「哀」

昨日のタクシーの運転手さんとの会話・・・



　　　俺　「今日は寒いですねぇ・・・」

　　　運　「東京はメチャクチャ寒いですわ・・・」

　　　俺　「あれ？運転手さん大阪ですか？」

　　　運　「あれ？解ります？どこで解りました？」

　　　俺　「どこでって、イントネーションバレバレですよ！」

　　　運　「ハハハそうですか・・・東京弁で喋ってまんねんけどねぇ・・・」





この運転手、東京弁が丸っきり解ってないらしい

しかもこの運転手、聞くと、奥さんと別れたらしい・・・

で、奥さんの生まれた東京で仕事をしてやろうと東京に来たらしい・・・

いまいち、言ってる意味が解らん運転手だが・・・



そしてこの運転手、何を思い出したか急に泣き出した



　　　運　「あたしはねぇ・・・今でも○○子が好きなんですわ・・・」




俺はタクシーが曲がる角を言うキッカケを失い、遠回りになってる

仕方なく次の角で言った・・・



　　　俺　「あの運転手さん・・・悪いけどそこ左折でお願いします・・・」



すると運転手は・・・


　　　運　「あぁすみませんねぇ・・・あたしはねぇ・・・」

　　　俺　「あっ！運転手さん左だよ左・・・」




なんと運転手さんは右折したのだ　・・・

もう支離滅裂だ・・・




なんとか目的地に着いたが、降りようとしてから

車内で２分くらい奥さんの話しを聞かされた・・・

嗚咽の運転手さんだった



降り際に　「運転手さん・・・がんばって下さい！」

と、言ったら運転手さんは・・・

　　　「ありがとうございます・・・」


と、もうグダグダ状態で返事をしてきた・・・。


哀し過ぎる運転手さんだった・・・


何故、東京で仕事をしようとしたのか・・・解ったような気がした。






俺は以前にも、息子の結婚式で盛り上がり

酒を飲んだままウキウキで運転しているタクシー運転手と遭遇した事があるが

タクシー業界にも色々な人間模様がある・・・




みんな大変なんだなぁ・・・



ほいたら