまんば,さくらばば

戸田駅=登山口50=頂上=40下山

前日の掲示板に27日戸田駅集合とやまんばが集合令を発したものの
集まったメンバーは3人のみ。
昨日来の天気予報が期待に反して的中し,県下大雨。午後からは回復するということであったが,
集合時間の10時になっても未だ止まない。従って,この予報では他の人は無理か。
ま,降れば降ったで,風情があっていいさということで,出発。
この3人は雨対策はバッチリ。一昨年の久住で,低気圧による物凄い突風と横殴りの雨の洗礼を受けているから,
ちょっとやそっとの雨風なんかでは,これっぽちも動じない。
むしろ,雨を楽しむくらいの余裕がある。
防府を過ぎて,防府西高校手前のコンビニで食料を調達。
登山口は,多少分り難いが,国道2号線の防府西高校入口を右折し,すぐ裏手の子安観音を巡り,
山陽道の高架下を過ぎて左折,暫く山陽道の車道を眺めて下って行くと18番の高架表示がある場所である。
駐車場はないが,付近の路肩に置いてもOK。
砂防ダムの左側を行くと,しっかりとした登山道がある。
この登山道は,所々水が流れて土砂を削り取ってはいるが,概ね山頂まで歩きやすい道が続いている。
山容は,防府の他の山々がそうであるように,総じて岩山である。右田ヶ岳や程ではないが,途中小さ目の岩塊が
ある。頂上からの展望は360度に広がる。南と西に航空自衛隊防府基地の飛行場や,瀬戸内海の海岸線が広がり
大海山や,昨年開催されたきらら博の会場となった干潟も見渡される。
東は右田ヶ岳や矢筈ヶ岳,大平山がすぐそこに見える。但し,本日は雨に煙っているので,
最高の眺望とは行かない。北の方から物凄い速さで雨雲が迫ってくる。
ゆっくりしたいが,雨の中での弁当も少々興ざめである。登る時見当をつけておいた平べったい岩が
あったので,そこまで下ることにした。
今日の昼食は,山頂から数分下った人4人位が座れる広さの岩盤と相成った。

下山後は,いつもの湯田温泉の地方公務員共済が経営している翠山荘。
ここは,500円と手頃で,人も少ないので絶好の温泉場。
湯田温泉でのお勧めの温泉です。
他にも最近パブリックの温泉が370円という安さで開場したそうだ。一度お試しあれ。



大将軍山 486m <下松市> 2002年1月14日(成人の日/我等にはトンと無縁)やまんば,さくらばば,のまんば,山もんちっち,ムービースター,ゲスト,泰山
米泉湖10=神社20=分岐10=頂上

今日は実質的に2002年最初の山登り。
今年の初日の出は期待していたが,結局天気予報を信じて,どうせ見ること出来まいと高をくくって,登らず仕舞い。一瞬だが真っ赤なご来光が見えたと聞いて,非常に残念だった。2日には,会としての今年初めての活動として,同じ大将軍山の計画を立てたが,冬用タイヤを早く装着しなければと思いつつ,横着を決め込んでいたことが祟り,急な雪でツルツル道に危険を感じ,あえなく予定を変更して象鼻崎周遊コースというこになった。しかし,ここは周遊コースとは言いながら,岬の小高い山をアップダウンする程度の道で,何とか1時間くらい歩き,ちょっと汗をかいたが,不完全燃焼の感は拭えない。
それにしても,光市というところは暖かい気候であることを実感した。下松まではどんよりとした空だったのが,光市を過ぎると嘘のように晴れ間が広がっていた。
ということで,初めての登山実行までにはいろいろハプニングがあったが,今日は予定通り決行。
メンバーは,のまんばが1年振りにカムバック。ムービースターは昨年から引き続き皆勤賞もの。我等がお代官様は,トワエモアの誘惑に負けて,なにやら若くて別嬪さんの所で激写するため不参加。どこで浮気してるかわかりゃしない。そして,ゲストが1名初見山。何処そかの大店のご主人で,頂上でちょっと寒いからといって頭をタオルを被っていたが,これらの所作を除けば,ナイス中年である。ま,少々髪が薄くなりかけていたり白くなったりするなんざ,誰にも共通することだからから仕方がありません。
さて,コースだが,登山道は下松市の米泉湖の公園付近にあり,駐車場はそのちょっと行ったところにある。数台は置ける。最近整備されたという竹林の中の道を進むと,約10分で神社に到着する。瀬戸田神社と書いてある。お賽銭を上げて拝むことまでもなく,心の中で今年の山の会の無事故登山を祈願する。右手に回り込んだ道を進むと,急な坂になるが,それ程長くは続かない。遅れ気味の記録係のもんちっちを待ちながら,ゲストさんのペースを崩さないように進むと,25分で「頂上まで後10分」という標識がある場所に着く。途中,例の「ガンバレ中高年」「おすず命」といった落書きが目に付く程度の他は単調なコースだが,gomennさんに報告すべきヤブ道もあちこちにあるようだ。
頂上には45分で到着。晴れた日の展望は抜群で,九州の由布岳も見えるというが,今日は曇天,残念ながら足元の米泉湖を見下ろす程度。また,今日のパーティは我等のみ。展望に期待することはやめて,遠慮は無用,早速,酒盛りを始める。つまみもコンビニで買い込んだものとは別にそれぞれが持ち寄った分で,今日は大ゴッソウ。正月に相応しい宴会になった。やまんばも,最初は妙に大人しかったが,ビールやらウイスキーやら日本酒のお陰で,段々化けの皮がはがれ始める。いつものように滑らかな口調を取り戻し,やっとも一安心。後は独演会だ。

かくして,大宴会も1時間を有にオーバーして,みな上機嫌で下山開始。ところが,ムービースターの足元が覚束ない。顔も少々赤い。心配したが,その酔いは,熊毛の三丘温泉やすらぎの里(入浴料600円也)で十分に覚ませ,本日の楽しい登山は終了したのでありました。




普賢岳2002

多良岳2002

周南山の会アーカイブス<2001盛太ヶ岳、鬼ヶ城山>

2012-02-01 16:51:17 | 山登り
鬼ヶ城山(錦町)2001.9

鬼ヶ城山(1,030.9m)玖珂郡錦町、広島県佐伯町
平成13年9月1日登頂 登頂時間:1時間15分
天気:曇りのち晴れ 参加者:5名

吉和ICからR186を大竹方面に向かい、佐伯町飯山地区に入ります。
「下飯の山」バス停から右折して、河内神社前のスペースに駐車しました。
さあ出発だ(^Q^)/゛(10:25)
集落に入っていき、郵便ポストを左折します。
最後のお墓の先から未舗装の林道に入っていきます。
足元は結構ぬかるんでいて、道も悪いので車で入るのはやめたほうがよいでしょう。
出発から15分で林道の最初の分岐点です。ここを左に進みます。
帰りは右側から帰ってきました。背丈の高い花出現、僕の身長よりも高いぞ!
あとで調べたらセリ科のシシウドという名前だそうです。
11:00林道終点、登山道に入ります。
杉林の中の平坦な道を進みます。
楽チン楽チン(^.^)
10分後、峠の標識を左折。
ここから少しずつ登りが急になるます(^^;)
ブナ林の中を進みます。
湿気が多いのでいろんなキノコが見られました。
大きな岩出現!これが鬼ヶ城山の名前の由来か?
奇妙なきのこ発見(◎_◎)
写真をパチリ
11:40山頂到着(^_^)v
息切れするような急登もなく、楽でした。
お昼ご飯だ~~(^◇^)
山頂は大展望とはいきませんが、
瀬戸内海がチラッと臨めました。
近くの高い山、羅漢山も垣間見えました。
山頂で出会ったT国新聞にお勤めのOさんら3人に会いました。
来週60人連れて登りに来るので、下見に来られたそうです。
Oさんに別の道から飯山地区に下るコースを案内して
もらうことになりました(写真左)。下山開始1:10
あとの2人はぼくたちの登ってきたコースを下りられました。
ワオ!道の両側に大きな岩が(◎_◎)(◎_◎)
こっちが鬼ヶ城山の名前の由来か??
植林の杉林や、ヤブこぎもあって、
こっちのコースの方が変化に富んでるかな?
分岐点到着(1:50)。右が飯山地区、
左は松の木峠のヘアピンカーブの途中から登るコース。
馬頭観音があるので有名です。
ここでOさんとお別れ(^_^)/~~。
車をとりに行かれました。
道端にかわいいオレンジ色の花発見!
フシグロセンソウと言うそうです。
湿地帯に多くみられるツリフネソウも
きれいに咲いていました。
出発点の河内神社到着2:35。山頂で別れた2人は
Oさんを待っておられました。
帰りは潮原温泉でゆっくりしました(入湯料650円)

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盛太ヶ岳(島根県)2001.5

盛太ガ岳(891.0m))島根県六日市町
平成13年5月13日(日)登頂 登頂時間:1時間50分
天気:快晴 参加者:8名
R187を北上し、七日市の「仙人の手」を左折。
新抜月橋を渡り、突き当たりを右折。
田んぼの中の道を進むと左手にケヤキの大木が現れる。
この木の左側が登山口。
大きなケヤキの木が目印です。
一際目を引く見事な御神木です。
この左横に登山口があります。
登山口入り口には看板があります。
モッタモッタせずに出発(^O^)10:35
民家の間を抜け、竹林を進みます。
成長しきった竹の子がいっぱい。
「車が通れるじゃん」の声がチラホラ・・・。
更に林道を進むと栗園にはいりました。
ここで山菜取りのファミリーに出会います。
ここまで道は細いが、普通車でも充分上がってこられるみたい。
ブーイング でも山登りだからね(^_-)-☆
11:00林道から登山道へ!
やっと山登りらしくなってきたぞ(^_^)v
10分後杉林の中、左上に登る山道に入ります。
この分岐点は少し分かり難いので注意。
ここから高度を稼ぎ始めます。
ジグザクの雑木林の道を登って行きます。
結構キツイ登りあり。
珍しいギンリュウソウに出会い、ホッと一息(^^;)
11:30ピーク到着。
あと1,000mの看板がありました。しばし休憩。
見上げるの木々の間に目指す山頂がそびえています。
こんもりとしたきれいな丸い形をした山です。
ここから少し下って急な登りとなります。
12:05小さな石仏通過。
最後の急直登だ~。なんだ!この登りは(◎_◎)
でも岩や木の根や階段のない歩き易い土だけの登りでした。
これだけの登りならにジグザグにするとかすればいいのに・・・。
振り向けば七日市の家々や周辺の山々がはるか向こうまで見渡せて絶景です。
12:25山頂着(^Q^)/゛。
さぁ!飯だ飯だ (^◇^)
山頂には石祠があり、周りは開けていて展望もGoo!。
羅漢山山頂の建物が見えました。
13:40下山開始。急降下のの絶景を写真にパチリ。
下りは膝が笑ったが、滑りやすくはなかったので、楽?でした。
ピーク通過14:10。分岐点14:30通過。14:55下山。
帰りはむいかいち温泉「ゆ・ら・ら温泉」でゆっくり…(入浴料500円)。


周南山の会アーカイブス<2001英彦山編>

2012-02-01 09:40:14 | 山登り
英彦山 1200m < 福岡県 > 2001.11.12 お代官様,やまんば,さくらばば,泰山

北岳コース

豊前坊駐車場2= 高住神社20= 望雲台・クサリ場50= 北岳15= 中岳 5= 南岳5= 中岳 20= 中宮30= スキー場上 5= 青年の家 15= 豊前坊駐車場

今回は久しぶりに,やまんばが満を持しての参加。我々は,前回の大崩山の余韻に暫し浸っていたにも関わらず,「英彦山早よ行こ,早よ行こ」と,メールでうるさく催促されていた山だ。

ところで,最近はやたらと九州が多い。久住連峰大船山(久住山は急速に発達した低気圧による暴風雨でパス,),祖母山,韓国岳・高千穂峰(突然のものすごいつむじ風で中止),阿蘇根子岳,大崩山・・・それほど魅力的な山が目白押しだ。まだまだ行きたい山は沢山ある。普賢岳,傾山,阿蘇山,久住黒岳,背振山,行縢山,開聞岳等々。

出発は,徳山西インターを8:00.前回の帰りに時間は確認済みだ。加えて,ナビという強力な武器がある。アプローチは訳はない。九州自動車道の小倉南インターを降りて,国道322号線へ。県道52号線から県道34号線を経て,10時半頃に到着。今回の予定では,高住神社登山口から,北岳・中岳(上宮)を経て南岳から中宮・スキー場周りのコースだ。しかし,豊前坊駐車場に近づくにつれ渋滞がはじまる。紅葉は11月の中旬頃が一番の見所とHPに出ていたから,登山パーティを含めて,大勢の観光客が来たに違いない。駐車場のもみじは多少時期を逸しているように見えるが,大勢の人がデジタルから一眼レフまで様々なカメラを構えていた。それを見て,お代官様曰く,「順光で撮るな。逆光で撮れ。」。何のことか分らなかったが,紅葉はレンズに向かって光が差し込んで来てこそ,美しさが映えるのだそうだ。どうやらカメラのアングルのことを言っているんだ。へー,そう言うもんかね。トウシロにはトンと検討がつかない。

準備を整えていざ出発。昨日折込チラシでみて,買ったばかりのUのパンツを履いている。頭には150円のバンダナを捲いてみた。パンツは裏地にフリース素材を使用し暖かく,表面には防水加工も施してある。デザイン・色も悪くない。専門店で買えば,1万円はするだろう。少しダブツキ気味だが,結構様になる。1900円で買ったといったら,一同驚きと羨望のため息が・・・?。実はこの夏,Uでは速乾性のあるシャツを開発販売していたが,来年あたり,安くて着心地のよい山シャツが販売されるかもしれない・・・乞う御期待!。登山用品は高価なものばかりだが,たまには手ごろな商品を買って見るのもよい。Uは何も若い人しか買いに行ってはいけない法はない。中高年者も堂々と行けばよい。デフレの最たる原因かもしれないが,不況時には強い見方だ。

話が横道に逸れたが,今回の登山の無事を祈って,最初にお参りをする。信仰心なんかこれぽっちもない連中だが,こういう時にはちゃっかり,「如何にも敬虔な信者」らしく柏手を打っている。その柏手の御利益があったかどうか定かではないが,いつもなら2,3回は蹴躓いたり,滑って転んだりするのだが,今日に限って,1回しかなかった。しかし,それもこれも柏手を打ったお陰だとは,もうスッカリ忘れている連中でもある。

登山道は前日の雨のせいか,苔が生えた岩は滑りやすくなっている。木の根っこや傾いた石などを踏まないよう,注意しながら歩く。20分ほどでクサリ場に到着。このクサリ場は,是非寄り道をして登ってみたい。最初の斜面は斜度65度,高さ50メートルもあるだうか。岩と岩の間に真新しいクサリが垂れ下がっている。ばばどもはキャーキャー言いながら,それでもちゃんと登って行く。更にこの奥右手に回って,下ったところに二番目のクサリ場がある。こちらの岩壁は,高さは20mとさ程ではないが,斜度はほぼ90度ある。足元を確保し,滑り落ちないように気を付けながらよじ登る。ステンレス製の柵に取り付いた途端,目の前に,すばらしい眺めが広がる。山登りの快感の一つは,この瞬間と言っても過言ではあるまい。遠くは筑後平野に霞がたなびき,眼下に県道34号を玩具のような車がゆっくり走っている。更に目前には鷹巣山が異様な形で迫ってくる。しかし,足場は狭く,すぐ下は断崖絶壁。下を見ると急に尻のあたりがムズムズし始め,後方には順番待ちの家族連れがいたので早々に引き返す。

分岐点まで戻ると,ぞろぞろと登山者の一団が。総勢60名だとか。途中,吉志パーキングで出合った広島からのツアー登山者らしい。詳しく尋ねて見ると,広島と山口からキャンプ・ツーと防長トラベルの合同英彦山登山ツアーだとか。それにしても,60名を引率するのは大変だろう。彼は,やまんばの知り合いの兄ちゃんだった。「頑張ってください。」「ありがとう。」いい会話だ。

ここで,注釈/キャンプ・ツー徳山・は10月末で閉鎖。11月から山口店が新たにオープンしている。残念ながら,周南地区ではこれで専門店はもうありません。山口か阿知須,それで満足できなければ,広島か,福岡に行って下さい。

かくして,集団の中に混じって登るはめになった。この登りで,大崩山ではあの急登をものともしなかったさくらばばがペースを乱されて,急にスローダウン。苦しい展開となったが,何十人もの集団の後を追うのは非常に面白くない。少なからず無理をして集団を追い越し,先頭に立つ。疲れはしたが,お陰でスムースに歩けるようになった。

1時間で北岳,そこから15分で中岳山頂に到着。今日は天候にも恵まれて,ものすごい人だ。ようやく休憩場所を確保し,乾杯。解凍がままならないシャーベット状のビールと魚肉ソーセージとハッピーターンという微妙な取り合わせで宴会を開いていると,先程の大集団が到着した。その中に,どうやらやまんばの知り合いによく似た人がいるという。普段から商売柄とはいえ,やまんばの知人の多さには感心していたが,やはり昔同じ職場に居た知り合いであった。そう遠くはない地方とはいえ,ここは福岡県。しかも,山の上だ。偶然にしても,いかに知り合いが多いかという証拠か。

下山は南岳を往復して,中宮を経てスキー場から青年の家を目指す。鬼杉経由の別府駐車場へのルートはパス。ガレ場の登山道を下る。分岐で右へ右へと辿る。途中,スキー場の一面ススキ原があり,お代官様は自慢のカメラを取り出しシャッターチャンスを待つこと数分間。カメラを構えるポーズはプロ級だ。腕も確かだ。逆光に映えるいい写真が撮れたに違いない。実はこのカメラ,内緒の話のはずだったが,この前の大崩山の最後の徒渉点でのハプニングで,溺れそうになった愛用のカメラだ。その後大丈夫だったらしい。

青年の家からは車道と平行して,いい石畳の山道がある。車道を通らずにすむから,こちらの方が軽快である。下山終了15:50。所要時間は5時間丁度。

汗を流す温泉を探すが,HPなどで宣伝が効きすぎてるうえに,今日の人出では,英彦山正面の「シャクナゲ荘」は一杯に違いない。最悪の場合は,山口県まで帰らなければならないことを覚悟して,出発。帰路は来た道を引き返すことにした。助手席にいても,ナビに役に立つことは余りないが,今回は違っていた。県道34号線を北上していると,前回通った時の記憶に微かに残っていた大任町の柿下温泉を思い出したのだ。人には何かしらの取り得があるものだ。近くに立っている看板を見ると,ラドン温泉と書いてある。果たしてどんな温泉か。おっかなびっくり入ってみると,これがどうして中々いいお湯だ。自然湯ではないが,中は広々として,お湯もきれい。入浴料の800円はちと高いが。山口県方面に帰るときは,この柿下温泉はお勧めである。




周南山の会アーカイブス<2001大崩山編>

2012-02-01 08:59:14 | 山登り
大崩山1643m〔 宮崎県北川町 〕 ■ 2001.10.26~27 お代官様,さくら婆,泰山 ■ 2泊2日

湧塚メインコース/行程10時間(山頂はパス)

下祝子登山口 25= 大崩山荘 20= 和久塚・三里河原分岐 5=徒渉点・丸木橋 14= 徒渉点 25= 水場 = ガレ場の沢 45= 乳房岩分岐 3= 袖のダキ 3= 乳房岩分岐 30= 下わく塚 23= 中わく塚 28= 上わく塚 4= モチダ谷分岐 4= 山頂分岐 7= りんどうの丘 10= 山頂分岐 10= テラス(わく塚展望) 3= 小積ダキ 25= 見返りの塔 35= 坊主岩(米塚) 30= 林道分岐(エスケープ道) 20= 水場 = 徒渉点 3= 大崩山荘 20= 下祝子登山口 注:数字は所要時間/分

本題は大崩山の紀行文だが,今回のテーマの一つは「山登りとIT情報革命」。はじめに,情報収集の大切さについてコメントしておこう。

山登りには周到な計画は元より,目的の山の情報の入手が特に重要なポイントであるということを改めて痛感した。特に初めての山や大きな山でいろいろなコースが入り混じっている場合は,それぞれの情報を入手しておくことが,その山の特徴を最大限に満喫するためとパーティ全員が無事に下山口まで生還するという上で極めて重要な事だ。

情報の入手先は,今なら断然インターネットである。各地のHPで日本全国のあらゆる最新の山情報や天気予報が即座に手に入る。今回,特に重宝したのは地図だ。深山幽谷さんのHP「九州一の原生林大崩山」 http://www.wainet.ne.jp/~kens/で紹介されている松下さんが作成された大崩山の立体鳥瞰図ともいうべき手作りの地図だ。500円と安価だが,実際に使用してみて付加価値は2,000円くらいあったと思う。失礼だが,大半の市販の大崩山のガイドブックは大まかなコース案内くらいしかなく,記事と実際に行ってみるとは大違い。中身は生きた情報とは言い難いものが多い。いい例が坊主岩コースと山荘を結ぶ祝子川の渡りだが4,5年前には丸木橋があったそうだが,今はすっかり消滅しているのに,古いガイドブックにはそれが載っていて,勘違いしやすく非常に危険だ。それに比して,松下さんの地図には,懇切丁寧に増水した場合のチェック項目や迂回路が詳細に記載されている。また全体のコース案内,ビューポイントはもとより各ポイント間の距離,実測の各所要時間等様々な生の情報が載っている。

特に感心したのは,上和久塚からりんどうの丘までの細かい時間。→モチダ谷4分,→山頂分岐4分,→りんどうの丘7分計15分。半信半疑だったが,実際に計測したらピッタリだった。身体の疲労もピークを迎えている状態で,最後の鞭を入れる場合,正確な時間配分をするのに非常にありがたい。これが少しでも狂っていると疲れも倍増してしまうものだ。(本当は他の表記時間も正確だったんだろうが,疲れで,それを体感するほどの余裕がなかっただけである)。加えて,山口県からの最短アプローチを記入した地図も大変ありがたかった。夜半の暗い時間帯に,最新兵器のカーナビにも載っていない山中の林道に入って行くから,詳細な案内は非常に助かった。読み易く,記載されている時間も極めて正確であった。大崩山登山の際には是非必携したい資料だ。500円というのは立体図の価格ではなく,全体の地図の値段だ。山口県からのアプローチ方法はおまけに頂いたもの。入手先は上の深山幽谷さんのHPに入手方法が載っている。

地図の作者松下さんと,入手してくれたさくら婆に感謝。さくら婆は最近特に,山登りに取り付かれた感じ。情報収集などお手のものである。我々にとって,頼もしいリーダー的存在だ。

さて,本題に入ろう。

10月26日徳山西ICを午後7時10分に出発。

今回の計画では,午後11頃大崩山登山口に到着。仮眠を取って,午前6時に登山開始。和久塚コースを辿り,下・中・上和久塚のまさに中国の山水画に描かれているような文字通りの絶景を驚嘆し,深山の山肌に映える紅葉を満喫しながら,午前11時頃に山頂に到着して,午後4時頃までには下山終了,そして時間的な余裕があれば,出来たばかりの温泉「美人の湯」で汗を流し,今夜の乾杯地,大分県直入町の長湯温泉に向かう,というものだ。

登山の全行程10時間というハードなスケジュールだ。メンバーはこんなハード登山はおそらく初めて。山頂はおろか坊主岩ルートまで降りて来れるかどうか不安があるが,先週の広島県の十方山での6時間走破訓練或いは帰宅後の夜の歩行訓練,これらをこなしたという自信によって,どうにか募る不安を抑えることにした。

山陽自動車道・九州自動車道を経て小倉東ICから国道10号線を一路南下。5月の連休に祖母山に登った時や,9月の韓国岳・高千穂峰行程と同じアプローチを辿る。我等がお代官様のRAVE4には強力なカーナビが装備されており,加えてこのナビをひたすら信じて,運転中でも起用に操り,どこまで行っても全く疲れというものを知らない百万馬力の鉄腕アトムのようなドライバーがいる。2年前のナビなのに,地図とを見比べて,ナビに載っていない道路があれば,真っ先に地図の方を疑ってみるという御仁だ。それでも,カーナビは一旦目的地をセットすれば目を瞑っていてもたどり着ける,きわめて便利なものができたものだ。全知全能のカーナビの導く方向どおり,椎田道路,宇佐有料道路を経て大分自動車道へ。出口は5月と同じように大分から出て,326号線へ。しかし,ここでちょっとハプニング。道路工事で渋滞が続く。大分県は山口県と比較して道路工事の区間がやたらに長すぎると恨んでみるが既に遅い。大きなトラックの後にのろのろついて行き,ようやく326号へ。

ここからは,カーナビと,上記の地図が強力な武器となった。山口県方面からのアプローチはこのルートが一番近いらしい。

地図に記されている道の駅「 うめりあ 」を経て,大きな橋(コンクリート製の吊り橋)を渡り,長いト ンネルを出てすぐの桑の原交差点を右折して,突き当たりの林道を左へ。時刻は午後11時。ここから約1時間で目的地に着く。もうすぐだ。

余談だが,九州のこのあたりにはユニークなネーミングの施設が目に付く。例えば,以前宿泊した熊本県のそよかぜウインド・パーク,これは,蘇陽町の「そよ」からアイデアが出たものと思われる。この「 うめりあ 」も,大分県宇目町の「うめ」と「えりあ」を合成したものだろう。地域の特徴を巧みに取り入れているという感じがして楽しい。

山中ながら割と広い林道を,どうにかこうにか12時に登山口に到着。すぐ,明日に備えて,寝酒を胃袋に流し込む。なれない車中泊に戸惑いながらも,年寄りはすぐ高鼾。しかし,持参のシェラフを使用するのも面倒臭く,寒さもそれ程ではあるまいと不精したのがたたり,明け方の冷え込みでまんじりともしない夜明を迎えたのでありました。この不精のお陰で不自然な姿勢で寝たのが,後の登山でボディーブローのように効いてくるのです。

5時15分にセットした携帯電話のアラームは無情にも正確に鳴り出し,しぶしぶ起き出したものの,来るべき期待とスタミナ不足への不安を抑え,解凍したコープのむすびとバナナを頬張る。腹ごしらえを終えたところで,超ハードな登山に気持を引き締め,新しく買ったヘッドランプをやっと使える子供じみた喜びで,早速準備作業に取り掛かる。特に水は,十分過ぎるほどの量を持っていこう。結局上で沸かしたコーヒーも含めて,3リットルくらいの水を飲んだことになるが,途中,小用は一回しかしなかったから全部汗で流れ出たんだろう。それ程水分の補給は考えておきたい。

ビールについては,飲み干した時の喉越しの感触は何事にも変えがたいが,後の行程を考えると,控え目に350mlを二人で飲むくらいの程度にしておこう。

準備が完了したところで,丁度午前6時。入山届を提出し登山開始。しかし,さあーこれからだというところへ,いきなり最初のハプニング。取っ付きの登山道が分らない。正面の山火事防止の横断幕がそれらしかったが,前のパーティは右の道を行ったよということで右に行くがすぐ通行止め。右往左往してやっとこさ本道を探し当て,全員安堵。仕切り直して,真っ暗の不案内の道をヘッドランプと100円ショップで手に入れたミニ電灯のかすかな光を頼りに,アップダウンしながら進む。この道も要注意。下山時にちょっと迷うことになる。25分で,地図の案内どおり大崩山荘に到着。小休止の間トイレを探す。山荘の側に崩れ落ちた小屋のようなものがあったが,見たとたん出るものもでなくなって,本日の用足しは諦めた。この頃には夜も明けて,気分も爽快,ルンルン気分で和久塚分岐に向かう。しかし,ここで今度は最初のビックリ。何と,川の真中に大きな一本の丸木と命綱のような細いロープしかないではないか。何処かの職場の課長が落ちたという橋であろうか。本当だろうか,ここから落ちたら命はないぞ,と思うくらい高い。足元はしっかりしているが,落下への不安でおそるおそる進む。どうにか渡りきるが,今日の登山の厳しさを予感させ,気を引き締めよというお告げに似たようなものか。その不安は随所に現実のものとして登る者に試練を与えることになる。

分岐から1時間で最後の水マークに辿り着く予定で,気を取り直して進む。その頃には幾組かのパーティに出会うが,我々は全行程の時間配分を考え,マイペースで進むから,後からどんどん来る健脚に道を譲る。ところが,このあたりで,多少へばってきたのか,小さめの登山標識を見落として仕舞った。

川の右岸の岩の割れ目を通らなければならないものを,左に進んで,また川を渡って対岸に出たのだ。後程改めて案内分を読み返してみると,「間違っても左に入るべからず」とあった。そして,すぐ後ろを二人連れの余り若くもない女性がついて来ていたが,この二人を先にやり過ごして,暫くすると道がなくなったと言う。迷った時には赤いテープ,ということで,探して行くとそのテープが偶然にも所々貼り付けてあったことも二重にミステイクを犯す原因でもあった。しかし,冷静に考えると後から考えるとこのテープはロッククライミングを目的とするパーティへの道標ではないかと気が付いたが,この時点では既に遅し。テープを信じ,探しながらどんどん深入りに嵌って仕舞った。ところが,本道を探せど探せどテープはあるが足の踏み跡もない。あんなに大勢いの人が入っているのに,これはおかしい。そんな筈はない,きっと迷ったのだ。そういえば,前の二人は靴はスニーカーだし,食料その他装備らしいものは持っていない。恐らく地図も持っていなければ,山の概略も頭に入っていないに違いない。それとも我々の実力を試すために神が使わせた狐狸狐狸か。これは,とんだど素人について来たことを後悔したが,後の祭り。直ちに前進をストップし,引き返すべく作戦変更を提案。とにかく迷い始めた辺りまで勇気をもって引き返すことだ。女性二人はそれでもどんどん登って行く。二人には悪いがすぐ来た道を戻り始めた。お陰で,暫くして我々は大勢の登山者が行き交う本道に帰ることが出来たが,あの二人はどうしただろう。無事に帰ってくださいと祈りばかりである。(その後新聞紙上にそれらしい記事はないから,無事だったのは間違いないが)。そして再び,山を舐めずにそれなりの装備をし,山の楽しさを知る者として帰ってきてほしい。

このハプニングのお陰で三つの教訓を得た。蛇足ながら加筆する。

教訓Ⅰ:白いスニーカーと赤いテープには要注意。
たまたま出合った同行者が全て経験豊かな登山者であると誤信しないこと。あんな深い山にスニーカ-で来るなんて。ど素人もいいこと。しかし,それを暫く何気なく見過ごしていた私が馬鹿なのね。また,赤いテープは普通は登山者を安全に導いてくれる心強い案内標識だが,時としては古くなったり,大雨で上流から流れて来た枝にもついていたりして,思わぬ方向へと導くことがある。従って,頭から信じないことも大事なことである。

教訓Ⅱ:己の薄識を信じて墓穴を掘るな。
登山道は上下左右十分見ながら歩くこと。特に前を行くリーダーは,事前のロケーションが頭に入っていても,面の前のちいさな標識も見逃さないこと。

教訓Ⅲ:迷ったら,勇気をもって来た道まで引き返せ。
間違ったと思ったら,素直に己の失敗を認め,勇気をもって引き返すこと。徒に前進しないこと。これが事故を回避する一番大事なこと。

何はともあれ,本道に帰り登山に復帰することができたが,約30分はロスしている。これで結論は出た。山頂へは断念して,りんどうの丘経由で帰ることで全員一致。

本線に戻って一安心したところで,気分一新。今度は迷わず,上を目指して頑張ろう。岩の割れ目を通って水場を過ぎると,急登が始まる。先程書いたが,この辺りから昨夜の寝不足と,車中の不自然な姿勢が祟ったのか,疲労感がどっと出てきた。足の上げ方に高低差が少なくなってきた。また,腰の辺りに違和感がある。先程の余分な寄り道をしたことによる筋肉疲労と,パーティに余分な負担をかけまいと心配したことによる精神的な疲労が加わったことによるものなのか。同時に,時々疲れたときに起きる,小生特有の「老人性くっさめ」も次第に出てきた。肺活量が小さいのか,疲労による酸素不足なのか,嘔吐まではいかないもののそれに近い感じでおきるハクションである。これは疲労度のバロメーターだ。四国の霊峰石鎚山1982mに登ったときも,前の晩の車中での仮眠時に,車の窓を開けて寝たばかりに百箇所くらい蚊に刺されて,あくる日に疲労困憊したイヤーな思い出がある。また,9月に山口県の三ツヶ峰970mに登ったときは,水分ばかりとって塩分が不足したときに起こる熱けいれんという熱中症になりそうなことがあり,この嘔吐に近いものが盛んに出て閉口したこともある。これらを識っているから,お代官様も,ばばも心配してくれる。

果たして持つだろうか。しかし,ここで引き返す訳にはいかない。前を行く二人に遅れまいと疲れた身体に非情の鞭を打つ。で,マイペースを保ちながら,どうにかこうにか袖のダキを過ぎて,下わく塚の展望台に到着。

さあ,ここで,最初の大感動。本当にすばらしい。さすがに,メインコースだ。目の前に聳え立つ大きな岩山。ストンと落ち込む千丈の絶壁。その間に広がる紅葉の絨毯。見る者全ての目を奪う,まさにカラーの一幅の山水画のような光景が目の前一杯に広がる。これまでの疲労感と「くっさめ」を全て忘れさせてくれる,ボコボコ流れ出ていた汗も一瞬に引いて仕舞う。大げさではなく,実際の感動である。よくこれまで頑張って登ってきたと神がくれた御褒美か。右手すぐ前方を見上げると,屹立する中わく塚の大岩も早くおいでよ,上はもっとすごいよと誘っているようである。

この大展望の感動の余韻は暫し続き,忘れてかけていた記念の写真も無事撮影し,英気を養ったところで,再出発。一路,中わく塚に向かう。

この頃から,天気予報では,明日は雨だが,今日は何とか持ちそうと思っていたが,下から次第に霧が立ち上って来る。雨になればなるべく早く折り返し地点まで行かなければならない。

ところで,今日のウエアーは長袖のアンダーシャツに山シャツ,その上にベスト。今日の気温では着過ぎの感じ。尋常ではない発汗の原因も,そのせいか。一枚脱げばいいものを,なぜか脱ぐ気がしない。加えて,岩山のための軍手も,手首からの発汗を阻害している。疲労感を助長しているのだ。何とか,岩山が切れたところで,軍手を脱いでみると,見事に疲労感が抜けていくような気がした。

岩を回り込む木々の中を喘ぎながら,ようやく,中わく塚に到着。前にも増してすばらしい絶景に改めて感動することしきり。正面の山の見上げる辺りに目指す「りんどうの丘」がかすかだが見える。取りあえず,今日の休憩地が見えたことで,勇気百倍。この後,余り長くはないが,道は細くしかも壁が道に迫り出していて,危険な地帯があったが,ここを恐る恐る通過して,上わく塚へ。上わく塚では。大きな岩塊の上に登る人もいて楽しげにはしゃいでいる。岩の下では多くのパーティーが思い思いに休憩をとっている。時折り,「ヤッホー」,「ヤッホー」の連呼が木霊する。集う人皆,ここまでよく頑張ったという思いが一挙に現われたに違いない。我々も同じ思いで暫しの休憩の後,モチダ谷分岐を経て,りんどうの丘へ到着。この分では予定通り午後4時までは下山できるだろう。一安心したところで,大休憩。まずは乾杯。この一杯のビールの美味かったこと。今までに何百・何千杯飲んだか分らないが,1番美味かったのではないだろうか。それくらいの爽快感と達成感であった。しかし,ビールは一杯だけでお仕舞い。まだまだ行程は長い。フラつく足は事故の元だ。香り立つコーヒーに感謝し,今まで登ってきた岩山を眺めながら自分を誉め,自然が与えてくれた壮大なドラマと紅葉をバックに記念撮影した後,下山開始。

下山道は登るときに感動した景観が,今度は逆方向から再び蘇り,二度楽しめる。像岩,テラスから,何カ所あっただろうか,アルミ製の真新しい梯子を伝わり,坊主岩を経て祝子川の歩渉に。川を渡るときに,ここでちょっとしたハプニングが起きるがこれは内緒。帰路時間は約3時間。その割には体感時間は以外と長く,祖母山の黒金尾根コースとよく似ているように思えた。ひたすら下るのみで,膝への負担も大きく,とにかく疲れきった。それでも何とか,帰ってきた。後から考えると,まさに「よくぞ生きてかえって来た」という感じ。それほど,すさまじい山であった。
午後3時50分に登山口に到着。一同万歳,登山者名簿に記帳して,本日の大崩山登山は,無事めでたく終了した。

追記

あれほど疲れていたのに,できたてほやほやの「美人の湯」に浸かって火照った身体を癒すと,もう,次は何時来ようかと言い出す始末。実に人間というものは都合のよいように出来ている。しかし,それ程すばらしかった。やおよろずの山の神に感謝,そして乾杯。


周南山の会アーカイブス<2001湧蓋山、祖母山>

2012-02-01 08:57:26 | 山登り
涌蓋山 <大分県> 2001年5月5日 昨日の続き

疥癬ヒゼン湯登山口=45石の塔別れ=20一目山分岐=馬の背40=30頂上

昨夜の温泉のおいしい料理,お酒ですっかり生き返った私たち。元気だけはいいのだが,足の筋肉痛がすご過ぎる。今日の山行きは中止して,のんびりするのもいいなあと一人思ったりしたのだが,もちろん決行。
ひぜんゆ温泉登山口は筋湯から2,3分北に行った所。左手に大駐車場がある。そこを下り橋を渡ると,何と人家の真中をつき切って登山開始となった。
登山道はなだらかな草原が広がり,その中を幾筋もの道が繋がっている。
「痛い!痛い!」と掛け声?をかけながらへっぴり腰で登っていく。はるか彼方に見えた山頂があれよあれよという間に目の前に迫ってきた。昨日の祖母山が余りにきつかったせいか,今日の山は足さえ痛くなかったらスキップで登れるような気がして来るから,人間というものはいいかげんなものだ。山頂からは,すぐ目前に九重の山々が広がりすばらしい眺め。登りは約1時間半。頂上は風が強く,雨を含んだ雲がひっきりなしに湧いては消え,湧いては消える。その様はチョッと字が違うが山名の由来かと思うほどである。
簡単そうに思えた登山ではあったが,足の痛さは引かない。下りは特に膝に来る。
もちろん下りも「痛い!痛い!」といいながら下りてきたのでありました。


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祖母山 〈大分県最高峰 1755m〉 2001年5月3~4日 ■ お代官様,山モンチッチ,J子,さくらばば,泰山

<登り宮原・下り黒金山尾根コース>コースタイムは参考です。

尾平登山口=15吊り橋=35旧林道分岐=90宮原=50馬の背=30山小屋泊=15山頂=60天狗岩
=(黒金山尾根)120尾根取付=50尾平登山口

予定通り午前4時半,徳山を出発。今日の天気は,予報では快晴のはずなのに,出発した途端雨がぱらつき始める。結局,登山口に到着するまで降ったり止んだりでスッキリとしない状態が続く。きっとこの雨は,腰痛をこじらせて急遽,山行きを断念したやまんば姐さんの悔し涙に違いない。
道中は,「曽以の滝」を見物しながら,午前9時に登山口駐車場に到着。早速準備に取り掛かる。目前に迫るノコギリの刃のようにそびえたつ山々を眺めながら,「よおし,姐さんの分まで頑張って,そして楽しんでくるよ。」と,意気揚々と歩き始めたのでありました。
つり橋を渡り,左手の自然林コースへ進む。川を横切ってすぐ,急登が始まる。あとは,ずーと尾根伝いの道が続く。この道でよかったのかなと不安を感じながら1時間以上歩いたところで,やっと「旧道」と合流した。振り返ってみると,旧道は広くてしっかりした道のはずなのに落ち葉に覆われて踏み跡がない。私達がたどった道は,山小屋の管理人の加藤さんが書いておられる「祖母山のホームページ」にはちゃんと書かれていたのですが,他のガイドブックには載っていない新しいルートでした。
そんなこと考えながら,斜面に群生している「あけぼのツツジ」の可愛さに心を和ませて歩いていると,地図にも注意書きが記されている「馬の背」が現われた。その絶壁のすごさに,初めて味わう落下の恐怖と,「山登り」の厳しさを実感しながら,落ちないように足元を確保し,やっとさ頂上手前にある「山小屋」へ到着。時間は午後3時半,本日の行程の所要時間は6時間だ。山小屋は平成10年に改装されたと言うことで,立派な小屋だ。早速夕食の準備の取り掛かる。先ずは乾杯。6時間もかけてよくぞここまで来た。メニューはそれぞれ,カレーあり,ラーメンあり,思い思いに食べる。疲れている割には食欲は相当なものだ。ザックで運んできた重みがこれで一気に軽くなるだろう。そうこうしているうちに,小屋は満員御礼状態に。人が寝ている間も続々とやってくる。定員50名という事だが,今日は軽くオーバーしているだろう。頭のうえで,何やらごそごそする気配に加えて,先に寝付いたガマガエル達の大合唱を聞きながら,寝袋の中でひたすら寝返りをうち続けて,とうとうまんじりともしない夜が明けたのでありました。ただ,この日のために購入した寝袋,これは重宝しました。寒さなど全然感ぜず,むしろ暑いくらい。やっぱりいい道具を買わなくっちゃ。
翌朝は,5時起床。もっと寝ていたかったが,部屋のあちこちで朝食の準備のためか,ガスコンロの音がゴーゴー,ゴーゴー。うるさくて寝てはおれません。
出発は午前6時。山頂は小屋から15分ほど登ったところ。今日は晴天で,頂上からの360度の雲海のすばらしさに大感激。南のちょっと異形な傾山の山頂も見える。北方面も阿蘇高岳やギザギザの根子岳も覗える。暫し,大パノラマを堪能して,いよいよ難所の下りにかかる。
じい様もこれほど厳しい下りとは思ってはいなかったみたいで,J子チャンを先頭にしたが,これが大きな間違い。ここからの鎖・ロープ・梯子を使っての下りが一苦労。一気に下るため,滑り落ちそうで,怖くて,終いにはとうとうJ子ちゃんが泣き出す始末。言った捨て台詞が「二度と来ん」。その気持は判るが,私は「人生一人でしっかり生きなきゃ,だれも助けてくれないんだよ」と,いかにも苦労人のような言葉をはいて。「これだからおばさんは可愛くないんだよな」と反省しつつ,自分はやさしい男性達の手を借りながら,やっとのことでこの危険地帯を脱出したのでありました。しかし,あの場面はじい様が悪い。先頭は男性が立つものだ。暫くして一息をついた場所で,後を振り返ると,苦労して登り,ヒヤヒヤしながら下ってきた祖母山の頂きが「またいらっしゃい」とでも言うように,神々しく聳えていました。ああ,あそこに登ったんだなと改めて自分を誉めてやりたい気持ちで一杯になる。。それからズンズン下っていくと,向こうに天狗の鼻のような岩山が現われる。やっと辿り着いた断崖絶壁の天狗岩の先端へは,ほんの2m先しかないのに怖くて渡れず,腰抜け状態。結局じい様と女性軍は見ているだけ。若い男性二人はしっかり渡りきり,よく出来ました。
さて,黒金尾根に入ったこの先も下りの長いこと。皆何度も尻餅をつき,終いには足先は痛み,膝はガクガク,そんな状態での最後の川渡りは足を滑らせそうでヒヤヒヤものでしたが,無事渡り切り,二日間にわたる長行の登山を終了したのでした。午後2時に下山完了。
疲れた身体を乗せて,車は一路筋湯温泉に。
明日は涌蓋山に登れるかしら。
そしてこの夜,筋湯温泉 」で,私は大ガマガエルに変身し,じい様ガエルと大合唱し始めたのでありました。
(ごめんね)

さくらばば記


祖母山タイムレコード(山モンチッチ作)
1日目
登りは尾平登山口から登る宮原(尾平)コースをとる。5月3日が山開きのため駐車場は満杯、路上駐車も多く、やっとのことで路肩に駐車。登山口で登山届に記入して出発11:10(標高600m)。鉱山の廃虚を左上に見ながら自然観察道を進む。10分後に吊り橋を渡り、更に木の橋を渡って登山道に入る。すぐに林道コースと自然林コースの分岐、自然林コースをとる。計画と異なり林道を通らないコース。昨日から午前中までの雨で地面はぬかるんでいて滑り易い。
12:00標高800m到達、12:20休憩。すぐに林道コースとの分岐通過。
12:40標高1,000m(3合目)到達
13:00標高1,100m(4合目)到達、昼食をとる30分後出発
14:35標高1,400m到達休憩
15:25休憩
15:45左側が落っこちそうな岩場通過
眺めが良いので写真撮影、このあたりを「前の背」というのか?,続いて這って歩かなければならないほど切り立った岩場を通過。ここが「馬の背」か?道々アケボノツツジのピンクの花が新緑に映え、疲れを忘れさせてくれた。その他小さな釣り鐘のような白い花をいっぱいつけたアセビ?や白い小さな花をたくさんつけたミヤマキシミ?が見られた。
16:00神原コースとの合流点通過。そちらから来たグループによるとかなり足場が悪かったらしい
16:10山緒方町立九合目山小屋着。夕食をとり、トランプをし、7:00過ぎには就寝。毛布は無料で貸してもらえる
外は寒かったが、40人近くが宿泊していたため山小屋の中は結構暖かかった。寝袋に毛布をかけた程度で充分眠れた
外でテント泊の人達は寒かろう。

2日目
早朝3:30頃から他のグループの朝食準備の音で目が覚める。予定より早目に起床、朝食をとる。雲海が見えたので写真撮影をする。トイレは最新式とうたっているが、汚かった。宮之浦岳山小屋のトイレとは比べものにならないぐらいbeautifulだった。米田さんとじゅん子は朝からトイレに行かなかったのにはビックリ!
山小屋出発6:45
7:05祖母山山頂着
山頂には祖母山の祭神健男霜凝日子の石祠と祖母傾国定公園の石碑があった。山頂からはこれから向かう天狗岩が見られた。7:15出発、障子岳への縦走路へ進む。いきなり急降下、ロープやアルミ梯子を使う危険な下りが続く。先頭を歩いていたじゅん子(i_i)。やっと危険地帯通過、8:00展望台到着ホッと一息。天狗岩の突端に人が見える。ここからは背よりも高い笹に覆われたゆるい下り。8:50天狗岩への分岐点着。天狗岩着9:10蟻の戸渡りを渡り(ちょっと恐怖)天狗の船の舳先に立つ。震えながら下りてきた岩場の向こうに祖母山山頂が臨めて絶景であった。岩場に張り付いたピンク(アケボノツツジ)が美しい。分岐点に戻り、黒金尾根コースに入る。ここから同方向に向かう人が減る、みんな障子岳へ縦走しているみたい。元気だな~と関心しきり。ここからはダラダラとした下りが続く。湿った岩や木の根に注意しながら下る
みんない1回は滑って転んだ。
9:55天狗の水場着
10:50標高1,200m地点で昼食、11:30出発
12:00標高1,000m到達
12:20沢が見えてくる、12:45標高800m
13:10川上渓谷分岐点
橋を渡りすぐに岩を伝ってもう1度川を渡る。
13:25河原で最後の休憩、木の橋を渡る
13:40大きな吊り橋を渡る
13:50往路と合流
14:00駐車場着



周南山の会アーカイブス<2001前半編>

2012-02-01 08:55:27 | 山登り


蕎麦ヶ岳 557m ★山口市 2001年4月8日(日)/山んばばあ,桜ばばあ,泰山

毎年盛大に行われている蕎麦ヶ岳の山開きの様子を,先日テレビで見て,興味津々。『ぜひ蕎麦ヶ岳へ!』とリクエスト。
一貫野の橋を渡って,すぐ右手にある駐車場は,桜と菜の花が咲き乱れていた。それに,この日のポカポカ陽気も加わって,景色も気分も春満開。ルンルン気分で,小川に沿った山道を進む。とても整備された,歩きやすい道だ。30分ほどで峠へ出て,ここで一休み。右手奥に向かって小さな道が続く。(あとで知るのだが,これは山口の深野へ通じる道。)
ここからは,左へ尾根伝いの道を登り,一つピークを越えると,すぐ目前に山頂が。
この日は私達が山頂への一番乗り。頂上からは,白いモクレンに似た花が周りの山々を点々と彩り,とても美しい。(この花は山の本によると タムシバ/モクレン属 という花らしい)。そうこうしているうちに,山頂へは次々とパーティが。総勢12人程に。その中のお一人,宇部からのU原さんとお話をする。もう登山歴30年のベテランで,同じ山にはいつも違うルートで登られるという。今日は,2時間半かけて,北側の深野からのルートを登ったそうだ。U原さんに,5月の連休に登る予定の「祖母山」へのルートや時間,山小屋の様子など色々教えていただく。記念写真にも,一緒に入っていただいた。
山を下っていたら,後ろからU原さんが追いついて来られて,峠の分かれ道でお別れ。「お気を付けて,またお会いしましょう」
U原さんと別れて,またいつもの「ピクニック」から始まる大合唱?で山を下りたのでありました。
新芽と花々の美しい季節の山歩きでとても幸せな一日でした。

桜ばばあ記

追記
蕎麦ヶ岳の山開きは毎年3月20日前後。この日集まる登山者は何と600人とか。2,30人程で満杯になるであろう頂上で,どうやって休憩するのか,不思議ではある。
登山道は,昔は林道から左手に向かって続いていたような記憶があるが,最近はこちらの整備された方が主流らしい。「さんゆう」の土井さんも同じようなことを書いておられる。
温泉は,今回は市営の宮野温泉。立派な施設で100円の料金は安い。しかも,ロッカーは10円(あとで返ってくる)。ただし,石けんとびシャンプーがないため,事前に用意する必要がある。また,買物は山口方面に向かって行くと,「仁保・道の駅」がオープン。多くの客で賑わっていた。近くにも,有名な手作り木工場もあるので,一度立ち寄るのもいい。


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白滝山668m ★山口県豊北町 2001年3月20日(火)春分の日/山んばばあ,桜ばばあ,泰山。
AM8:00JR戸田駅集合。すぐ山陽自動車道に乗り,美祢インターで降りる。国道435号線を,川に沿ってひたすら西に走り,豊北町へ向かう。国道から林道白滝線へ入り,登山口までは,相当高度をかせぐ感じ。
AM10:00登山開始。歩き始めてから,すぐに急斜面。ガレと枯れ葉の入混じった足元は滑りやすく,歩きにくい。5分もすると左右に分かれ道あり,右の川上りコースを行く。足場は次第に悪くなり,油断すると20~30cmもある石も転がり落として仕舞う。声をかけ合って落石に注意しながら登る。30分ほどで,いよいよお待ちかねの渓谷(ゴルジュ)の入り口に立つ。初めての経験に不安と期待が入混じる。高い岸壁が迫り来る狭い谷間を渓流に入りながら岩を乗り越え,倒木をつたい歩きながら,15分ほどでやっと渓谷の終点「白滝」へ。楚々とした美しさと,りんとした強さを持つこの小さな滝は,古き時代の日本女性のよう。小さな滝壺も,透明なひすい色に輝き深く静かにたたずんでいた。滝の上の平地をすぎ林道を横切って(ここでちょっと興ざめ),雑木林を進む。20分ほどで頂上へ。 AM11:15山頂着。北面に向いた頂上からは,川尻岬,油谷湾,角島が一望。地図上でしか知らない地形がそのまま眼下に現れて感激。 PM0:15山頂発。下山は元来た道を引き返す。もう一度渓谷越えに挑戦。このドキドキ感はくせになりそう。PM13:05登山口着。帰りは一の俣温泉観光ホテルにて入浴。広くてきれいな温泉でした。入浴料800円也。露天風呂あり。とても楽しかったです。泰山殿リードありがとう。

追記
本日の山の注意点。
1. 軍手は必需品。長ズボンにしましょう。
2. 下山時の,緊張感を伴う渓谷越え,足元の悪さを思うと,山頂での飲酒は程々にしておくべし。

桜ばばあ記

追記2
白滝山は東西二カ所あるが,今回は西の山。ゴルジュを掻き分けて登った先に突如,一条の滝(白滝山の名の由来である)が出現する不思議な山だ。白滝林道は,以前よりずっと山の奥へ続いているようだ。ゴルジュ帯を抜けて,やっとこさ登ってきたのに,何で?とういう感じがするのは歪めない。余力があれば天井ヶ岳まで,縦走しましょう。
昼食の弁当は,近くにコンビニがないため,早めに買っておきましょう,ただし,途中の○○商店に行くと,どんなババでも「お嬢さんどちらに」と聞かれるから,その言葉を言ってもらえたいと思うのなら,○○商店で買いましょう。



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三倉岳 701.8m(広島県大竹市) 2001年2月25日(日)T高,お代官様,T田,泰山

今日の山は,広島県大竹市の三倉岳です。
3つの突き出した岩峰が印象的な山で,遠くから見てもあの山だとすぐわかります。朝から雨が降ったり晴れ間が覗いたり,よく分からない天気でしたがとにかく出発。8時半に集合場所の総合庁舎を出発。徳山東ICから山陽自動車道にのり大竹ICでおりて2号線を岩国方面に少し戻り,186号線を弥栄ダム方面に北上。ダムを過ぎて佐伯町に向かって更に北上し,県道286号線に入り栗林方面に向かいます。行く途中も雨が本降りになったり車中が暑くなるぐらい晴れたりの変な天気は相変わらずでした。栗林で弁当を調達しようと思ったが,スーパーやコンビニはなく,小さなお店でカップヌードルを購入。お酒もこの店で売っていました。弁当を買う時はお早目に・・・。
大栗林の集落を抜け,案内板に従って三倉岳登山口に向かいます。
「ゆっ栗走ろうマロンロード」

三倉岳の登山道はAコース,Bコースの2つがあります。今回は3岩峰の内の一番低い朝日岳から登るBコースをとることにしました。Bコースの登山口には大竹市営のキャンプ場がありよく整備されています。駐車スペースも広く三倉岳休憩所(ログハウス)には登山コースの見取図が置いてあります。登山開始10時。キャンプ場の中を抜けて進み,15分後にAコースへ向かう分岐点通過,10時20分に胴乱岩(5合目)に到着。登りは階段が多くて結構きつく,20分毎に休憩しました。中岳と朝日岳の分かれ道11時到着。途中から降ってきた雨がこのあたりで雪に変わり松葉や木の葉も白く染まっていました。朝日岳山頂までは10分です。分かれ道まで引き返して中岳に向かいます。短い鎖場,天狗の踊り場を経て中岳山頂到着。山頂からの眺めは最高で,ギザギザした岩が恐竜の背中のように見える朝日岳は印象的でした。最高峰の夕陽岳に向かうには長い鎖場を登らなければなりません。木の根っこが濡れていて滑りやすく,これを下るのはちょっと恐いかも・・・。夕陽岳山頂11時45分着。記念撮影のあと雪混じりの寒風の中,震えながら弁当を広げました。12時45分下山開始。Aコースを下り,4合目山小屋からBコースと合流する分かれ道に入りました(1時15分)。そのままAコース登山口まで下りてしまうと,車をとめているBコース登山口までは結構距離があるそうなので注意。下りも階段が多く,膝が笑ってしまいました。Bコース登山口1時30分着。
休憩所のログハウスでコーヒーをいただき,薪を燃やすタイプのストーブで体を温めました。ストーブの側では人によくなれた3匹のネコが暖かそうに寝そべっていました。
帰りは美和町方面に向かい,弥栄大橋を渡ってすぐ山道に入り,岩国方面に南下(県道111号線)。こちらの方が,近道だったかも知れません。
熊毛町の三丘温泉(600円)でゆっくりして帰りました。(T高著)


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十種ヶ峰 989.0m ■山口県阿東町徳佐 ■2001.1.21 ■同行者/T高,アパマンY崎,T田

先週の日曜日からの久しぶりの寒波の襲来で,山口県にも,心待ちしていた雪がやっと降り積もった。阿東町徳佐はマイナス13.5度と,近年にはない記録的な気温だったらしい。
そこで,他の季節には何回か登ったことがある十種ヶ峰に登ることに決定。十種ヶ峰は21世紀に残したい自然100選に選ばれている程,美しい容姿をもつ山だ。
集合場所を8時半に出発。雪道の鹿野方面を回避して,国道9号線を北上することにした。途中,長門峡の道の駅で食料を調達しようとしたが,9時半からの営業ということで,対面のスーパーで購入。
大雪を想定していたが,国道・県道の雪は既に溶けており,十種ヶ峰のスキー場まで,スムースに進む。昨日,急遽スノーチェーンを購入したにも関わらずその必要がなく,全くの肩すかし。車をスキー場の駐車場に止めて,身支度をと整えていざ出発。雪が残る林道やスキー場のゲレンデを横切って登ること約1時間30分。やっと,頂上に到着。雪山は普段より約倍の時間がかかる。頂上はときおり雲が見え隠れするが,いい天気。徳佐の町並や正面の先日登った三ツヶ峰,野道山,高羽ヶ岳,高岳山,青野山が見える。反対側には,は横たわっている。非常に雄大な眺めだ。今日は何組かのパーティーがいる。挨拶を交わしながら,暫しの宴がが始まる。気持ちよう心持ちになって下山を開始したが,スキー場があって,そこを歩いて降りる手はない。持っていたシートをソリの代わりにして,すべって降りようと誰かが言い出した。ところが,斜面の所為もあってシートは滑りそうであんまり滑らない。それでも,どうにかこうにか要領を得て,最後にはみんな子供のようにハシャギっぱなし。お陰で,時間を節約して下ったのでありました。ゲレンデの管理者の皆さんすみませんでした。
ということで,十種ヶ峰の楽しい雪山歩きは終わったのでありました。メデタシ,メデタシ。
帰りは,一路,国道9号線を引返し,湯田温泉は地方公務員共済の翠山苑にて湯っくり。温泉料400円也。この温泉は普段の日曜日は貸し切り状態。本当はあんまり教えたくない温泉の一つです。ここの休憩室に掛かっている山頭火の句をご紹介。

ちんぽこも おそそも涌いて あふれる湯 山頭火

けだし,名句であります。