平均気温が8~10℃になる時期、日中の日だまりに苗を置き夜間は家の中に取り込ん
で育苗する。
種はティッシュペーパーに包み水分を吹きかけ一晩おき発芽した状態で晴天日に播種す
る。 用土は雑菌の無い山土か赤玉土7に腐葉土3を加えしっかり水分を含ませておく。
覆土後、被覆せず直射日光に当て鉢土を温める。
(晴天日の鉢土温度は20℃位になる)日だまりに置くのは気温が上昇する9時ごろから
日没直前までとし雨天など気温10℃以下の日は屋内に入れる。深夜は10~15℃前後
保たれていればよい。鉢土が乾くようなら水差しで一鉢一鉢丁寧にかん水する。水分過多
は種を腐らせるので注意が必要である。この条件下で10~12日程度で出芽する。
出芽後も日だまりに置き同じ条件下で育てる。本葉1枚が展開したら間引きして1本立ち
にする。
かん水は朝気温が上昇してから行い、夕方鉢土の表面が乾く程度が適量である。本葉2枚
が展開し葉同士が触れ合うようになったら3.5寸ポットに移植する(播種後33日ころ)
5月上旬最低気温が10℃以上になったら夜間も屋外に出す。雨の当らない軒下に置い
て、自然条件下で育苗する。本葉6~8枚(播種から50~60日)で定植する。定植は
苗の葉を上部3枚ほどを残しむしり取ってしまい根も1/3程度を残して切り取りこれを
横に倒した状態で上部の葉が土から出る程度に覆土する。覆土は足で程良く踏みつけてお
く事。以後水分は与えてはいけないし、表土は雑草などの炭素資材を被せて乾燥を防ぎ、
微生物の住み安い環境を作ることを事忘れてはいけない。無化学肥料で無農薬、動物性の
糞尿を使った堆肥や落ち葉堆肥なども一切入れないこと。与えるのは微生物の餌として炭
素資材を表土に被せるだけである。
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