金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

膝OAのメカニズム(勉強会)

2020-01-12 22:52:00 | セミナー

膝の痛み、、、それは、、、


患者さんが悩んでいる疼痛の中でもかなり多い痛みの種類です。


その中でも多い膝OAのメカニズムを理解することで、あなたは、、、


たくさんの患者さんの悩みを解決し、痛みを無くするという結果を得る事が出来る事でしょう。


ただ、何も解からず膝周囲をマッサージするだけのセラピストから脱却するのは今しかありません。


なぜなら、今ベストを尽くせない人が、いつベストを尽くせる保証があるのでしょうか?






では、今回も為になる小話からして行きましょう。


今回は「意識の高い患者さん」のお話です。


これは、どんな患者さんの事を言うのかというと、、、


①健康意識が高い

②自分の身体の事が気になる

③自分の身体の為に投資出来る

④健康はお金で買えない事を理解している

⑤先生(プロ)の指示をちゃんと守れる、実践できる



こんな感じの患者さんの事を、僕は考えます。


この様な患者さんは、絶対に症状が良くなるし、良くなるスピードも速いです。


治らないことを治療家のせいにしたりしません。何も言わなくても、


「家ではどんな運動をしたらよいですか?」

「普段気を付けなければいけないことは?」


と、進んで聞いてきます(*^_^*)


「治してもらう」ではなく、、、

「自分が治す!」という気持ちが強いです。


しかも、健康意識が高いから、痛くなくてもメンテナンスにもしっかりと通います。


その為、悪化して最悪入院、、、


とかになったりせず、

トータルで考えればお金もかからないし、

自分の時間の作り方も上手で、

心身共にバランスの取れている、

人間的にも立派な人が多いです。


こんな患者さんはより大切にしなければなりません。


皆さんもこんな患者さんを治療したいのではありませんか?









では、これを「意識が高いセラピスト」に変えてみましょう。




①勉強意識が高い

②自分の力(スキル、知識、可能性)が気になる、力を試したい

③自分の成長の為に投資できる

④技術はお金で買えない事を理解している(練習するしかない)

⑤先生(プロ)のアドバイスを素直に聞ける、実践できる



こうなります。


この様なセラピストは成長出来るし、 


成長するスピードも速いです。


出来ない、分からないことを人のせいにしたりしません。


何も言わなくても、


自主的に勉強したり、分からないことを質問したり、手技の練習をしたり、


自ら進んでします。


「教えてもらう」
だけではなく、


「教えて貰った事を自分で理解し臨床へ落とし込む!」これが出来ます。


しかも、勉強意識が高いからセミナーへ行ったり、


スポーツ現場へ行ったり、


接骨院へ勉強に行ったり、


自分で行動できます。


その為、失敗を恐れず、成功を収める人間になる人が多いのではないでしょうか???


こんなセラピストは患者さんからも大切にされます。


患者さんもこんなセラピストに治療してもらいたいのではないでしょうか???





つまり、自分が治療したい理想の患者さんがいるように、


患者さんにも理想の先生がいるのです。


しかも選ぶ権利が強いのは患者さんです。


患者さんの理想の先生、選ばれるセラピストになれるよう努力して行かなくてはなりませんね(^^)










では、本題です。



まず、膝OA(変形性膝関節症)と言っても、膝の痛みの一つでしかありません。








膝の痛みにもたくさん種類があります。


大きく分けて、急性期疼痛、慢性期疼痛に分けられるかと思います。


急性期疼痛➡ACL等の靭帯損傷、半月板損傷、骨折、筋損傷、ETC、、、


慢性期疼痛➡膝OA、


我々、柔道整復師はどちらを診るべきなのか???


本来ならば、柔整師の本分は骨折、捻挫等の応急処置、後療法ですが、、、


現在の医学が発達し、医療の細分化が進む今日では、急性期の処置は医者が専門にすべきだと僕は考えています。


理由として、急性期、明らかな外傷がある場合は、速やかにレントゲン、MRIでの適切な診断が必要です。


柔整師もエコーを使う時代ですが、レントゲン、MRIの正確性、患者さんの信頼度を考えればどうしても医者の方が適しています。


更に、処置でも膝に血腫がある場合でも医者ならば、注射によって血腫を抜くことが可能、薬による急性期疼痛のコントロール、点滴による全身管理、血液検査による他の疾患の可能性の除去、、、、


勝負になりません、、、(;´Д`)


だからと言って絶対に診れないという訳ではないですよ。


あくまで僕の考えですから、、、


じゃあ、柔整師はどうすんだって話しですが、、、<(`^´)>


保険を使わずに慢性疼痛の膝OAを治療できる技術を獲得しなければなりません!







ここは、我々が医者よりも患者さんに必要とされる可能性がある部分だと考えます。


理由として、慢性疼痛に対しての医者の決まり文句が、


「少し変形してますが、画像上は問題ないですね。痛み止めとシップで様子を見ましょう!」


これですよ(・へ・)


この言葉に納得できない患者さんはたくさんいると思いませんか???


そこで、我々の出番です!!!


この部分では、むしろ医者よりもニーズが高いと僕は考えます。


この様に、適材適所による治療を展開するのが、何よりも患者さんの為になると思います。



時代の流れとともに、柔整師のニーズも変化して行きます。


変なこだわりや、プライドは邪魔でしかありません。何より患者さんの為です。捨ててしまうべきだと僕は考えますが、、、


こんな事を言ったら、ベテランの柔整師の先生からは怒られてしまうかもしれませんね(;´Д`)笑


あくまで、僕の考えなので、判断は各々に任せます。


こんな考えもあると言う事を覚えておいてください(*´ω`*)









では今回のメインテーマ、膝OAのメカニズムを紐解いていきましょう。


まず、一番大事なことを覚えましょう!てか、覚えて!慢性疼痛の膝の痛みにおいて、


痛い所(膝)に原因は無い!

膝OAは結果であって原因ではない!!

これです!これを大前提として、治療を展開しましょう。


この理由として、膝は代償の役割が大きい部分である事。


つまり、あらゆる身体部位の緩衝地帯になっているという事実を理解しましょう。





さあ、そのメカニズムを理解する為にも靭帯の性質くらいは覚えておかなくてはいけません。








ACL

膝伸展位、下腿が大腿に対して内旋時に緊張

PCL

膝屈曲位、下腿が大腿に対して内旋時に緊張




ここで覚えておきたいポイントです。


立脚初期において、このACL、PCLの働きは重要です。


立脚初期には後足部が外反し、脛骨が内旋します。(カップリングモーション)








この内旋は前脛骨筋によって制御された内旋です。


この時膝は屈曲位でLCL,MCLの働きは少ないですが、


先程の内旋と大殿筋、大内転筋によって制御された大腿の外旋により、ACL、PCLが下腿に対して大腿が内旋の状態になり、緊張しねじれ、関節面を引き寄せ、膝関節を安定させます。


このポイントは丸暗記して覚えておきましょう!!!







MCL

膝伸展位、下腿が大腿に対して外旋時に緊張


LCL

膝伸展位、下腿が大腿に対して外旋時に緊張



ここでも覚えておきたいポイントです。


膝屈曲位においては、このMCL、LCLは働きは弱く膝の側方への安定性は少なくなります。


ここで、代わりに働きだすのが、ITB(腸脛靭帯)です。






このITBがLCLの代わりに働きだすと、、、、


膝が外側の方への力が強く働き、ラテラルスラストの原因の一つとなります。


つまり、典型的なOAのアライメントを呈している人はこのITBが短縮傾向にあるとい言う事は、


勉強熱心なあなたなら、言わずとも分りますよね。


さらに、このITBを緩める時には。つながりが深い部分で、、、、


どこのラインへアプローチをかけるのかは言うまでもありませんね。






さあ、難しいですが、次の勉強会までには今から言う二つの事は理解して覚えてきてくださいね(=゚ω゚)ノ



①SHM(スクリューホームムーブメント)







OKCで、膝が完全伸展する際に起こる、最終域10度前後に起こる大腿に対しての下腿の外旋。

CKCで、膝が完全伸展する際に起こる、最終域10度前後に起こる下腿に対しての大腿の内旋。



このSHMが起こらなければ、膝の完全伸展は構造上難しいです。


つまり、典型的膝OAの人は、膝の完全伸展が難しい人が多いのですが、SHMが破綻しているから、屈曲位なんです。


OKCとCKCの違いは、大腿が固定されているか、下腿が固定されているかの違いだと最初は覚えておくと良いでしょう。


簡単に言うと、典型的な膝OAのアライメントの人は、下肢が全体的に外旋位です。


その中でも、下腿の外旋よりも、大腿の外旋の方が強い状態なんです。


だから屈曲位なんです。それを大腿に対しては下腿が内旋している。と言うんです。



とりあえず、この様に覚えてはどうでしょう???


回旋だけで考えましたが、、、これ以上解りやすくは今の僕では出来ません。


向上心がある人は頑張って理解してください。






②足関節のカップリングモーション


後足部の内反には下腿の外旋が起こる。反対に下腿の外旋には後足部の内反が起こる。

後足部の外反には下腿の内旋が起こる。反対に下腿の内旋には後足部の外反が起こる。


実際に、自分で後足部を内、外反してみると、下腿も一緒に動くのが確認できますよ。


典型的膝OAのアライメントでは、下肢は全体的に外旋していると言いましたね?


つまり、後足部は内反傾向が強いです。





とりあえず、これだけ覚えて起きましょう。


この二つのアイテムがあれば、少しは下肢のアライメントを理解出来るようになると思います。



詳しくは次の勉強会で話します。




終わり








腰部脊柱管狭窄症(LSS)について(勉強会)

2019-12-18 21:13:00 | セミナー

腰部脊柱管狭窄症(LSS)について、、、


なぜ、ほとんどのセラピストがLSSの治療法を間違えてしまうのか。。。


それは、正しい知識が無いからです。


皆さんはこのチャンスに正しいLSSの知識をインプットしましょう。







では、今年最後です。いい話しをしたいですね。


オープニングトーク、、、いきます。



今回は「価値観」についてです。





人はそれぞれの価値観を持っています。







これは、両親の教育であったり、関わる人、恩師、学校や、社会で形成されていくものです。



この価値観が他の人より厳格であるがゆえに、他者の価値観との違いを感じ、自己に対して落ち込んだり、他者に対して攻撃的になったりするものです。



人によって価値観の違いから、とらえ方が全然変わってきます。



優しい。。。。。。。優柔不断

繊細、よく気が付く。。。。。。神経質

冷静、客観的。。。。。。冷たい

頼りになる。。。。。。横暴

溺愛する。。。。。。独占欲強い

情熱的。。。。。。浮気性

面倒見がいい。。。。。。おせっかい




この様に、いい部分と悪い部分は、表裏一体なのです。


好意があるときには良く見え、好意が無くなれば悪く見えるものです。


ですから、自分の価値観だけで人を判断しないことが大切です。


自分の価値観を人に押し付けない事が大切です。


無理に価値観を合わせようとすると、価値観の違いからフラストレーションがたまりマイナスでしかありません。



しかし、価値観が共有できる人もあなたのそばにいるはずです。



そんな人が、人生のパートナーとなったり、両親であったり、家族であるし、親友、恩師、良き仕事仲間となるのだと私は思います。



そんな、関係こそ自分を成長させ、幸せになる条件だと思います。









さて、本題です。


前回の続きです。


復習は、前回のEvernoteをご参照ください。。。



今回は主に腰椎の前弯についてのお話でした。







腰椎の前弯増強に伴い、神経根や馬尾の圧迫が強くなり、LSSの症状が強くなると言う事です。



つまり、LSSの患者さんは腰椎の前弯が強くなっていると言う事になりますが、、、



しかし、臨床では、骨盤が後傾、腰椎の前弯減少の患者さんが、腰部脊柱管狭窄症の診断名をつけられ、リハビリにやってくるではありませんか。。。



これは、いったいなぜでしょう???



もちろん、前回説明した経緯で、医師の診断により送られてくるのですが、、、



こんな患者さんは、、、もしかしたら、、、



腰椎の前弯により発生したLSSの痛みを、回避する為に、何処かで代償して後弯姿勢になったのではないだろうか???



この様に考えます。




腰椎の前弯増強と言う事は、もちろん大腰筋が短縮している可能性が高いです。







しかし、それに負けじと胸椎を後弯増強させることによりなんとか、神経根にかかる圧迫を少なくさせようとするのではないだろうか???



胸椎を後弯増強させる為には、肩甲骨が外転し肩関節も前方へ移動します。



しかし、バランスをとる為、歩行時の推進力を出すために、頭部は前方に移動します。



いわゆる、頭部前方位姿勢です。



こうなると、膝OAでもお話しした、日本人に多い姿勢が出来上がります。










しかし、しかし、、この様なストーリーがあった場合。。。



姿勢だけを観察するのなら、、、大腰筋よりも、大殿筋のラインの方へ眼が行ってしまいますが、、、



このケースの一時的要因は、大腰筋のラインだと考えられます。



よって、そっちの方へのアプローチの方が重要になってきます。。。



難しいですね。。。



姿勢だけで判断してはいけない、、、問診がとても重要になってくる症例の一例です。




今回は以上です。



もう勉強会を開始して一年。。。


少しは、皆さんのお役に立てているのでしょうか。。。


自分はたくさん発表させていただいて、たくさん成長できたかと思いますが(´艸`*)



今年の締めくくりに、去年書いた目標を、見直し、評価しましょう。


この目標の為に、自分は何をしてきて、何が出来なかったのか、、、


そして、目標の再設定をしましょう。


皆さんの新たな目標を見るのを楽しみにしています(*´ω`*)





おわり





触診とトリガーポイントと僧帽筋(勉強会)

2019-12-09 21:37:00 | セミナー

触診。。。



患者さんの身体の状態を評価する為に大切な技術です。



そんなの誰でも分かっていますよね???



では、分かっていながら、、、それを高める為にあなたは何をしているのでしょう?














さて、今回は触診についてです。



その前に、、、



また今回も為になるお話しをして行きます。



今回のテーマは「Dワード」です。



何かというと、「でも、、」とか「だって、、、」「だから、、、」という言葉の事です。



「でも、、、あの人がこう言ったから、、、」



「だって、勉強したいけど何していいか分からないし、、、」



「~だから、、、私には出来ない、、、」




これを良く使う人はあまり成長出来ない人だと思います。



なぜなら、言い訳ばかりが上手で、決して自分の思う事と違う事はやらない人が多いからです。



ネガティブ思考が強いです。



客観的に考えると、私もこの傾向がある気がします(T_T)/~~~



なるべく使わないように意識していますが、、、



ですが、どうしても使ってしまいますよね。



そんな時は、使ってもいいからその後にポジティブな言葉を付け加えるんです。



「また失敗した。。。でも、これは成功への第一歩かもしれない。」



「患者さんからクレームが来た。。。でも、自分の至らない所が分かって良かった。」



「治療結果が出ない。。。だから、今以上に勉強せねば!」




みたいな感じです(*´ω`*)



無理に使っている言葉を変えるのではなく、付け足すことによってポジィティブな方向へ自分を向かわせる。



こんな事を意識するだけでも自分の中で何かが変わるかもしれませんよ(^^)











では、本題です。



Q,触診で一番大切な事はなんですか?



皆さんに聞きました。


私の考える一番大切な事は、、、



ズバリ、、、「マインド」です。








何言ってんだよ、ってなりますが、、、これがものすごく大切だと考えています。



なぜなら、、、



触れる事により、自分の意識が患者さんに伝わるからです。



抽象的なお話しになってきますが、、、


A・自分がこの患者さんを救うんだ!

B・患者さんを治せなかったら申し訳ないな。。。



AとBどちらのマインドを持った人が治せると思いますか?



言わなくても分かるでしょう。



そんなの、患者さんには分からないでしょ(;´Д`)



と、思うあなた! 


いいえ、絶対に伝わっています。



沢山の、治療家に施術してもらった経験がある人ほど、これを感じ取ります。



Q、では、どうやってこのマインドを強く形成出来るのか!?



まずは、自信を持たなくてはいけません。



自信を持つには、



「自分はこれだけ努力してきた。だから大丈夫!」 



という安心感を持てれば自然に自信になって行くと思います。



その為には、知識をつけ練習を繰り返す事です。



マッサージする時にも、常に患者さんの筋をイメージし意識しながらする事です。



こんなん当たり前の事ですがやってない人はやりましょう。





Q、触診のレベル


勝手に筋の触診のレベルを作ってみました(´艸`*)


レベル1

選択した筋に触れられる。本を見て触れる事が出来る。これだけ。素人でも出来ます。



レベル2

その筋の筋腹、腱、付着部などを分けて触診でき、押圧できる。



レベル3

その筋のトリガーポイントを押圧できる。



レベル4


触れただけで、その筋の状態、患者の全身状態が予測できる。



レベル5

触れなくても分かる。神の領域です。ホントにこんなことが出来るのか、、、現在の私には分かりません。




レベル3以上になれば、筋骨格系の治療においてはかなりの結果が出せるのではないでしょうか???






Q,触診の精度を上げる為に必要なスキル



それは、患者さんとの気を合わせる事が大事だと考えます。



特に初診の患者さんは、初めて来た院のフインキ、初めて会う先生、その為どうしても身構えている状態です。



この抵抗感がある状態ではあまり触診がうまくいきません。



あまり、スキルが無い人はなおさらです。



ですから、この患者さんのバリアをどうにかして壊さなければなりません。



その為のスキルとは、、、ズバリ、



トーク技術
です。



これも、大切な技術です。



初めての患者さんは、目の前にいる先生の情報が無い為に身構えます。



あるのは、その先生の身なり、フインキ、だけです。



その不安をトークによって緩和してあげるのです。



「あっ、この先生優しそう、信頼できそう、しゃべりやすい」




と、思わせることが出来れば、そのバリアは弱くなり、触診もうまくいく可能性が高くなります。



ポイントは、どれだけ患者さんに気を許してもらった状態で、触診に移行できるかがカギです。



もう、すでに信頼関係がある患者さんに対しては触診が驚くほどうまくいき、施術の精度も高くなるのは私自身とても感じています。









Q,トリガーポイント



では、題にもあったトリガーポイントのお話しもしていきます。
















人はトリガーポイントから逃れる事は出来ないと言っていいでしょう。



子供でも、乳児でもトリガーポイントは形成される可能性はあります。



痛みで悩む患者さんの多くはこのトリガーポイントが原因であると考える事も出来ます。



事実、痛みでペインクリニックを訪れる患者さんのうち、なんと93%は何らかの形でトリガーポイントが関与していると言います。



さらにそのうちの85%もの患者さんの痛みの原因はトリガーポイントのみだったという話しがあります。



最近メディアでは、「腰痛の85%は原因不明」とかいう文句が出回っていますが、、、



トリガーポイントの85%と言う数字と単純に結び付ける事は出来ませんが、、、



全く関係ないとは言えないと思いますが、、、(´・ω・`)



まあ、なんにせよ誰にでもトリガーポイントは存在します。



トリガーポイントは押圧すると必ず痛みが出ます。





ツボとはまた違い、ツボは経絡という線路上にある駅の事で、必ずしも押圧したら痛むとは限りません。




ツボの場所にトリガーポイントが出来る事はありますが、、、



そして、トリガーポイントは離れた部位に痛みを送ります。



その送られた痛みが原因で、また新たにその場所にトリガーポイントを形成します。



新たに出来るトリガーポイントの事を、、、



サテライトトリガーポイントと言います。



一番初めに痛みを起こした場所を、責任トリガーポイント(キートリガー)と言います。



この責任トリガーポイントを鎮静化する事により、サテライトトリガーポイントも消失する事もありますが、



長期に渡りトリガーポイントが治療されないまま放置されると、サテライトトリガーポイントが、あたかも責任トリガーポイントの様にふるまい出します。



そして、新たな場所に痛みを送ります。



これが繰り返されると、身体の不調はどんどん重症化して行きます。



そうなると、何処が一時的要因なのか、特定する事も困難です(T_T)/~~~





実際にトリガーポイントが出来る場所とは?



僧帽筋を例に出して考えてみましょう。









僧帽筋は大きな筋なのでトリガーポイントが至る所に出来やすく、また表在性の筋なのでトリガーポイントは見つけやすい。







僧帽筋にトリガーポイントが出来やすい原因として、、、



下を向いている癖がある人

僧帽筋が頭の重みで引き延ばされたまま、姿勢を保つために働いているから。


精神的な緊張が強い人

驚いた時の姿勢を考えてみましょう。


事務仕事

肘を浮かせたまままのパソコン仕事等




等の原因が考えられます。










Q,トリガーポイントのリリース




皆さんはよく大殿筋をリリースしていますよね???



下肢で大殿筋が重要ならば、上肢で大殿筋に当たる所が、、、



この僧帽筋です( `ー´)ノ



リリース出来ないとダメですよね。



簡単に、今皆さんがしているマッサージに加えるだけで、僧帽筋のリリースの精度、効果を高める方法があります。



それは、、、



筋膜が対側共つながっているという性質を利用します。



リリースしたいポイントを見つけたら、そのポイントの対側を押圧しながら、いつものマッサージを行ってください。



いつもと違う感覚が感じられるかもしれませんよ(*´▽`*)



この感覚を感じる為には、もう毎日の練習の積み重ねしかありません。



深部体温が低い人はこの感覚が鈍いのではないかと勝手に思っていますが、、、



どうなんですかね。



トリガーポイントをリリース出来れば、関連痛が出ている部位の痛みが引き、筋繊維も柔らかくなります。



まずは、この感覚を感じられるようになりましょう。






Q,触診のレベルアップ




野球の投手はたくさんの球種を持っていても、基本のストレートを磨くことにより、数ある球種の全てが相乗効果でキレが増すらしいです。



セラピストにとってのストレートは触診です。



触診をレベルアップする事により、全ての手技の精度が間違いなく上がります。



どうすればレベルが上がるのか???



ここにも大切な事は書きましたし、自分でも考えてみましょう。






Q,今から皆さんが出来る事



[x]マッサージする時にトリガーポイントを探すことを意識する

[x]自信を持って触診できるマインドを形成する

[x]その為の知識をつける(トリガーポイントが出来る場所、関連痛の部位など)




参考までにです。


やるのも自由。やらないのも自由です。





Q,触診が出来るとどうなるのか



評価、治療の精度が上がる。
     ↓

沢山の患者さんを改善できる。
     ↓

自分もうれしくなり、また勉強に励む。
     ↓

自分が成長出来る。




いいこといっぱいです(*'ω'*)





Q,触診が出来ないとどうなるのか



評価、治療の精度が上がらない。
新しい治療手技を取り入れたくてもうまくいかない。
     ↓

患者さんを良く出来ない。
     ↓

面白くなくなり、勉強がイヤになる。
     ↓

結果、成長出来ない。





最後に、私の考える触診レベルアップ法をご紹介。


* 患者さんの体温を感じる

* 患者さんの呼吸を感じる

* 触れたい場所をイメージする

* その部位に集中する(力を入れるのではなく、集中とは自分がリラックスしている状態の事)

* リリースしたい部位が溶ける事をイメージする

* トリガーポイントを探すのではなく感じる

* 手指に力を入れない

* 患者をリラックスさせる

* フュージョンをイメージ



参考になればいいですが、あくまで私の感覚です。



以上です。




おわり





肩関節の屈曲制限を下肢から評価する(勉強会)

2019-12-07 09:13:00 | セミナー

人間は歩く(二足歩行)動物です。。。



ゆえに下肢にかかる負担も大きいです。



その痛み。。。



もしかしたら下肢が原因で出ている痛みかもしれません。。。











さて、今回も本題に入る前に、為になるお話しをして行きましょう。



今回は最後にこれを読んだ勉強熱心な先生だけにプレゼントがあります。



勉強会では教えなかった評価法をお教えします(*´▽`*)






ではいきます。



今回のお題は「自分を客観的に観る」です。



治療家としての自分を考えてみましょう。



もしあなたが腰が痛くなり、足がシビレて歩くのもつらくなった時、、、



その目の前に自分のコピーがいたとしたら、、、



そのコピーはあなたと全く一緒な人間です。



昔あったパーマンという漫画に出て来たコピーロボを想像したらいいかもしれません。





人形の鼻押したら、押した人が出来上がるやつです。笑



パーマン分かるかな???(´・ω・`)






あなたはその自分のコピーに治療してもらいたいと思いますか???



「イヤ、絶対にしてもらいたくない。。。」



と、思った人!



きっと、患者さんも同じことを思いますよ。



あなたはどんな自分になら治療してもらいたいと思いますか???



それを考えた時、自分の治療家としてのあるべき姿が見えてくるのではないでしょうか?




偉そうですが、、、メッチャいい話です( ˘ω˘ )














では、本題です。



人は歩く動物と言う事で、下肢にかかる負担は大きいです。







腰痛、頚痛、肩痛であっても下肢からの影響を受けて痛みが出ているケースも少なくありません。



いわゆる「五十肩」であっても、その30%くらいは下肢からの影響で痛みが出ているのではないかと考えています。



もちろん、それだけではないでしょうが、、、関連はあると確信しています。





・しかし、下肢からの影響と言ったかて、、、どう評価、検査したらいいの?



・これだけ森に筋膜連鎖のことをイヤになるほど言われているので、なんとなく全身つながっている事はわかるけど、、、



・アナトミートレインを読んでみたけど、、、理解不能。つながっているからどうなの?



・実際何をやったらいいのか分からない。。。









これが私が勝手に考える皆さんの思考です。



間違っていたらすいません。 


しかし当たらずとも遠からずといった所でしょう。



その答えとなる評価法をご紹介します。



この評価法を知る事であなたは、、、





・頚や肩の痛みやROM制限がが下肢からの影響を受けていた場合、どの筋からの影響か評価できます。



・筋膜ラインを知ってる方がいいが、知らなくても評価できます。



・その狙った筋をリリース出来たら、あら不思議。肩や頚のROM、痛みが変化します。



・評価でのビフォアーアフターを比べるのが楽しくなります。



・患者さんの驚きの表情と、笑顔が見れてうれしくなります。







では、なぜこの評価方法を私はあなたに教えるのか???



この評価方法のメリットは???







・超シンプル。分かりやすい。簡単。患者も実感しやすい。



・あなたの苦手な触診技術を使用しなくても大丈夫。



・私が実際に行っていて効果実証済みの方法だから。



・筋の作用を覚えていればあらかた推理できる。





こんないい方法をご紹介します。



では、方法ですが、、、



まずは肩の屈曲制限、疼痛を指標として考えてみましょう。



同じ方法で頚のROM制限にも使えます。



背臥位での評価法です。





まずは、この肢位での肩の屈曲ROMを診ます。








そして、下肢のポジションを変えて再度ROM、疼痛を評価します。



例えば、腸腰筋が怪しいとにらんだのなら、下肢をこの様なポジションに持っていきます。







そして、どちらのポジションの方がROM、疼痛が少なくなるのか評価します。



もし、股関節屈曲位の方がROMが上がり、疼痛が少なくなるようなら、、、



この時点では、腸腰筋、内転筋、TFL、大腿直筋あたりが怪しいと考えます。



ではどちらの足の方が影響が強いのか?



これは、片脚ずつ評価すれば分かります。



この様に。。。







次に、足を内転内旋させて評価してみます。







これで、ROMが上がり、疼痛が少なくなるのなら、、、



内転筋、TFLの影響が強いと考えます。



もちろん腸腰筋の影響を完全に除外してはいけませんよ。



では、TFLか内転筋のどちらが影響が強いのだろう???



それを調べる為には、股関節を外転内旋させて評価します。



この様に。。。







これでROMが上がり、疼痛が少なくなるのであればそれはTFLからの影響を強く受けていると推理することが出来ます。



あとはTFLをリリースするだけです。方法は何でもいいです。



そしてROM、疼痛を評価すれば変化が観られる事でしょう(^O^)/





TFLを例に出しましたが、、、このポジションではどうでしょう???







これでは、殿筋、腸腰筋、TFLの影響を評価出来ますね。



うまく組み合わせて評価すればいいのです。



これだったら、殿筋、TFLですね。








この背臥位での評価のポイントをお教えしましょう。



・肩を屈曲して評価する時には上肢のポジションを一定に保つ。



・狙った筋の最も緩む位置を探す。



・患者が背臥位になった瞬間のポジションはどうなっている?
 股関節は屈曲?内旋?そこにヒントがあります。



・感覚が鈍い患者の場合は自分の感覚で評価する。
 しっかりと各ポジションでの制限を把握する。








この応用で坐位と立位でのROMの変化で評価する事も出来ます。



坐位で肩関節屈曲した方が楽なのか、立位で屈曲した方が楽なのか?



少し上級者向けですが、、、この坐位の時の脊椎に注目して見る事でも評価出来ます。



背骨のアライメントはどうなっているのか?



まあ、それは置いといて、、、



坐位ではどこの筋が緩んでいるのでしょうか???



考えれば分かりますね(;^ω^)



立位で片足を台の上に上げて評価してもいいです。



これで変わる人はけっこう多いです。是非試してみて下さい。



超簡単。時間もかからない。触診もいらない。



良い検査です。しかも応用がたくさん効きます。





しかし、注意点もあります!



・なんでもかんでもが下肢からの影響を受けている訳ではない。



・患者の感覚をうのみにせず、自分の感覚を信じる。



・少しの変化でもリリースしてみる。変化する事が多いです。正しくリリース出来れば、、、



・筋膜だけの問題と決めつけてはいけない。



・一人二人に試して結果が出ないからと、止めてしまってはいけない。やり続ける事で結果は出る。







こんな事を気をつけながらやってみて下さい。



アナトミートレインを見ながら考えた方が理解はしやすいかもしれませんね。



この評価に疼痛誘発動作を加えたら、、、時間はかかるかもしれませんが、、、



筋膜由来の疼痛であればかなり正確な評価が出来るのでないでしょうか???



あとは、リリースの精度の問題ですが、、、



これは頑張るしかないですね。練習あるのみです。



まとめると、、、



人間は歩く生き物だから、どんな所の痛みでも下肢からの影響を受けている場合が多いから、一度評価してみる事をお勧めします。




と言う事です。。。






さあ、最後にここまで読んでくれた人へのプレゼントです(´艸`*)



今回は下肢からの影響と言う事でしたが、ほとんどが大腿周辺の筋からの影響を評価するものでした。



でもでも、、、



足首からの影響っていうのもかなり強いんですよ。



特に頸部のROMや痛みに関しては、、、



評価方法は立位です。



頸部でも、肩のROMでもいいのですが、まず指標をとります。



そして、つま先立ちしての評価と、踵重心でのつま先上げした状態での評価をしてみて下さい。



これはかなり変化出る確率高いです( `ー´)ノ



ポイントはアキレス腱です!!!



ここのリリースでもかなり違いが出ます。自分でも試してみて下さい。






以上です。




おわり














上腕二頭筋のspasmがもたらす腰痛(勉強会)

2019-11-25 18:13:45 | セミナー

上腕二頭筋。。。



セラピストでなくても名前くらいは誰でも知っているメジャーな筋です。



しかし、この腕の筋の短縮がもたらす障害は、、、



肩関節はもちろん、腰部にまで及ぶ場合があるなんて、、、



あなたは考えられますか???










さて、今回は上腕二頭筋にフォーカスを当ててやって行きたいと思います。



その前に為になるお話しをしましょう。



題名は「同じことの繰り返し」です。



いきます。



誰でもそうですが、新しく何かを始めた時はモチベーションが高く意欲的です。



しかし、日がたつにつれ毎日同じことの繰り返しだと感じるようになり意欲がわかなくなります。



私も10年も同じ仕事場にいるとさすがにマンネリ化してきます。。。



毎日電気つけて、マッサージして、世間話して、、、



この繰り返しが苦痛になってくることがあります。



この状態は仕事のスキルは成長しているが、心が成長していない状態です。



だから「毎日同じことの繰り返し」になってしまうのです。



しかし、こんな時こそチャンスなんです!



このタイミングで初心に帰るんです。



いや、初心に変えるんです。



なぜ、この仕事を選んだのか?

始めた時はどんな夢、希望を持っていたのか?

初めて治療した時はどんな気持ちで患者さんと接していたのか?




それを思い出して、仕事に取り組むことにより心の成長が伴ってくると思います。



そして、何か新しい事をしようとする意欲も湧いてくると思います。



私はそうしてモチベーションを上げるようにしています(;^ω^)



良ければ参考までに、、、









では、本題です。



上腕二頭筋と聞けば、浮かんでくるのが肩関節の障害ではないかと思います。




私はリハビリ室でも良く診る、上腕二頭筋長頭腱炎が思い浮かびますが、、、



上腕二頭筋は肩の障害だけでなく、腰痛、膝痛にまで関与してくることがあるのです。



出た!



お得意の筋膜のつながりからとかいうんでしょ!?



〔これは上腕二頭筋を含むライン〕
DFALディープフロントアームライン



と、思ったかもしれませんが、、、その通り!



もう、私の治療の考え方はこの筋膜連鎖なくして組み立てる事が出来ないんです。



まあ、それはさておき、とりあえず肩の障害から勉強して行きましょう(^^)



単純に、上腕二頭筋が短縮していて起こる肩の障害で多いのは何といっても、



インピンジメント</strong>でしょう!





肩の運動が円滑に行われるためには、



滑膜性関節である肩甲上腕関節の骨頭の変位を少なく保つこと。



つまり、関節がルーズな状態、インナーが機能していない状態ではない事。



第二肩関節(肩峰下関節)でインピンジメントが起こらない事。



つまり、大結節が烏口肩峰アーチに衝突しない事。





この二つが重要になってくるのですが、、、



後者の方を上腕二頭筋のSPASMと照らし合わせて考えていきます。



簡単に衝突と言いますが、その背景をまずは考えてみましょう。


屈曲動作についてです。







通常の肩関節の屈曲動作には最終域まで骨頭の内旋が付随してきます。



この内旋のおかげで骨頭は烏口肩峰アーチに衝突しないで済むのです。



このノーマルでの状態の内旋により大結節が前方を通るルートを前方ルートと仮に呼びましょう。



次は、重たいものを持った時の肩関節の屈曲です。



この時は、肩甲骨に対して骨頭が外旋します。



これは、重たいものを持つ時は、上腕二頭筋がよく使われる為です。



自分でも試してみるといいですが、重たいものを持つ時は肩関節を内旋させたほうが持ちやすいか、外旋させたほうが持ちやすいか、、、



断然、外旋位の方が上腕二頭筋は働きやすいです。



つまり、上腕二頭筋が働く時は外旋位になる傾向が強いという事です。



この外旋の為、大結節が通るルートを後方ルートと仮に呼び、
重たいものを持つ屈曲をパワー型とここでは呼ぶ事にします。



どちらのルートが良いという訳ではありませんが、、、
個人差があり、常に後方ルートを通る屈曲をしている人も中にはいるだろうし、
常に内旋位の為に、最終域まで屈曲出来ない人もいるでしょう。



しかし、大事なのは、ノーマル型であってもパワー型であっても骨頭が烏口突起に衝突しない事。



インピンジメントが起こらない関節運動が肩関節の円滑な屈曲動作を行う時には必要です。



しかしながら、重たいものを繰り返し持つ、あるいは持ち上げる作業を繰り返しする仕事の人などは、上腕二頭筋の過用により、、、



ノーマル型の屈曲でも、パワー型の屈曲様式に近づく、あるいはパワー型の屈曲様式になってしまうケースが多いのです。



つまり、ノーマル型で通常起こる内旋運動が行われない、もしくはやや外旋してしまう事により、



骨頭の烏口肩峰アーチへの衝突、
インピンジメントが起こるケースが多いと言う事です。



では、どうやってインピンジメントを治療すればいいの???



皆さんが知りたいのはそこでしょう。



その答えは、インピンジメントが起こる背景を知る事です。



どの様な原因でインピンジメントが起こっているのか知る事です。



患者さんは一人一人違います。



決まった治療法はないんです。



正しい評価が出来ると、何処をマッサージすればいいのかが分かってきます。
やみくもにマッサージするのではなく、ポイントが分かると自信を持ってアプローチ出来ます。



おしゃべりで患者さんの気を誤魔化す必要も無くなります。
患者さんのご機嫌とりもせずにすみます。
先生~患者の関係性も構築され舐められずにすみます。



話しはそれましたが、、、



つまりいい事づくしですよって事です。




さて、次は、、、



* 上腕二頭筋のspasmがもたらす腰痛



これについてやっていきます。


腕と腰が関係あるの?



と思いますが、、、



大有りです( ̄^ ̄)ゞ



ては、どんな人に多いのか?



それは、事務仕事、パソコン仕事をする人に多いと考えられます。





事務仕事をする人が腰痛持ちなのは、なんとなく想像出来るのではないでしょうか!?



上腕二頭筋だけが原因ではありませんが、



ここもチェックするべきポイントでしょう!!



上の絵の人の姿勢を考えてみて下さい。



こんな感じでパソコンしてる人多いと思います。



とりあえず、上の絵の人の上肢をみて下さい。




頭部も前方変位しています。



いわゆるFHPです。



この姿勢では、小胸筋、上腕二頭筋、回内筋が短縮傾向なのは明らかですね。



これが腰痛の原因となるんです!



この上半身の筋群が短縮傾向のまま、起立したと考えて下さい。



当然、上半身質量が前方へ向かいます。






この時の起立筋がどんな状態かイメージしてみましょう。



メチャメチャ引き伸ばされてないですか?





筋はある程度緩んでいる状態から収縮するのと、



伸びきった状態から収縮するのでは、



かかる負担が全く違います。



試しに重たい物を持って、軽く肘を屈曲した状態からアームカールするのと、



肘を完全伸展させた状態からアームカールするのでは、どちらがしんどいでしょうか???




断然、伸展位からの屈曲動作がしんどいはずです。



これが、起立筋で起こっているんです。



起立筋は体幹を伸展させます。




引き伸ばされた起立筋は、上半身質量が前方へ行っている上半身を起こす為に、収縮します。



しかし、この引き延ばされた状態からの収縮はものすごく負荷がかかります。



この状態が常に続いているのだから、起立筋はたまったものではありません。



痛みが出るのも容易に想像できるのではないでしょうか。



補足すると、筋が痛みを発生させるときは、そのほとんどが、短縮された状態ではなく、伸長された状態の部分に痛みが発生します。



しかし、その場合、伸長している筋に対してアプローチするのではなく、短縮している部位にアプローチしなければなりません。



痛い場所に原因は無い!これです。



伸びている起立筋をマッサージしても効果はうすいんです。



あなたは、これが分かっても痛い場所をマッサージするんですか???



これが上腕二頭筋のSPASMがもたらす腰痛の全貌です。



あくまで、多い症例であって、全ての人に当てはまる訳ではありません。



この様な例をヒントに自分で勉強してください(*´▽`*)






おわり