立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。
美人の姿の形容に出てくる、この百合の花。
この花の放つ香水のようなあの香り、貴婦人の付けた高価な香水のようでもあります。
容姿端麗なことはまったく非の打ち所が無いのですが、あのきつい匂い――私、ちょっと
苦手なんです。
いけばなに関しては言わば免許皆伝の母の言葉――まぁ~珍しい! 百合の花の香りが
きらいなんて!
先日の父の命日に、妹が仏壇への供花として持って来たのでした。
私が買ったのは、菊の花。私は仏様には菊と決めているのです。
百合の花の方が、ずっと高価なのは解るんですがネ~
それにしても、あの百合の香り、極端な言い方をすれば『目にしみる』ようでもあります。
強烈な刺激ある香りですが、受粉効果は抜群でしょう。但し、蜂さんの中にも私のように珍奇な
のがいるかもしれません。
それはそれとして、歌手の香西かおりさんの本名は香西香さんだそうです。
ビックリと同時に感心してしまいました。『香』の文字がダブルですよ、しかも配置はシンメトリー!
こちらの香なら大好きです。
桜舞い始めたこの時期に、何十年振りかの季節はずれの雪。
落花と共に惜春の言葉まで聞こえ始めそうですが、 大丈夫!
私には、まだ津軽の桜があります。