泰山の山仲間達★ブログ版

周南山の会別館です。
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周南山の会アーカイブス<2001大崩山編>

2012-02-01 08:59:14 | 山登り
大崩山1643m〔 宮崎県北川町 〕 ■ 2001.10.26~27 お代官様,さくら婆,泰山 ■ 2泊2日

湧塚メインコース/行程10時間(山頂はパス)

下祝子登山口 25= 大崩山荘 20= 和久塚・三里河原分岐 5=徒渉点・丸木橋 14= 徒渉点 25= 水場 = ガレ場の沢 45= 乳房岩分岐 3= 袖のダキ 3= 乳房岩分岐 30= 下わく塚 23= 中わく塚 28= 上わく塚 4= モチダ谷分岐 4= 山頂分岐 7= りんどうの丘 10= 山頂分岐 10= テラス(わく塚展望) 3= 小積ダキ 25= 見返りの塔 35= 坊主岩(米塚) 30= 林道分岐(エスケープ道) 20= 水場 = 徒渉点 3= 大崩山荘 20= 下祝子登山口 注:数字は所要時間/分

本題は大崩山の紀行文だが,今回のテーマの一つは「山登りとIT情報革命」。はじめに,情報収集の大切さについてコメントしておこう。

山登りには周到な計画は元より,目的の山の情報の入手が特に重要なポイントであるということを改めて痛感した。特に初めての山や大きな山でいろいろなコースが入り混じっている場合は,それぞれの情報を入手しておくことが,その山の特徴を最大限に満喫するためとパーティ全員が無事に下山口まで生還するという上で極めて重要な事だ。

情報の入手先は,今なら断然インターネットである。各地のHPで日本全国のあらゆる最新の山情報や天気予報が即座に手に入る。今回,特に重宝したのは地図だ。深山幽谷さんのHP「九州一の原生林大崩山」 http://www.wainet.ne.jp/~kens/で紹介されている松下さんが作成された大崩山の立体鳥瞰図ともいうべき手作りの地図だ。500円と安価だが,実際に使用してみて付加価値は2,000円くらいあったと思う。失礼だが,大半の市販の大崩山のガイドブックは大まかなコース案内くらいしかなく,記事と実際に行ってみるとは大違い。中身は生きた情報とは言い難いものが多い。いい例が坊主岩コースと山荘を結ぶ祝子川の渡りだが4,5年前には丸木橋があったそうだが,今はすっかり消滅しているのに,古いガイドブックにはそれが載っていて,勘違いしやすく非常に危険だ。それに比して,松下さんの地図には,懇切丁寧に増水した場合のチェック項目や迂回路が詳細に記載されている。また全体のコース案内,ビューポイントはもとより各ポイント間の距離,実測の各所要時間等様々な生の情報が載っている。

特に感心したのは,上和久塚からりんどうの丘までの細かい時間。→モチダ谷4分,→山頂分岐4分,→りんどうの丘7分計15分。半信半疑だったが,実際に計測したらピッタリだった。身体の疲労もピークを迎えている状態で,最後の鞭を入れる場合,正確な時間配分をするのに非常にありがたい。これが少しでも狂っていると疲れも倍増してしまうものだ。(本当は他の表記時間も正確だったんだろうが,疲れで,それを体感するほどの余裕がなかっただけである)。加えて,山口県からの最短アプローチを記入した地図も大変ありがたかった。夜半の暗い時間帯に,最新兵器のカーナビにも載っていない山中の林道に入って行くから,詳細な案内は非常に助かった。読み易く,記載されている時間も極めて正確であった。大崩山登山の際には是非必携したい資料だ。500円というのは立体図の価格ではなく,全体の地図の値段だ。山口県からのアプローチ方法はおまけに頂いたもの。入手先は上の深山幽谷さんのHPに入手方法が載っている。

地図の作者松下さんと,入手してくれたさくら婆に感謝。さくら婆は最近特に,山登りに取り付かれた感じ。情報収集などお手のものである。我々にとって,頼もしいリーダー的存在だ。

さて,本題に入ろう。

10月26日徳山西ICを午後7時10分に出発。

今回の計画では,午後11頃大崩山登山口に到着。仮眠を取って,午前6時に登山開始。和久塚コースを辿り,下・中・上和久塚のまさに中国の山水画に描かれているような文字通りの絶景を驚嘆し,深山の山肌に映える紅葉を満喫しながら,午前11時頃に山頂に到着して,午後4時頃までには下山終了,そして時間的な余裕があれば,出来たばかりの温泉「美人の湯」で汗を流し,今夜の乾杯地,大分県直入町の長湯温泉に向かう,というものだ。

登山の全行程10時間というハードなスケジュールだ。メンバーはこんなハード登山はおそらく初めて。山頂はおろか坊主岩ルートまで降りて来れるかどうか不安があるが,先週の広島県の十方山での6時間走破訓練或いは帰宅後の夜の歩行訓練,これらをこなしたという自信によって,どうにか募る不安を抑えることにした。

山陽自動車道・九州自動車道を経て小倉東ICから国道10号線を一路南下。5月の連休に祖母山に登った時や,9月の韓国岳・高千穂峰行程と同じアプローチを辿る。我等がお代官様のRAVE4には強力なカーナビが装備されており,加えてこのナビをひたすら信じて,運転中でも起用に操り,どこまで行っても全く疲れというものを知らない百万馬力の鉄腕アトムのようなドライバーがいる。2年前のナビなのに,地図とを見比べて,ナビに載っていない道路があれば,真っ先に地図の方を疑ってみるという御仁だ。それでも,カーナビは一旦目的地をセットすれば目を瞑っていてもたどり着ける,きわめて便利なものができたものだ。全知全能のカーナビの導く方向どおり,椎田道路,宇佐有料道路を経て大分自動車道へ。出口は5月と同じように大分から出て,326号線へ。しかし,ここでちょっとハプニング。道路工事で渋滞が続く。大分県は山口県と比較して道路工事の区間がやたらに長すぎると恨んでみるが既に遅い。大きなトラックの後にのろのろついて行き,ようやく326号へ。

ここからは,カーナビと,上記の地図が強力な武器となった。山口県方面からのアプローチはこのルートが一番近いらしい。

地図に記されている道の駅「 うめりあ 」を経て,大きな橋(コンクリート製の吊り橋)を渡り,長いト ンネルを出てすぐの桑の原交差点を右折して,突き当たりの林道を左へ。時刻は午後11時。ここから約1時間で目的地に着く。もうすぐだ。

余談だが,九州のこのあたりにはユニークなネーミングの施設が目に付く。例えば,以前宿泊した熊本県のそよかぜウインド・パーク,これは,蘇陽町の「そよ」からアイデアが出たものと思われる。この「 うめりあ 」も,大分県宇目町の「うめ」と「えりあ」を合成したものだろう。地域の特徴を巧みに取り入れているという感じがして楽しい。

山中ながら割と広い林道を,どうにかこうにか12時に登山口に到着。すぐ,明日に備えて,寝酒を胃袋に流し込む。なれない車中泊に戸惑いながらも,年寄りはすぐ高鼾。しかし,持参のシェラフを使用するのも面倒臭く,寒さもそれ程ではあるまいと不精したのがたたり,明け方の冷え込みでまんじりともしない夜明を迎えたのでありました。この不精のお陰で不自然な姿勢で寝たのが,後の登山でボディーブローのように効いてくるのです。

5時15分にセットした携帯電話のアラームは無情にも正確に鳴り出し,しぶしぶ起き出したものの,来るべき期待とスタミナ不足への不安を抑え,解凍したコープのむすびとバナナを頬張る。腹ごしらえを終えたところで,超ハードな登山に気持を引き締め,新しく買ったヘッドランプをやっと使える子供じみた喜びで,早速準備作業に取り掛かる。特に水は,十分過ぎるほどの量を持っていこう。結局上で沸かしたコーヒーも含めて,3リットルくらいの水を飲んだことになるが,途中,小用は一回しかしなかったから全部汗で流れ出たんだろう。それ程水分の補給は考えておきたい。

ビールについては,飲み干した時の喉越しの感触は何事にも変えがたいが,後の行程を考えると,控え目に350mlを二人で飲むくらいの程度にしておこう。

準備が完了したところで,丁度午前6時。入山届を提出し登山開始。しかし,さあーこれからだというところへ,いきなり最初のハプニング。取っ付きの登山道が分らない。正面の山火事防止の横断幕がそれらしかったが,前のパーティは右の道を行ったよということで右に行くがすぐ通行止め。右往左往してやっとこさ本道を探し当て,全員安堵。仕切り直して,真っ暗の不案内の道をヘッドランプと100円ショップで手に入れたミニ電灯のかすかな光を頼りに,アップダウンしながら進む。この道も要注意。下山時にちょっと迷うことになる。25分で,地図の案内どおり大崩山荘に到着。小休止の間トイレを探す。山荘の側に崩れ落ちた小屋のようなものがあったが,見たとたん出るものもでなくなって,本日の用足しは諦めた。この頃には夜も明けて,気分も爽快,ルンルン気分で和久塚分岐に向かう。しかし,ここで今度は最初のビックリ。何と,川の真中に大きな一本の丸木と命綱のような細いロープしかないではないか。何処かの職場の課長が落ちたという橋であろうか。本当だろうか,ここから落ちたら命はないぞ,と思うくらい高い。足元はしっかりしているが,落下への不安でおそるおそる進む。どうにか渡りきるが,今日の登山の厳しさを予感させ,気を引き締めよというお告げに似たようなものか。その不安は随所に現実のものとして登る者に試練を与えることになる。

分岐から1時間で最後の水マークに辿り着く予定で,気を取り直して進む。その頃には幾組かのパーティに出会うが,我々は全行程の時間配分を考え,マイペースで進むから,後からどんどん来る健脚に道を譲る。ところが,このあたりで,多少へばってきたのか,小さめの登山標識を見落として仕舞った。

川の右岸の岩の割れ目を通らなければならないものを,左に進んで,また川を渡って対岸に出たのだ。後程改めて案内分を読み返してみると,「間違っても左に入るべからず」とあった。そして,すぐ後ろを二人連れの余り若くもない女性がついて来ていたが,この二人を先にやり過ごして,暫くすると道がなくなったと言う。迷った時には赤いテープ,ということで,探して行くとそのテープが偶然にも所々貼り付けてあったことも二重にミステイクを犯す原因でもあった。しかし,冷静に考えると後から考えるとこのテープはロッククライミングを目的とするパーティへの道標ではないかと気が付いたが,この時点では既に遅し。テープを信じ,探しながらどんどん深入りに嵌って仕舞った。ところが,本道を探せど探せどテープはあるが足の踏み跡もない。あんなに大勢いの人が入っているのに,これはおかしい。そんな筈はない,きっと迷ったのだ。そういえば,前の二人は靴はスニーカーだし,食料その他装備らしいものは持っていない。恐らく地図も持っていなければ,山の概略も頭に入っていないに違いない。それとも我々の実力を試すために神が使わせた狐狸狐狸か。これは,とんだど素人について来たことを後悔したが,後の祭り。直ちに前進をストップし,引き返すべく作戦変更を提案。とにかく迷い始めた辺りまで勇気をもって引き返すことだ。女性二人はそれでもどんどん登って行く。二人には悪いがすぐ来た道を戻り始めた。お陰で,暫くして我々は大勢の登山者が行き交う本道に帰ることが出来たが,あの二人はどうしただろう。無事に帰ってくださいと祈りばかりである。(その後新聞紙上にそれらしい記事はないから,無事だったのは間違いないが)。そして再び,山を舐めずにそれなりの装備をし,山の楽しさを知る者として帰ってきてほしい。

このハプニングのお陰で三つの教訓を得た。蛇足ながら加筆する。

教訓Ⅰ:白いスニーカーと赤いテープには要注意。
たまたま出合った同行者が全て経験豊かな登山者であると誤信しないこと。あんな深い山にスニーカ-で来るなんて。ど素人もいいこと。しかし,それを暫く何気なく見過ごしていた私が馬鹿なのね。また,赤いテープは普通は登山者を安全に導いてくれる心強い案内標識だが,時としては古くなったり,大雨で上流から流れて来た枝にもついていたりして,思わぬ方向へと導くことがある。従って,頭から信じないことも大事なことである。

教訓Ⅱ:己の薄識を信じて墓穴を掘るな。
登山道は上下左右十分見ながら歩くこと。特に前を行くリーダーは,事前のロケーションが頭に入っていても,面の前のちいさな標識も見逃さないこと。

教訓Ⅲ:迷ったら,勇気をもって来た道まで引き返せ。
間違ったと思ったら,素直に己の失敗を認め,勇気をもって引き返すこと。徒に前進しないこと。これが事故を回避する一番大事なこと。

何はともあれ,本道に帰り登山に復帰することができたが,約30分はロスしている。これで結論は出た。山頂へは断念して,りんどうの丘経由で帰ることで全員一致。

本線に戻って一安心したところで,気分一新。今度は迷わず,上を目指して頑張ろう。岩の割れ目を通って水場を過ぎると,急登が始まる。先程書いたが,この辺りから昨夜の寝不足と,車中の不自然な姿勢が祟ったのか,疲労感がどっと出てきた。足の上げ方に高低差が少なくなってきた。また,腰の辺りに違和感がある。先程の余分な寄り道をしたことによる筋肉疲労と,パーティに余分な負担をかけまいと心配したことによる精神的な疲労が加わったことによるものなのか。同時に,時々疲れたときに起きる,小生特有の「老人性くっさめ」も次第に出てきた。肺活量が小さいのか,疲労による酸素不足なのか,嘔吐まではいかないもののそれに近い感じでおきるハクションである。これは疲労度のバロメーターだ。四国の霊峰石鎚山1982mに登ったときも,前の晩の車中での仮眠時に,車の窓を開けて寝たばかりに百箇所くらい蚊に刺されて,あくる日に疲労困憊したイヤーな思い出がある。また,9月に山口県の三ツヶ峰970mに登ったときは,水分ばかりとって塩分が不足したときに起こる熱けいれんという熱中症になりそうなことがあり,この嘔吐に近いものが盛んに出て閉口したこともある。これらを識っているから,お代官様も,ばばも心配してくれる。

果たして持つだろうか。しかし,ここで引き返す訳にはいかない。前を行く二人に遅れまいと疲れた身体に非情の鞭を打つ。で,マイペースを保ちながら,どうにかこうにか袖のダキを過ぎて,下わく塚の展望台に到着。

さあ,ここで,最初の大感動。本当にすばらしい。さすがに,メインコースだ。目の前に聳え立つ大きな岩山。ストンと落ち込む千丈の絶壁。その間に広がる紅葉の絨毯。見る者全ての目を奪う,まさにカラーの一幅の山水画のような光景が目の前一杯に広がる。これまでの疲労感と「くっさめ」を全て忘れさせてくれる,ボコボコ流れ出ていた汗も一瞬に引いて仕舞う。大げさではなく,実際の感動である。よくこれまで頑張って登ってきたと神がくれた御褒美か。右手すぐ前方を見上げると,屹立する中わく塚の大岩も早くおいでよ,上はもっとすごいよと誘っているようである。

この大展望の感動の余韻は暫し続き,忘れてかけていた記念の写真も無事撮影し,英気を養ったところで,再出発。一路,中わく塚に向かう。

この頃から,天気予報では,明日は雨だが,今日は何とか持ちそうと思っていたが,下から次第に霧が立ち上って来る。雨になればなるべく早く折り返し地点まで行かなければならない。

ところで,今日のウエアーは長袖のアンダーシャツに山シャツ,その上にベスト。今日の気温では着過ぎの感じ。尋常ではない発汗の原因も,そのせいか。一枚脱げばいいものを,なぜか脱ぐ気がしない。加えて,岩山のための軍手も,手首からの発汗を阻害している。疲労感を助長しているのだ。何とか,岩山が切れたところで,軍手を脱いでみると,見事に疲労感が抜けていくような気がした。

岩を回り込む木々の中を喘ぎながら,ようやく,中わく塚に到着。前にも増してすばらしい絶景に改めて感動することしきり。正面の山の見上げる辺りに目指す「りんどうの丘」がかすかだが見える。取りあえず,今日の休憩地が見えたことで,勇気百倍。この後,余り長くはないが,道は細くしかも壁が道に迫り出していて,危険な地帯があったが,ここを恐る恐る通過して,上わく塚へ。上わく塚では。大きな岩塊の上に登る人もいて楽しげにはしゃいでいる。岩の下では多くのパーティーが思い思いに休憩をとっている。時折り,「ヤッホー」,「ヤッホー」の連呼が木霊する。集う人皆,ここまでよく頑張ったという思いが一挙に現われたに違いない。我々も同じ思いで暫しの休憩の後,モチダ谷分岐を経て,りんどうの丘へ到着。この分では予定通り午後4時までは下山できるだろう。一安心したところで,大休憩。まずは乾杯。この一杯のビールの美味かったこと。今までに何百・何千杯飲んだか分らないが,1番美味かったのではないだろうか。それくらいの爽快感と達成感であった。しかし,ビールは一杯だけでお仕舞い。まだまだ行程は長い。フラつく足は事故の元だ。香り立つコーヒーに感謝し,今まで登ってきた岩山を眺めながら自分を誉め,自然が与えてくれた壮大なドラマと紅葉をバックに記念撮影した後,下山開始。

下山道は登るときに感動した景観が,今度は逆方向から再び蘇り,二度楽しめる。像岩,テラスから,何カ所あっただろうか,アルミ製の真新しい梯子を伝わり,坊主岩を経て祝子川の歩渉に。川を渡るときに,ここでちょっとしたハプニングが起きるがこれは内緒。帰路時間は約3時間。その割には体感時間は以外と長く,祖母山の黒金尾根コースとよく似ているように思えた。ひたすら下るのみで,膝への負担も大きく,とにかく疲れきった。それでも何とか,帰ってきた。後から考えると,まさに「よくぞ生きてかえって来た」という感じ。それほど,すさまじい山であった。
午後3時50分に登山口に到着。一同万歳,登山者名簿に記帳して,本日の大崩山登山は,無事めでたく終了した。

追記

あれほど疲れていたのに,できたてほやほやの「美人の湯」に浸かって火照った身体を癒すと,もう,次は何時来ようかと言い出す始末。実に人間というものは都合のよいように出来ている。しかし,それ程すばらしかった。やおよろずの山の神に感謝,そして乾杯。


周南山の会アーカイブス<2001湧蓋山、祖母山>

2012-02-01 08:57:26 | 山登り
涌蓋山 <大分県> 2001年5月5日 昨日の続き

疥癬ヒゼン湯登山口=45石の塔別れ=20一目山分岐=馬の背40=30頂上

昨夜の温泉のおいしい料理,お酒ですっかり生き返った私たち。元気だけはいいのだが,足の筋肉痛がすご過ぎる。今日の山行きは中止して,のんびりするのもいいなあと一人思ったりしたのだが,もちろん決行。
ひぜんゆ温泉登山口は筋湯から2,3分北に行った所。左手に大駐車場がある。そこを下り橋を渡ると,何と人家の真中をつき切って登山開始となった。
登山道はなだらかな草原が広がり,その中を幾筋もの道が繋がっている。
「痛い!痛い!」と掛け声?をかけながらへっぴり腰で登っていく。はるか彼方に見えた山頂があれよあれよという間に目の前に迫ってきた。昨日の祖母山が余りにきつかったせいか,今日の山は足さえ痛くなかったらスキップで登れるような気がして来るから,人間というものはいいかげんなものだ。山頂からは,すぐ目前に九重の山々が広がりすばらしい眺め。登りは約1時間半。頂上は風が強く,雨を含んだ雲がひっきりなしに湧いては消え,湧いては消える。その様はチョッと字が違うが山名の由来かと思うほどである。
簡単そうに思えた登山ではあったが,足の痛さは引かない。下りは特に膝に来る。
もちろん下りも「痛い!痛い!」といいながら下りてきたのでありました。


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祖母山 〈大分県最高峰 1755m〉 2001年5月3~4日 ■ お代官様,山モンチッチ,J子,さくらばば,泰山

<登り宮原・下り黒金山尾根コース>コースタイムは参考です。

尾平登山口=15吊り橋=35旧林道分岐=90宮原=50馬の背=30山小屋泊=15山頂=60天狗岩
=(黒金山尾根)120尾根取付=50尾平登山口

予定通り午前4時半,徳山を出発。今日の天気は,予報では快晴のはずなのに,出発した途端雨がぱらつき始める。結局,登山口に到着するまで降ったり止んだりでスッキリとしない状態が続く。きっとこの雨は,腰痛をこじらせて急遽,山行きを断念したやまんば姐さんの悔し涙に違いない。
道中は,「曽以の滝」を見物しながら,午前9時に登山口駐車場に到着。早速準備に取り掛かる。目前に迫るノコギリの刃のようにそびえたつ山々を眺めながら,「よおし,姐さんの分まで頑張って,そして楽しんでくるよ。」と,意気揚々と歩き始めたのでありました。
つり橋を渡り,左手の自然林コースへ進む。川を横切ってすぐ,急登が始まる。あとは,ずーと尾根伝いの道が続く。この道でよかったのかなと不安を感じながら1時間以上歩いたところで,やっと「旧道」と合流した。振り返ってみると,旧道は広くてしっかりした道のはずなのに落ち葉に覆われて踏み跡がない。私達がたどった道は,山小屋の管理人の加藤さんが書いておられる「祖母山のホームページ」にはちゃんと書かれていたのですが,他のガイドブックには載っていない新しいルートでした。
そんなこと考えながら,斜面に群生している「あけぼのツツジ」の可愛さに心を和ませて歩いていると,地図にも注意書きが記されている「馬の背」が現われた。その絶壁のすごさに,初めて味わう落下の恐怖と,「山登り」の厳しさを実感しながら,落ちないように足元を確保し,やっとさ頂上手前にある「山小屋」へ到着。時間は午後3時半,本日の行程の所要時間は6時間だ。山小屋は平成10年に改装されたと言うことで,立派な小屋だ。早速夕食の準備の取り掛かる。先ずは乾杯。6時間もかけてよくぞここまで来た。メニューはそれぞれ,カレーあり,ラーメンあり,思い思いに食べる。疲れている割には食欲は相当なものだ。ザックで運んできた重みがこれで一気に軽くなるだろう。そうこうしているうちに,小屋は満員御礼状態に。人が寝ている間も続々とやってくる。定員50名という事だが,今日は軽くオーバーしているだろう。頭のうえで,何やらごそごそする気配に加えて,先に寝付いたガマガエル達の大合唱を聞きながら,寝袋の中でひたすら寝返りをうち続けて,とうとうまんじりともしない夜が明けたのでありました。ただ,この日のために購入した寝袋,これは重宝しました。寒さなど全然感ぜず,むしろ暑いくらい。やっぱりいい道具を買わなくっちゃ。
翌朝は,5時起床。もっと寝ていたかったが,部屋のあちこちで朝食の準備のためか,ガスコンロの音がゴーゴー,ゴーゴー。うるさくて寝てはおれません。
出発は午前6時。山頂は小屋から15分ほど登ったところ。今日は晴天で,頂上からの360度の雲海のすばらしさに大感激。南のちょっと異形な傾山の山頂も見える。北方面も阿蘇高岳やギザギザの根子岳も覗える。暫し,大パノラマを堪能して,いよいよ難所の下りにかかる。
じい様もこれほど厳しい下りとは思ってはいなかったみたいで,J子チャンを先頭にしたが,これが大きな間違い。ここからの鎖・ロープ・梯子を使っての下りが一苦労。一気に下るため,滑り落ちそうで,怖くて,終いにはとうとうJ子ちゃんが泣き出す始末。言った捨て台詞が「二度と来ん」。その気持は判るが,私は「人生一人でしっかり生きなきゃ,だれも助けてくれないんだよ」と,いかにも苦労人のような言葉をはいて。「これだからおばさんは可愛くないんだよな」と反省しつつ,自分はやさしい男性達の手を借りながら,やっとのことでこの危険地帯を脱出したのでありました。しかし,あの場面はじい様が悪い。先頭は男性が立つものだ。暫くして一息をついた場所で,後を振り返ると,苦労して登り,ヒヤヒヤしながら下ってきた祖母山の頂きが「またいらっしゃい」とでも言うように,神々しく聳えていました。ああ,あそこに登ったんだなと改めて自分を誉めてやりたい気持ちで一杯になる。。それからズンズン下っていくと,向こうに天狗の鼻のような岩山が現われる。やっと辿り着いた断崖絶壁の天狗岩の先端へは,ほんの2m先しかないのに怖くて渡れず,腰抜け状態。結局じい様と女性軍は見ているだけ。若い男性二人はしっかり渡りきり,よく出来ました。
さて,黒金尾根に入ったこの先も下りの長いこと。皆何度も尻餅をつき,終いには足先は痛み,膝はガクガク,そんな状態での最後の川渡りは足を滑らせそうでヒヤヒヤものでしたが,無事渡り切り,二日間にわたる長行の登山を終了したのでした。午後2時に下山完了。
疲れた身体を乗せて,車は一路筋湯温泉に。
明日は涌蓋山に登れるかしら。
そしてこの夜,筋湯温泉 」で,私は大ガマガエルに変身し,じい様ガエルと大合唱し始めたのでありました。
(ごめんね)

さくらばば記


祖母山タイムレコード(山モンチッチ作)
1日目
登りは尾平登山口から登る宮原(尾平)コースをとる。5月3日が山開きのため駐車場は満杯、路上駐車も多く、やっとのことで路肩に駐車。登山口で登山届に記入して出発11:10(標高600m)。鉱山の廃虚を左上に見ながら自然観察道を進む。10分後に吊り橋を渡り、更に木の橋を渡って登山道に入る。すぐに林道コースと自然林コースの分岐、自然林コースをとる。計画と異なり林道を通らないコース。昨日から午前中までの雨で地面はぬかるんでいて滑り易い。
12:00標高800m到達、12:20休憩。すぐに林道コースとの分岐通過。
12:40標高1,000m(3合目)到達
13:00標高1,100m(4合目)到達、昼食をとる30分後出発
14:35標高1,400m到達休憩
15:25休憩
15:45左側が落っこちそうな岩場通過
眺めが良いので写真撮影、このあたりを「前の背」というのか?,続いて這って歩かなければならないほど切り立った岩場を通過。ここが「馬の背」か?道々アケボノツツジのピンクの花が新緑に映え、疲れを忘れさせてくれた。その他小さな釣り鐘のような白い花をいっぱいつけたアセビ?や白い小さな花をたくさんつけたミヤマキシミ?が見られた。
16:00神原コースとの合流点通過。そちらから来たグループによるとかなり足場が悪かったらしい
16:10山緒方町立九合目山小屋着。夕食をとり、トランプをし、7:00過ぎには就寝。毛布は無料で貸してもらえる
外は寒かったが、40人近くが宿泊していたため山小屋の中は結構暖かかった。寝袋に毛布をかけた程度で充分眠れた
外でテント泊の人達は寒かろう。

2日目
早朝3:30頃から他のグループの朝食準備の音で目が覚める。予定より早目に起床、朝食をとる。雲海が見えたので写真撮影をする。トイレは最新式とうたっているが、汚かった。宮之浦岳山小屋のトイレとは比べものにならないぐらいbeautifulだった。米田さんとじゅん子は朝からトイレに行かなかったのにはビックリ!
山小屋出発6:45
7:05祖母山山頂着
山頂には祖母山の祭神健男霜凝日子の石祠と祖母傾国定公園の石碑があった。山頂からはこれから向かう天狗岩が見られた。7:15出発、障子岳への縦走路へ進む。いきなり急降下、ロープやアルミ梯子を使う危険な下りが続く。先頭を歩いていたじゅん子(i_i)。やっと危険地帯通過、8:00展望台到着ホッと一息。天狗岩の突端に人が見える。ここからは背よりも高い笹に覆われたゆるい下り。8:50天狗岩への分岐点着。天狗岩着9:10蟻の戸渡りを渡り(ちょっと恐怖)天狗の船の舳先に立つ。震えながら下りてきた岩場の向こうに祖母山山頂が臨めて絶景であった。岩場に張り付いたピンク(アケボノツツジ)が美しい。分岐点に戻り、黒金尾根コースに入る。ここから同方向に向かう人が減る、みんな障子岳へ縦走しているみたい。元気だな~と関心しきり。ここからはダラダラとした下りが続く。湿った岩や木の根に注意しながら下る
みんない1回は滑って転んだ。
9:55天狗の水場着
10:50標高1,200m地点で昼食、11:30出発
12:00標高1,000m到達
12:20沢が見えてくる、12:45標高800m
13:10川上渓谷分岐点
橋を渡りすぐに岩を伝ってもう1度川を渡る。
13:25河原で最後の休憩、木の橋を渡る
13:40大きな吊り橋を渡る
13:50往路と合流
14:00駐車場着



周南山の会アーカイブス<2001前半編>

2012-02-01 08:55:27 | 山登り


蕎麦ヶ岳 557m ★山口市 2001年4月8日(日)/山んばばあ,桜ばばあ,泰山

毎年盛大に行われている蕎麦ヶ岳の山開きの様子を,先日テレビで見て,興味津々。『ぜひ蕎麦ヶ岳へ!』とリクエスト。
一貫野の橋を渡って,すぐ右手にある駐車場は,桜と菜の花が咲き乱れていた。それに,この日のポカポカ陽気も加わって,景色も気分も春満開。ルンルン気分で,小川に沿った山道を進む。とても整備された,歩きやすい道だ。30分ほどで峠へ出て,ここで一休み。右手奥に向かって小さな道が続く。(あとで知るのだが,これは山口の深野へ通じる道。)
ここからは,左へ尾根伝いの道を登り,一つピークを越えると,すぐ目前に山頂が。
この日は私達が山頂への一番乗り。頂上からは,白いモクレンに似た花が周りの山々を点々と彩り,とても美しい。(この花は山の本によると タムシバ/モクレン属 という花らしい)。そうこうしているうちに,山頂へは次々とパーティが。総勢12人程に。その中のお一人,宇部からのU原さんとお話をする。もう登山歴30年のベテランで,同じ山にはいつも違うルートで登られるという。今日は,2時間半かけて,北側の深野からのルートを登ったそうだ。U原さんに,5月の連休に登る予定の「祖母山」へのルートや時間,山小屋の様子など色々教えていただく。記念写真にも,一緒に入っていただいた。
山を下っていたら,後ろからU原さんが追いついて来られて,峠の分かれ道でお別れ。「お気を付けて,またお会いしましょう」
U原さんと別れて,またいつもの「ピクニック」から始まる大合唱?で山を下りたのでありました。
新芽と花々の美しい季節の山歩きでとても幸せな一日でした。

桜ばばあ記

追記
蕎麦ヶ岳の山開きは毎年3月20日前後。この日集まる登山者は何と600人とか。2,30人程で満杯になるであろう頂上で,どうやって休憩するのか,不思議ではある。
登山道は,昔は林道から左手に向かって続いていたような記憶があるが,最近はこちらの整備された方が主流らしい。「さんゆう」の土井さんも同じようなことを書いておられる。
温泉は,今回は市営の宮野温泉。立派な施設で100円の料金は安い。しかも,ロッカーは10円(あとで返ってくる)。ただし,石けんとびシャンプーがないため,事前に用意する必要がある。また,買物は山口方面に向かって行くと,「仁保・道の駅」がオープン。多くの客で賑わっていた。近くにも,有名な手作り木工場もあるので,一度立ち寄るのもいい。


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白滝山668m ★山口県豊北町 2001年3月20日(火)春分の日/山んばばあ,桜ばばあ,泰山。
AM8:00JR戸田駅集合。すぐ山陽自動車道に乗り,美祢インターで降りる。国道435号線を,川に沿ってひたすら西に走り,豊北町へ向かう。国道から林道白滝線へ入り,登山口までは,相当高度をかせぐ感じ。
AM10:00登山開始。歩き始めてから,すぐに急斜面。ガレと枯れ葉の入混じった足元は滑りやすく,歩きにくい。5分もすると左右に分かれ道あり,右の川上りコースを行く。足場は次第に悪くなり,油断すると20~30cmもある石も転がり落として仕舞う。声をかけ合って落石に注意しながら登る。30分ほどで,いよいよお待ちかねの渓谷(ゴルジュ)の入り口に立つ。初めての経験に不安と期待が入混じる。高い岸壁が迫り来る狭い谷間を渓流に入りながら岩を乗り越え,倒木をつたい歩きながら,15分ほどでやっと渓谷の終点「白滝」へ。楚々とした美しさと,りんとした強さを持つこの小さな滝は,古き時代の日本女性のよう。小さな滝壺も,透明なひすい色に輝き深く静かにたたずんでいた。滝の上の平地をすぎ林道を横切って(ここでちょっと興ざめ),雑木林を進む。20分ほどで頂上へ。 AM11:15山頂着。北面に向いた頂上からは,川尻岬,油谷湾,角島が一望。地図上でしか知らない地形がそのまま眼下に現れて感激。 PM0:15山頂発。下山は元来た道を引き返す。もう一度渓谷越えに挑戦。このドキドキ感はくせになりそう。PM13:05登山口着。帰りは一の俣温泉観光ホテルにて入浴。広くてきれいな温泉でした。入浴料800円也。露天風呂あり。とても楽しかったです。泰山殿リードありがとう。

追記
本日の山の注意点。
1. 軍手は必需品。長ズボンにしましょう。
2. 下山時の,緊張感を伴う渓谷越え,足元の悪さを思うと,山頂での飲酒は程々にしておくべし。

桜ばばあ記

追記2
白滝山は東西二カ所あるが,今回は西の山。ゴルジュを掻き分けて登った先に突如,一条の滝(白滝山の名の由来である)が出現する不思議な山だ。白滝林道は,以前よりずっと山の奥へ続いているようだ。ゴルジュ帯を抜けて,やっとこさ登ってきたのに,何で?とういう感じがするのは歪めない。余力があれば天井ヶ岳まで,縦走しましょう。
昼食の弁当は,近くにコンビニがないため,早めに買っておきましょう,ただし,途中の○○商店に行くと,どんなババでも「お嬢さんどちらに」と聞かれるから,その言葉を言ってもらえたいと思うのなら,○○商店で買いましょう。



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三倉岳 701.8m(広島県大竹市) 2001年2月25日(日)T高,お代官様,T田,泰山

今日の山は,広島県大竹市の三倉岳です。
3つの突き出した岩峰が印象的な山で,遠くから見てもあの山だとすぐわかります。朝から雨が降ったり晴れ間が覗いたり,よく分からない天気でしたがとにかく出発。8時半に集合場所の総合庁舎を出発。徳山東ICから山陽自動車道にのり大竹ICでおりて2号線を岩国方面に少し戻り,186号線を弥栄ダム方面に北上。ダムを過ぎて佐伯町に向かって更に北上し,県道286号線に入り栗林方面に向かいます。行く途中も雨が本降りになったり車中が暑くなるぐらい晴れたりの変な天気は相変わらずでした。栗林で弁当を調達しようと思ったが,スーパーやコンビニはなく,小さなお店でカップヌードルを購入。お酒もこの店で売っていました。弁当を買う時はお早目に・・・。
大栗林の集落を抜け,案内板に従って三倉岳登山口に向かいます。
「ゆっ栗走ろうマロンロード」

三倉岳の登山道はAコース,Bコースの2つがあります。今回は3岩峰の内の一番低い朝日岳から登るBコースをとることにしました。Bコースの登山口には大竹市営のキャンプ場がありよく整備されています。駐車スペースも広く三倉岳休憩所(ログハウス)には登山コースの見取図が置いてあります。登山開始10時。キャンプ場の中を抜けて進み,15分後にAコースへ向かう分岐点通過,10時20分に胴乱岩(5合目)に到着。登りは階段が多くて結構きつく,20分毎に休憩しました。中岳と朝日岳の分かれ道11時到着。途中から降ってきた雨がこのあたりで雪に変わり松葉や木の葉も白く染まっていました。朝日岳山頂までは10分です。分かれ道まで引き返して中岳に向かいます。短い鎖場,天狗の踊り場を経て中岳山頂到着。山頂からの眺めは最高で,ギザギザした岩が恐竜の背中のように見える朝日岳は印象的でした。最高峰の夕陽岳に向かうには長い鎖場を登らなければなりません。木の根っこが濡れていて滑りやすく,これを下るのはちょっと恐いかも・・・。夕陽岳山頂11時45分着。記念撮影のあと雪混じりの寒風の中,震えながら弁当を広げました。12時45分下山開始。Aコースを下り,4合目山小屋からBコースと合流する分かれ道に入りました(1時15分)。そのままAコース登山口まで下りてしまうと,車をとめているBコース登山口までは結構距離があるそうなので注意。下りも階段が多く,膝が笑ってしまいました。Bコース登山口1時30分着。
休憩所のログハウスでコーヒーをいただき,薪を燃やすタイプのストーブで体を温めました。ストーブの側では人によくなれた3匹のネコが暖かそうに寝そべっていました。
帰りは美和町方面に向かい,弥栄大橋を渡ってすぐ山道に入り,岩国方面に南下(県道111号線)。こちらの方が,近道だったかも知れません。
熊毛町の三丘温泉(600円)でゆっくりして帰りました。(T高著)


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十種ヶ峰 989.0m ■山口県阿東町徳佐 ■2001.1.21 ■同行者/T高,アパマンY崎,T田

先週の日曜日からの久しぶりの寒波の襲来で,山口県にも,心待ちしていた雪がやっと降り積もった。阿東町徳佐はマイナス13.5度と,近年にはない記録的な気温だったらしい。
そこで,他の季節には何回か登ったことがある十種ヶ峰に登ることに決定。十種ヶ峰は21世紀に残したい自然100選に選ばれている程,美しい容姿をもつ山だ。
集合場所を8時半に出発。雪道の鹿野方面を回避して,国道9号線を北上することにした。途中,長門峡の道の駅で食料を調達しようとしたが,9時半からの営業ということで,対面のスーパーで購入。
大雪を想定していたが,国道・県道の雪は既に溶けており,十種ヶ峰のスキー場まで,スムースに進む。昨日,急遽スノーチェーンを購入したにも関わらずその必要がなく,全くの肩すかし。車をスキー場の駐車場に止めて,身支度をと整えていざ出発。雪が残る林道やスキー場のゲレンデを横切って登ること約1時間30分。やっと,頂上に到着。雪山は普段より約倍の時間がかかる。頂上はときおり雲が見え隠れするが,いい天気。徳佐の町並や正面の先日登った三ツヶ峰,野道山,高羽ヶ岳,高岳山,青野山が見える。反対側には,は横たわっている。非常に雄大な眺めだ。今日は何組かのパーティーがいる。挨拶を交わしながら,暫しの宴がが始まる。気持ちよう心持ちになって下山を開始したが,スキー場があって,そこを歩いて降りる手はない。持っていたシートをソリの代わりにして,すべって降りようと誰かが言い出した。ところが,斜面の所為もあってシートは滑りそうであんまり滑らない。それでも,どうにかこうにか要領を得て,最後にはみんな子供のようにハシャギっぱなし。お陰で,時間を節約して下ったのでありました。ゲレンデの管理者の皆さんすみませんでした。
ということで,十種ヶ峰の楽しい雪山歩きは終わったのでありました。メデタシ,メデタシ。
帰りは,一路,国道9号線を引返し,湯田温泉は地方公務員共済の翠山苑にて湯っくり。温泉料400円也。この温泉は普段の日曜日は貸し切り状態。本当はあんまり教えたくない温泉の一つです。ここの休憩室に掛かっている山頭火の句をご紹介。

ちんぽこも おそそも涌いて あふれる湯 山頭火

けだし,名句であります。


周南山の会アーカイブス<2000後半編>

2012-02-01 08:53:12 | 山登り


湯野城山452.6m(山口県)/2000.11.15/アパマンY崎,T田

■9:30戸田駅駐車場集合・・・9:50湯野国民宿舎駐車場出発(注/湯野には弁当・酒類のコンビニ無し/戸田のローソンで確保すること)・・・10:13林道入口・・・11:15展望所(手前でツル竜胆を発見/帰路撮影)・・・11:40頂上着・・・12:30下山開始・・・13:45下山・・・紫水苑にて入湯600円也

■山合に鈴の音高く笹の道


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2000年忘年登山

大峯山1039.8m(広島県)/2000.11.11(忘年会=湯来温泉¥湯来ロッジ)/時高夫妻,O田,K松,O崎,I田夫妻

■11:05駐車場所出発・・・11:15別荘地の中を抜け登山道へ・・・11:35休憩ベンチ2つ有り(10分間休憩)→すぐ5合目の看板・・・12:00「あと30,40,60分」の看板・・・12:25山頂到着・・・12:40岩の上到着→昼食・・・14:15下山開始・・・14:50休憩場所着,みかんを食べる・・・15:00頃下山

傘山649.9m(広島県)/2000.11.12/同上

■10:20駐車場所出発・・・10:40鉄塔の横を通過・・・10:50休憩・・・11:15反射板のある峰→展望所に寄り道・・・11:35本道に戻る・・・11:45山頂着、昼食・・・12:25出発・・・12:45分岐点(谷ルート、尾根ルート)→谷ルート・・・13:10舗装道路にでる・・・13:20駐車場所着


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聖山1113.2m,高岳1054.3m縦走(広島県)/2000.11.3/時高

■9:50聖湖駐車場出発・・・10:20林道から聖山登山道へ・・・10:40展望台分岐通過・・・10:45高岳分岐通過・・・10:50聖山山頂到着,すぐ近くに展望地あり・・・11:05聖山出発・・・11:10高岳分岐通過高岳へ・・・12:35高岳山頂到着・・・13:30出発,下山・・・14:00小さな沢を渡り,すぐ川を渡る・・・14:15高岳登山口到着→林道を歩くとすぐに舗装道路にでる・・・14:40駐車場到着


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三瓶山(男三瓶1126.2m,室の内,大平山854m,女三瓶957m)(島根県)/2000.11.5日帰り/アパマンY崎,T田

■10:00三瓶自然館(姫逃池ルート)・・・11:30男三瓶・・・12:00出発・・・13:00定めの松分岐・・・13:40室の内・・・14:10大平山・・・14:45女三瓶・・・16:00三瓶自然館

■6時半徳山出発。三瓶までは徳山東インターから山陽自動車道へ。三次インターを降りて国道54号線を北上。途中のコンビニで食料調達。昨年大万木山に登っているので,アクセスは大丈夫だと考えていた。大万木山への分岐の手前に確か三瓶山への大きな看板があった筈だ。ところが簡保の宿三瓶の看板はあったものの記憶にある三瓶の看板がない。そんなことはないと探したが矢張り見つからない。まあどうにかなるさということで,この看板に沿って進む。県道 線だ。道なりに進めばいいが,の標識で左折。ここは間違えやすいので注意が必要。結局9時半に三瓶自然館に到着。予定より過ぎていたが,登山道を探して,自然館に。中に三瓶山ルートマップがあるから,そこで貰えばいい。今回は姫逃池からのルート。自然館の二階にあがりそこから登山口へ出る。ここもちょっと分かりにくいから注意しよう。


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火の山304m,陶ヶ岳250m(山口県)/2000.10.29/K富,T邑,T原,時高,F町

■全行程 登山口9:32~JR四辻駅14:00

■登山口~陶ヶ岳35分~火の山35分~下山口30分

■会社の健康ハイキング企画にて参加者を募集。参加募集の案内の配布が先週と,時間がなかったため予定の調整がつかない人がいたため,参加者は少なく6名(初心者1名,昔ワンダーフォーゲル経験者1名,連れがないためなかなか行けない現役2名。泰山5回目,女性のTさん3回目,Fさんは陶ヶ岳に登った記憶あり。)。かえって,お世話をする方も少ない方がやりやすい。交通手段:JR山陽本線(各自最寄りの駅から)

JR四辻駅集合★9:14。当初はここから徒歩で松永邸登山口まで行く予定だったが,車での同行者がいたため駅から登山口まで送迎を頼む。30分の時間稼ぎをした。天候は昨日の予報通り,曇天。従って,火の山山頂での眺望はある程度は期待できると思っていた。

■登山開始/9:32,松永邸(実は,主の松永祥輔氏は山口県暴力追放県民会議の議長の要職に就かれている。大学の大先輩でもある)の庭を,感謝申し上げながら通過させていただいて,第一目標の陶ヶ岳に向かう。以前は,登山口に杖が数本立てかけてあったが,今日は見あたらない。雨上がりの登山道を滑りに注意しながら登っていくと,10分程度で途中の水場に着く。水の補給にはまだ早い。直ぐ出発。陶ヶ岳手前の広場までは約30分。丁度10:00に到着。下界の眺めを説明しながら,5分の小休止後,陶ヶ岳に向かう。ルートは3カ所。一番左手のルートを採る。ロープが一本,それでも結構長い距離張ってある。滑り易いので注意を促す。初めて人はちょっと驚くかも知れない。喘ぎなら登ると,ロッククライミングの練習場でもある陶ヶ岳の頂上に着く。10:10だ。記念撮影をして,ややゆっくり休憩を取り,火の山目指して,再出発。下りで以前ルートを見落としたことがあるので,丹念にルートを探して確保。今日は万全だ。そこからは低山にも関わらずアップダウンが続く。初心者には少し酷か。登山道脇の草木は雨を含んでいて,ズボンが濡れ始める。2つ目のピークに到着が10:30。この頃から気象の予報に反して,小雨が降り始める。休憩して雨具の装着を促す。確認していない人もいたが,準備は万全。ちゃんとレインウエアや雨合羽を用意していた。アップダウンが続いたので多少は疲れが見え始めていたが,気持ちを切替え,再び火の山を目指す。30分程喘ぎをしながら登っていくと,正面に見えるはずの亀山との分岐点を通過,道を右手に取り,すぐに火の山山頂に着いた。やっと着いたと言う感じ。山頂には祠があり,1月1日には初日の出を見るために多くの人が登るという。信仰の山でもある。この頃には雨がまた一頻り降ってきて,来年開催される予定の工事中の会場や道路が見えるはずであったが,全く見えない。当然ながら,ゆっくり昼食を摂ることもできない。予定では,元来た道を引返すことにしていたが,変更して,華光寺に下り,そこで昼食にすることに決定して,直ぐ出発。このルートは登りは相当キツイと思われるが,今日はどんどん下っていく。途中の大岩付近で振り返ると,雨は上がり始めて,火の山やその向こうに見えるはずの亀山もくっきり見え始めた。先々週の久住山に引き続き,今日のツキのなさを嘆きながら,それでもなんでもないような表情を保ちつつ下る。で,麓の「華厳宗」華光寺に11:40到着。登山開始から丁度2時間で降りてきた。お寺の境内に座れる場所を探して,ウロウロしている内に,お寺の方に「お上がりなさい」と親切にも言われたが,濡れた衣服で上がり,室内を汚すのも気が引けて,結局階段を使わせて頂くことにした。漸く昼食にありつく。そこで,今日の反省やら持参の弁当を広げ,コーヒーを飲んだりしながら,1時間くらい休憩。「またお願いします」[行きましょう]ということで,多少の不完全燃焼の余韻を残しながら,本日の健康ハイキングは終了したのでありました。

■追記

★帰路は,タクシーかバスか,自分の足。出発の登山口まで帰るか,小郡駅まで行くか。小郡の駅までは7kmとの看板がある。バスも来ない,偶々来たタクシーも客が乗っている。ということで,登山口の松永邸まで歩くことにして,右回りに行けば着くだろうてなことで,椹野川の支流の右側の小道を引返す。結局四辻の駅までは約1時間20分位かかった。濡れたズボンもその頃にはすっかり乾いていたのでありました。目出度し,目出度し。さて,来週は何処の山か。

華光寺の皆さん,休憩場所を貸していただきまして有り難うございました。合唱。

★ルートの参考/亀山まで縦走した場合,左手に降りて仁和寺(?・2000年4月に来たときはお寺は確認できなかったが)から県道に出て,セミナパークの側を通って約1時間20分。

★この辺りは,昔は海。従って,火の山は島だったとの由・・・潟上中学校付近にあった碑に書いてありました。


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莇ヶ岳1004m,弟見山1008.5m(山口県)/2000.10.15/アパマンY崎,T田

■先週の大船山の猛烈な雨と風に翻弄された登山にも関わらず,お代官様Y氏のマンションで行った反省会で,今週も飽きずに行こうと言うことになり,近場で,割と手応えがある莇ヶ岳縦走に決まりました。メンバーは山ん婆3人。

8時に徳山市の総合庁舎の駐車場に集合。ルートは徳地町の仏峠から先に弟見山に登り,そこから莇ヶ岳に縦走するという逆のコース。登山口は仏峠の柿木方面に向かって右側の斜面から。反対側には三ツヶ峰の登山口がある。9時に登山開始。いきなり急登がはじまる。先週鍛えた健脚のお陰?で,ぐんぐん高度を稼ぎ,15分くらいで尾根に出る。右側は山口県,左側は島根県。熊笹の道は,ヤブ漕ぎという程度のものではなく,割と軽快な道だ。熊とスズメバチには要注意。特に今年は熊の出没が数件あった。この辺りにも生息しているはずだ。今日は熊よけのCOWBELと鈴がある。スズメバチにおそわれた例もある。そんな会話をしながら,この分では予定よりも早く着くかも知れない。今日は土井さんの「こんなにあります縦走路」を持ってきた。これを参考に,途中の道標として「県境の標識」(981mのピーク)があると書いてあるので,これを目指して登るが,登れど登れど,なかなか見つからない。疑問に感じながら尚も登っていくと,頂上らしき三角点がある場所に着いた。ここまで約2時間。標準所要時間の1時間30分を超えていた。だが,そこには県境の標識があり,これは書いてあった途中の標識がある場所にやっと着いたという感じ。山頂を示す標識は皆無。よもや,ここが弟見山の頂上と知る由もない(後で分かることになる。何年か前に時高君と登ったことがあるが,昔の記憶ほど頼りにならないものはないとつくづく思った)。暫し休憩して更に進むと下り始め,眺めのよい所に出た。ここから行く先の山が見事に見える。あれが弟見山だ。しかし,ここまで,2時間以上歩いている。あんなに遠くはないと,更に疑問は深まるがええいままよと進んだ。左手に見上げる感じで「弟見山あと15分」という看板に出くわす。それを見て急に元気が出て,急激な斜面を喘ぎながら登っていくと,熊笹が生い茂る尾根に出た。ここで,1人莇ヶ岳方面から来た人に出会う。聞けば弟見山に行くという。こっちはこっちで,未だ先と思っていたから,え,向こうではありませんかと言うと,その人も,それではその前のピークがそうだったんですかね。と言って引返された。勘違いもいいとこで,その人には悪いことしました。後に,莇ヶ岳で再び出会い,謝ることしきり。幸いにも,その後直ぐ別のパーティに出会い,過ぎたピークが弟見山であることをやっと知る(あの看板は莇ヶ岳からの標識であった)。ホント?どっと疲れが出た感じだが,この先莇ヶ岳まで30分位ということで,再び気分を奮い起こし,一路莇ヶ岳を目指すことにした。この縦走路はアップダウンが激しく,特に莇ヶ岳の頂上への登りは急で,この頃には結構足に来ておりました。で,やっとこさ莇ヶ岳に着いたのが12時10分過ぎ。ここまでの所要時間3時間強なり。休憩は余り取っていない割にはよく頑張りました。メンバーの体力も,大分ついてきた証拠か。1時間の大休憩の後,車の関係でまた元来た道を引返す(但し,来た道を引返すのは辛いものがあります。できれば配車の都合をつけた方がベター)。時間は同じ3時間。途中の弟見山の頂上にて,登った証拠を実感したことでありました。仏峠には4時着。鹿野の「グリーンハイツ」の風呂で,今日一日の疲れを落し,隣の「川花」でわさびソバで夕食。「川花」のわさびソバは1,000円で,セットでわさび豆腐がついており,お勧めメニューです。登山後の徳地,鹿野方面の温泉は,他に「慈生温泉」と「石舟温泉」があります。

■追記

★弟見山の特徴。頂上は三角点の標識のみで,他の山のように山名を書いた看板はありません。草は刈ってありますが,そう広くはなく,展望もよくありません。見落としがちなので,くれぐれもご注意を。

■教訓

★よく知られており,地図にも載っているような大多数の山はその山名が頂上に掲げてあるが,ごく希に弟見山のようにない場合がある。特に初めての山に入る前には十分な情報の入手を。


周南山の会アーカイブス<2000前篇>

2012-02-01 08:51:10 | 山登り
大船山1787m(大分県)/2000.10.9/越後屋Y男,アパマンY崎,T田

■10月8,9日の連休に久住・中岳・大船山登山を計画。メンバーは山んばの会4人。8日は雨の予報が出ていたが,日程の調整がつかず決行することにした。徳山西インターを午前4時に出発。九州自動車道,大分自動車道を経由して九重インターに7時30分着。予定通りの時間。久住まではこのルートの他に,小倉東インターを経て10号線を下り,宇佐から大分自動車道を経由するルートもある。時間的には大差ないが,高速料金はこちらの方がお得。九重インターから長者原登山口へ。登山準備をしている間に小雨が降ってきた。低気圧が通過するという気象予報通り,次第に霧も出てきて,視界は悪く,いつもなら硫黄山からの噴煙がこれからの登山の期待を掻き立てる光景が見られるところだが,これも全く見えない。しかし,ガスがかかっている程度で,これから経験する大雨・大風の前兆は全然感じられなかった。登山口を8時半に出発。舗装された車道を暫く登り,右手から微かに硫黄山から吹き出す硫黄の臭いを嗅ぎながら進んでいるうち,すがもり越えに向かう頃から次第に雨と風が強くなり,それが台風並の強風に変るまでにはそんなに時間はかからなかった。岩山を登る頃にはバランスを取るのがやっとという状態になり,降りてきたパーティが,「すがもり越えはスゴイ突風ですよ。」という言葉に不安を感じながらも,最悪の場合は引き返せばいいかという気持ちで,ようやくすがもり越えに辿り着いた。以前すがもり小屋があった付近には,石の壁で作った新しい避難小屋のようなものがあったが,小屋の作りは屋根もあり多少の雨は遮るが,強風に対する備えはなく,特に本日のような強風には,吹きさらし状態。中はピューピューと風が吹き荒れ,座って休む場所もない。僅かな面積の壁に寄りかかりながら次に取るべき行動を決定しなければならない。予定通り久住山に登り,中岳を経て法華院温泉に行くか,それとも予定を変更して,法華院温泉に避難するか,または,キャンセルしてこのまま長者原に引き返すか。この状態が続けば,到底久住山はおろか中岳にも登ることはできない。また,来た道を引き返すことも,時間的にも無理がある。一番リスクが少ない方法は,このまま法華院温泉に直行して,避難することだ。メンバーに相談して,法華院温泉を目指すことにした。ゆっくり温泉に浸かって,天候の回復を待って翌日に備えることに決定。そこで,善は急げと出発しようとしたが,谷から駆け上がってくる瞬間風速10m位の強風に行く手を遮られ,数歩も歩かないうちに退散。このまま,強風が収まるのを待つことにした。小屋の中では,すこしでも風の少ない場所を探してウロウロ。そうこうしている内に,戻るにも危険な状態が長く続いた気がしたが,この強風の中を久住方面から女性が1人登ってきた。牧戸付近の林道から久住を経て,大船山に向かう由。ベテランらしく雨風をそんなに気にしている様子もない。たいしたものだと感心することしきり。暫く世間話などしていたが,女性に行きしましょうと急かされるように出発。先程に比べて,多少は収まって来たように感じられたが,相変わらず先は殆ど見えない状態。それでも犀の河原のケルンを頼りに,迷わないように注意しながら,1時間程度でやっと,法華院温泉に到着。時刻は11時半。びしょ濡れになったレインウエアーを脱ぎ,食堂に座ることができてやっと,全員安堵の胸をおろしたことでありました。受付は午後からということで,取りあえずの無事を祝って,生ビールで乾杯。長者原で買った弁当(400円,おかずらしいものは全然入ってなく,全員に不評)で腹ごしらえのあと,温泉でのんびりすることにした。温泉は8年前に坊ガツルでキャンプした時,入ったことがある。当時に比べて建家,浴室は立派になっていたがお湯の温度は低めの感じ。ともあれ,ゆっくり浸かって,生きててよかったという実感。さて,翌日の天候を気にしつつ,明日までの長い時間をどう過ごすか。大きな問題が直面していたが,そこはリーダーたるもの,ちゃんとトランプは持参していた。これでダイの大人がしばし熱中し,時間を潰すことができた。夕食は5時半からだったが,制限時間があり,大宴会というわけにはいかず,ビールと熱燗で二回目の乾杯。宿泊客はこの嵐の中それでも,120人はいただろうか。みなさん行儀がよく,乾杯のかけ声はあったものの大人しい食事風景ではあった。今夜の食事にありつけた安堵感と,明日への不安が入り交じった複雑な気持ちの現れだったのか。

約1時間の夕食を部屋に帰っても,普段テレビのある生活に慣れた現代人は時間のつぶし方を知らず,食堂に備え付けのテレビが恋しく,風呂もそうそう入れず,あっちへ行ったりこっちへ行ったウロウロ。

そんな気持ちは皆同じ。自然意見がまとまり,食堂にて3回目の乾杯。実は凍結したビールが未だ解けておらず,部屋での祝宴を諦めて,熱燗を注文した次第。これで,何とか時間が過ぎていき,消灯の10時を待たず,ウトウト。期待していた歯ぎしりや寝言は多少あったものの,少しも気にならず,雨と風が軒を叩く音も子守歌となり,浅く長~い睡眠が始まった。夜半に突然ドドーンという音でびっくりして目を覚ますと,突風が外にあった椅子とかを吹き飛ばした音でありました。折からの雨で土石流が押し寄せてきてスワ一大事か思ったが,これは取越し苦労でありました。

翌朝は期待に反して,風は幾分収まったが,依然と雨は続いていた。7時に朝食。一連の団体さんはもう出発したという。相談の上,そのままの下山予定を撤回。折角来たからということで大船山に登り,九州自然歩道を経て,長者原に下ることにした。7時半に出発。その頃には,雨がどういう訳か上がってきた。空を覆っていた雲の切れ間から時より太陽も顔を出す兆しも見えた。天は我を見捨てず・・・全員の気持ちもルンルンとなり,一路頂上を目指して頑張ったのでありました。ところが自然はそう甘くなく,平治岳への分かれ道付近からはまた風が強くなり,大船山の頂上付近はそれこそ台風状態。5分も保たず,記念撮影を早々に済ませ,直ぐ下山。ゆっくり休む暇もなく,景色も全然見えない状態でも,苦労に苦労を重ねて,やっと頂上に立てたという征服感で,みな大満足でありました。

こうして,大波乱の久住登山は無事終了したのでありました。

■追伸

★下山後の温泉は長者原からそう遠くはない筋湯温泉で疲れた体を癒す。筋湯温泉はうたせ湯で有名。九州一の温泉とか。我々は共同駐車場に車を止めて,冷えた体を早く温めたいと,一番近い白竜さんという露天風呂に入る。400円也。ネット検索すると白竜さんは宿泊料は8,000円からとか。見た目より安い,いい感じの旅館です。


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火の山304m(山口県)/2000.3.20/越後屋Y男,アパマンY崎,T田

■火の山はこれで四回目。全部の縦走は初めて。結構起伏に富んだコースで,変化がある。メンバーは,陶ヶ岳,火の山,と三つのピークを超え,十分満足したと思う。陶ヶ岳では,今回も下りの道を間違える。同じところを二回も,間違えるとは,矢張り歳か。で,火の山にて,昼食。眼下に甚野川と阿知須川?がみえ,向こうに来年開催予定のきらら博の会場となる平地が見える。道路も急ピッチで,工事をしているのが分かる。ただし,不必要な道路のようにもみえ,税金の「無駄遣い」とは米田氏の意見。昼食は,山崎さんのトークショーで終始。今日は,落語の落ちを披露。また,米田氏の入院の話のことも。それから,5月の連休は,九州へ一応借り決め。どこにするか,二人に任せる。昼からは,もう一度登り山口セミナ-パーク側に下る。見た目より時間がかかる。温泉は,湯田の翠山苑。タオル付きで400円は安い。地方公務員共済組合の宿泊施設。


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三ツヶ峰967m(山口県)/2000.2.11/時高,アパマンY崎,T田

■雪が降ったら,雪山に行こうと前から計画をしていたが,2月9日の期待通りの大雪で決行することにした。メンバーは,かねてから私を雪山に連れてってと切望していた山の会若者組の頭,時ちゃんに,山姥二人。場所は何年か前に途中で引き返した弟見山。と言うわけで連絡したら,皆オッケーとなり,9時に徳山の総合庁舎に集合。車は時ちゃんのRVR,冬用タイヤ装着で万全の体勢。・・・のはずであった。鹿野町までは順調で快適なドライブであったが,徳地町に入り,柚木で右折して仏峠に向かって走る頃から,流石に積雪が多くなってきた。釣り堀を通り過ぎ,途中最近作ったと思われる野道山登山口,三ツヶ峰登山口の看板を横目に見て,次第に期待に胸が膨らんできた頃,とうとう運転手の時ちゃんが雪を恐れはじめて仕舞った。もうちょっとで仏峠だが,雪が深くて通れなくなったら,行き先を変更するという予定に従って,違う山に登るべく,車幅の広いところでUターン。以前車を止めた場所だ。来た道を下っていると,再び三ツヶ峰登山口の看板が。三ツヶ峰には,3年前仏峠からは登っているが,このルートは初めての道なのでここに登ることに決定。案内板には所要時間80分とあったので,積雪の状況を考慮して,無積雪期の大体1.5倍の2時間程度と踏んだのが間違いの始まり。登山開始は丁度10時30分。しかし,開始当初は順調だった。休憩は30分ごとと決めていたが,道の状態もよく快調に歩けるので,最初の休憩は40分後にとった。皆も雪の割りにはそう疲れた様子もなかった。が,このルートは谷を経由して,尾根にグルっと回り込むルートだった。急登のない代わりに,小さい渓流に沿って狭い道が連続する道だ。それに,肝心の赤テープの標識が所々にある程度で,特に降雪期では目印がなく,迷いやすいルートだ。で,途中ルートを何度も確認する羽目になり,大分タイムをロスした。とうとう,道がなくなり,尾根に上がるルートを探したが,これも失敗。地図もなかったので,確認する術がなかったのがもっとも大きな失敗。マイナーな山なのでガイドブックも余りないが,金光さんの防長山野へのいざない第1巻を入手していなかったのがとても悔やまれる。多田さんに「ガイドブックは?」といわれて二重にショック。リーダー失敗の巻。時計の針は既に午後1時を指している。登山開始して2時間30分経過。メンバーも初めは皆雪山を楽しんでいたが,度重なるルート確認に不安がつのる。山姥も,落胆の様子。トーンも次第に下がり気味なので,ここは意を決して中止を宣言。標識を見失った場所から尾根に向かって這い上がった付近。雪だまりを探して,風の少ない窪地で大休止。早速,持参のバーボンを湯で割って取りあえず乾杯。これで多少落ち着きを取り戻した。昼食は30分で早々に切り上げて,下山開始。1時30分。陽は未だ明るい。雪の中を転がるように下山。バーボンが効いたせいか,足下がおぼつかない。車に帰った時刻,2時40分。下りは所要時間1時間10分で帰ったのだ。後は鹿野のグリーンハイツで入浴。357円の温泉で疲れを癒す。

■追記

★帰ってから,ルートの確認。国土地理院発行の25,000分の1の地図には,勿論ルートは載っていない。見当をつけると迷った場所はどうやら,野道山からの縦走ルートの尾根付近の感じ。仏峠からの尾根ではなかった。従って,斜面を登るのではなく,そのまま水の流れに沿って登るルートであったようにも思う。いずれにしても,度重なる未踏で癪に障るので,夏に再挑戦してルートを確認しなければならない。それにしても,この辺の山は完登できないことが多い。それほどマイナーであり,登山道が未整備と言うことか。逆に登ってみたいという期待が膨らんでくる。みなさんお疲れさま。


周南山の会アーカイブス<~1999>

2012-02-01 08:47:20 | 山登り
大万木山1218.0m(島根県)1999.11.14

■紅葉を見に島根県までやって来ました。大万木山は島根県第二の高峰で,紅葉はかなり進んでいました。7時に徳山市は総合庁舎の駐車場集合。徳山東インターから山陽自動車道を,三次で降りる。国道54号線を北上。一路頓原町へ。この辺りになると流石に肌寒い。秋の深まりを感じる。途中,野間さん達がツアー参加した三瓶山を左手にみて,ようやく正面に大万木山が。登山口付近から紅葉は始まっていた。ルートも多くなかなかの山だ。島根県の山は,三瓶といい,比婆山といい,いい山が多いが遠いので登山者は案外少ない。案外夏のキャンプシーズンに家族連れが多いのでは。頂上では10組程度に出会ったのみ。一組のパーティで女性二人は差し入れをご馳走されていた。頂上の大きな木はブナか?枝振りが非常によく,圧倒される。今日はデジカメが大活躍・・・この木をはじめ,いいショットがたくさん撮れました。帰りは琴引山フォレストで汗を流す。今はスキーシーズン前で,静かな温泉でした。


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金峰山789.9m(山口県)1999.12.19

■莇ヶ岳を目指したが,やっぱり通行止めになっていた。もう少しで登山口なんだが,雪がどんどん降ってきたため,女性二人が不安がりはじめ,急遽山を変えて登ることになった。こちらは,時ちゃんと以前登っていたが,記録漏れしていた。作成し直す。雪が昨夜以来降り続き,今日も雪だ。麓は降っていなかったが,頂上は想像通り,どんどん降ってきた。嬉しくてしょうがないが,女性二人は相変わらず,不!安げな表情。それでも,慣れてくると,はしゃぎ初め,二人とも雪山を堪能しました。温泉は鹿野グリーンハイツに。車の運転は出発から到着まで一人で・・・結構疲れました。遠乗りは運転手は複数で・・・


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青野山907.6m(島根県)1999.10.24

■笹山コース。今回で青の山は4回目だが,コースを変えてみた。コースは青野磧コースのように急登ではないが,時間は同じくらい。距離は,1400m。あと800mの標識付近までは順調だったが,以後400mの標識付近まで階段となる。階段は自分の歩幅とは異なるため,ペースが乱され疲れやすくなる。多田さんが風邪気味で,ゆっくり歩幅をとり,休憩もいつもより多めにとったせいか,登り時間は結構かかりました。このくらいがちょうどいいかも。今日は快晴で,頂上の見晴らしは十分であった。しかし,ちょっと木陰に入ると,肌寒い。紅葉は未だ早いが,これから,本格的な秋に向かって,まっしぐらとなる。まもなく,色づき始めるだろう。頂上でのお食事タイムは山崎さんのお陰で,楽しい時間であったが,いきなり,すぐ近くの藪の中で,獣の唸り声が聞こえ,全員身構えたが,大声と,鈴で追っ払いました。あれはきっと熊だった。我々の後,門司からきたパーティに教えたが,全然信じない。一時はどうなることかと気を揉んだが,何事もなくやれやれでした・・・明日以降暫くは熊の話題で盛り上がることだろう。下山後は,柿木温泉「はとの湯荘」で汗を流し楽しい登山日でした。柿木温泉は平成6年に改築し,とてもきれいな温泉だった。

■参考

★近隣の温泉。柿木村に弘法の湯,柿木温泉。他に,187号線沿いに間歇温泉で有名な木部谷温泉がある。


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小五郎山1161.7m(山口県)1999.11.21

■二回目の登山。但し,前回のルート等記憶なし。登山口から迷ってしまった。林道は開発が進み,昔のルートは通じない。時として新しいルートがよくできる。この山も,旧林道を作り直していた。駐車場は狭いが,上まであがれる。ルートはアップダウンがあり,頂上はなかなか顔を表さない。楽しいが,きつい山だ。この時期は紅葉登山者が多く,頂上は結構広いのだが,足の踏場がないほどの盛況ぶり。人気の山だ。頂上での眺望は言うことなし。寂地山,容谷山,鬼ヶ城山等々。すばらしい眺めだ。但し紅葉の方は温度のせいか,余りよくない。


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虎ヶ岳414m(山口県)1999.10.17

■今日は来週の青野山の練習を兼ね,三丘の竜ヶ岳を目指したが,先月の台風18号の影響か倒木で登山道が塞がっていたため,急遽変更して,虎ヶ岳に登った。それにしても,竜ヶ岳は登山道の整備は大変悪く,入り口からして,草ボーボーであった。地元の人のボランティアがないか,熊毛町の思い入れが少ないのか。虎ヶ岳の登山道が,地元の愛好家により,手入れが非常によいのと対照的だ。竜ヶ岳はいい山なので非常に残念だ。・・・ということだが,こちらは登らさせていただいているのだから文句を言う立場にはないのだが。というわけで,ぶつぶついいながら登りましたが,この山は結構人が多く,団体さんにも出会い,我々も含めて6パーティあった。この前,物見岳で出会った若者にも偶然再開した。眺めは,頂上が開けて,360°の眺望を満喫した。地元の熊毛町の町並みも手を取るようにみえた。


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物見岳745.6m(山口県)1999.9.12

■9/26の白滝山への練習を兼ねて登りました。この辺りの山は,白石山,蕎麦ヶ岳,狗留孫山,高羽ヶ岳,野道山,三ヶ峰と連山があるが,未だ登っていないのでどうしても登りたかった山だった。ガイドブックには,登山口は余り詳しく載っていなたかったが,行ってみると,国道9号線の近くに駐車スペースが余りなかったのと,入り口が明確でなかった。しかも,山口線の線路を横切るという危険な登山口である。しかし実際は,辺りに民家があり,細いながらも道路はあった。・・・この道路のアクセスは判明しないそうだが・・・登山道は,しっかりしていたが,沢が多く,稜線付近まで,沢の中の行進が多かった。雨季など水があふれた時は危険な道であった。対面の大蔵岳と同じような印象がある。ともあれ,結構だらだら坂が多いが,最後の稜線までの急坂はかなり傾斜があり,残暑の暑さと,練習不足とで本当に疲れた。頂上は,見晴らし最高とのことであったが,煙っていたせいもあったが,雑木が多く,眺望最高というわけにはいかなかった。今日のパーティは我々を含めて2隊。結構マイナーな山である。また,下山途中,マムシにであう。静かに騒がずそっと横を通り抜けてきた。けっして,木やスティックなどでやたらと刺激をしないこと。今の時期のマムシは子を孕んでおり,気が立っているのでとても危険。特に要注意。

食料の仕入れは木戸山トンネル出口付近のコンビにか,徳佐のスーパーしかない。

■最後に,この登山ブーム,登山者は多いので,阿東町も登山道の整備や頂上の雑草刈りなど手入れをしっかりやられたらどうでしょうか。
■最近熊の情報が多い.頂上付近で出会った山口市の若者も単独で,大きな声を張り上げていた.


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嶽山364m「別名=平野岳」(山口県)/1999.8.13

■2日前の借りを返しに登った。この前の嶽山だ。嶽山は地元では平野山というそうだ。今日は薮蚊対策は万全だ。登り始めてから、今日で995回目という下山途中の登山者に出会う。聞けば、戸田の八木ノースイの社長の上坂さんとおっしゃた。頑張れウエサカさん。8月20日頃には1,000回達成?!また、頂上では、シマヤの田中勉君の叔父さんという田中さんに出会う。元日新の社員で、相当な健脚だったらしい。登山記録を見せてもらった。登山の統計表もいろいろ作っておられた。8:45登山開始。途中薮蚊と戦闘。相当数を払い落した。被害は今日はほとんどなかった。一昨日は100箇所の被害。…で頂上到着は9:48で結構時間がかかった。下山後、南総懇の御園生さんと、井上さんに偶然出会う。今日はいろいろな出会いが会った。いい登山はいい出会いがある。


周南山の会アーカイブス<~1998>

2012-02-01 08:44:47 | 山登り
寂地山1337m(山口県)/1998.11.15/時高,越後屋M男,T田,I本,K村

■登山開始10:40、全行程約5時間、登頂時間2時間25分
■車:越後屋(セリカ),時高(RVR),走行距離140km
■天 気:晴れ。朝,須々万は深い霧であったが,昼から雲一つない晴天となった。
■S第2工場駐車場8:00合流。須々万のサンマートでT田さん,I本さんと合流。須々万のローソンで昼食購入、越後屋さんとK村さんと合流。須々万,須金,錦町広瀬を経由して寂地峡へ至る。途中、道の駅「ピュアラインにしき」で休憩。ビールもどこかの自販機で購入。寂地峡駐車場でトイレ休憩。犬戻の滝のある犬戻遊歩道入口まで車で登る。駐車スペースがなく路上駐車。10:40遊歩道に入る。犬戻の滝を経て遊歩道終点へ。結構急な登り。遊歩道終点より林道へ合流。林道を登山口へ向かって進む。林道終点の寂地山登山口11:35着。駐車スペース広し。普通車でも林道踏破可能。11:45出発。沢沿いに緩やかな登山道を進む。沢の支流が合流している地点の橋を渡ると少し急な階段。。寂治山1.5kmの看板を過ぎると緩やかな登り道に、沢の支流を右にみながら進む。途中水場あり。しばらくして沢から別れて左上へ登る。12:25休憩。そばに白くて大きなきのこ(猿の腰掛け状)あり。12:30出発。12:50鞍部の分岐点(看板)通過。右へ曲がる。左は右谷山への縦走路。1:05頂上到着。頂上は結構にぎやかであった。山頂周辺はブナ原生林。葉が落ちているので、陽がさしていて明るかった。以前来た時は葉が生い茂っていたのか、真っ暗であったように記憶している。昼食をとって、2:00出発。往路休憩をとった地点2:20通過。沢沿いの水場2:30通過。2:45登山口着。白い大きなきのこを採ったおじさん現れる。そのきのこ目的で登ったらしい。少し休憩して2:55出発、林道を下る。3:20犬戻遊歩道へ入る。駐車地点3:35着。錦町道の駅で越後屋さん、K村さんと別れる。須々万のサンマートで解散。栄谷が大渋滞(事故?)のため、長穂経由で県道3号線を通って帰宅。


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竜ヶ岳366m(山口県)/1998.2.15

この山は、山陽自動車道を広島方面に向かって右手に尖った山があるがこの山である。登山道への入り口が分かりにくいので、気をつけたい。熊毛インターを下車。三丘温泉を経て、黒岩狭を過ぎて暫く行き、山陽自動車の高架下を右手に(標識あり)入り、道なりに進み、もう一度高架をくぐって、暫く行くと右手に小さな標識あり。登山道入り口は民家の脇にある。民家には駐車場はあるが、迷惑となるので、高架下付近に止めるしかない。しかしここからだと、結構時間はかかる。登山道は民家から暫くは比較的に平坦だ。尾根にでると、右に。5分で、急登が始まる。所々にロープがあるので、助かる。道はガレバで岩があり、特に下りは要注意。頂上へは20~30分程度。頂上での眺めは180。が開けている。山陽自動車道もすぐ下に・・・下山道は慎重に。温泉は三丘バーデンハウス、呼鶴温泉など(500円)。


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白滝山667.6m(山口県)/1997.5.5

■天井ヶ岳まで縦走。白滝山は東西に二つある。今日は西の山だ。豊浦郡にある。聞きしに勝るすごい山。ガレ場が非常に多くて危険地帯。登山口へは林道を進む。現在整備中で、将来は舗装道になるだろう。取っ付きから急登が始まる。左へ回り込んだが迂回路なし。仕方なしに引返す。本線も急なガレ場の連続。ロープを伝ってやっとこさ登れた。また、そこを進んだ後も、岩場の間の川幅は狭く、その谷間状態を進むしかない。雨季は絶対登れない急所だ。中島先生も言っておられたが、いい山と言う印象は小生も同感だ。木と木を伝ってやっと登った頂上付近に滝が出現する。不思議な感じだ。ここで、一息入れよう。頂上は直ぐ目の前だ。頂上で、北九州の山下さんに出会う。ビールを飲んで、天井ヶ岳に行くと言うので、同行する。但し、今日はバテた。山下さんは67才くらいと言っておられたが、どうしてどうして、とても健脚だ。負けてしまった。後ほど、絵入の手書きのはがきを頂く。山の絵に色鉛筆で色をつけた程度だが非常にお上手。小生も、このような絵を描けたらと思った。

お返しに、デジカメの写真を印刷して送った。次回は東の白滝山だ。


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鯨ヶ岳(小鯨) 434m(山口県阿武郡旭村)/1994.5.29

■この山は,登山道がハッキリしない。始めから,登山口を間違う。しかし何とか登りきったが,頂上付近でマムシに出会う。最初のリーダーは気付かず,その上を跨ぎ,二番目も気付かず跨ぎ,三番目でやっと,気付いた。その時は,奴は鎌首を持ち上げて,何時でも,噛み付きますよという臨戦体制にあった。危ないところであった。運がいいというか,二人もマムシを踏みつけず,跨いでいったのは,極まれであろう。記録物である。それにしても,この時期はマムシに注意しなければならない。クワバラ!クワバラ!