金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

トレンデレンブルグテスト

2015-05-17 20:12:14 | 勉強
どうも^_^


最近肩関節のことばかりだったので、
たまには違うことも書いてみます。



トレンデレンブルグ‼️



リハビリ現場で働いている人にとっては当たり前に知っていることだとは思いますが‥(・ω・)ノ


簡単に言うと‥


中臀筋マヒの場合に歩行の片足支持期に骨盤が傾く現象。



ですね(=゜ω゜)ノ



ですが、もっと詳しく説明しましょう。



まず、中臀筋とは⁉️






中臀筋は股関節の三角筋と言われるだけあり様々な作用があります😄


主な作用は股関節の外転ですが、
前部は屈曲や内旋にも、
後部は伸展や外旋にも作用します。


外転筋は外転を起こすことは少ないが、
常に内転を防ぐ為に機能する。


と書いてある本の通り、バランスをとる為にも作用しているんですね✨




この中臀筋の機能不全の為にトレンデレンブルグが陽性になる場合があるのですが、
(中臀筋マヒ以外でもトレンデレンブルグが陽性になることもあると思います)


例えば右脚側の中臀筋が働いていないと仮定すると、

簡単に考えると右脚立脚時に中臀筋の外転支持作用が働かない為に股関節が内転してしまいますよね😅



これもそうですが、外転作用が働かない為に大腿骨に骨盤を引きつけておく力も弱くなります。



その為、マヒ側と反対側の骨盤が下がってしまうのですね(=゜ω゜)ノ



これをトレンデレンブルグ陽性という訳です( ´ ▽ ` )ノ



もう少し詳しく考えてみます。



しかし、中臀筋マヒでもこのトレンデレンブルグが出にくい場合があります。



それは、遊脚側の大腰筋が働き、支持側の腰方形筋、起立筋が働き代償してしまう為に骨盤傾斜が起こらない場合があります‼️



気をつけましょう( ´ ▽ ` )ノ


更に中臀筋を代償する為にITB、TFLが緊張する為に膝関節が内反変位してしまうこともあります。


こんな連鎖反応面白いですよね😊



さらに詳しくみてみます。


トレンデレンブルグテストの際に単に遊脚側の骨盤の傾斜としている所が多いみたいに感じますが、


この時、同時に立脚側への骨盤側方変位、股関節の外旋、立脚側と反対側への体幹の回旋も起こると思われます😳



ただ教科書ではここまで書いてなかったですよね😓



難しいですが、面白いですよね~😄



今度は、このトレンデレンブルグから代償として出るデュシェンヌ徴候も書いてみたいと思います( ´ ▽ ` )ノ






おわり




肩甲胸郭関節

2015-05-12 07:34:15 | 勉強
今回は肩関節複合体の中でも、機能的関節に分類される肩甲胸郭関節についてです^_^


まずは肩甲骨の動きを考えてみましょう。







本や論文によって筋の作用はけっこう違ってたりします。






次に肩甲上腕リズムについてです。




・外転30°以上の場合、上腕と肩甲骨が2:1の割で外転する。

・上肢を基本肢位から180°外転すると、肩関節自体で120°外転、肩甲骨 は60°上方回旋する。

 また、屈曲60°外転30°までは肩甲骨が胸郭に固定される(setting phase)。
基本肢位から肩関節外転30°までは肩甲上腕関節は肩甲骨の共同運動無しに動かすことができるが、
それ以上の動きに際しては肩関節外転2°ごとに肩甲骨が1°ずつ上方回旋(回旋比率2:1)する現象。






これが一般的に言う肩甲上腕リズムですね(=゜ω゜)ノ





ただどんな角度でも必ず2-1になる訳ではありません。





この文に付け加えるなら、



同じ人が、同じ条件で、同じ運動で動く場合は、肩甲骨と上腕骨が一定の割合で動く。

そしてそれは必ずしも完璧な2対1になるとは限らない。





これを付け加えたいですね^_^





そして肩甲骨の位置によってどの筋が短縮しどの筋が延長しているかある程度予測が出来る事があると思います。



でも、予測する為にはもちろん一般的な肩甲骨の位置を知っていなければいけないですよね(・ω・)ノ







これに加えて

第2~第7肋骨間
棘突起から約5~6cm離れている。

下角は7~8cm

前傾約10°、上方回旋約5~10°


人により個人差はあるものの、ある程度の目安として覚えておくといいですね。




最近臨床の場においてもつくづく思うのですが(・ω・)ノ


この肩甲胸郭関節の可動性と安定性の重要さが‼️


分かっていたつもりなのですが、何も分かっていなかったことに気づきました。



肩甲胸郭関節の可動性と安定性が頸はもちろん下肢にまでその影響が波及するという事実😠


非常に面白いです( ´ ▽ ` )ノ


非常に難しいですが💦



もう少し肩甲胸郭関節について書きたいと思います。



おわり








GWの出来事

2015-05-06 21:03:48 | 思い
どうも^_^


GWの出来事です。


たまには家族サービスもしないといけないとちゃんと理解している二児の父親です😊✨


家族で少し遠出して有名な某公園へ行ってまいりました。





つつじの花がとても見事に咲いていて心癒やされました✨


子供もとても喜んで遊んでおり、それを見て幸せを感じる一時を過ごしておりました。


でも、これでは普通のブログですので、そんな中であった出来事のお話しです。



この公園はとにかく坂が急であり、登り降りがけっこう大変です💦


そんな中車椅子を押して登る老夫婦を見かけました。


しんどそうに車椅子を押して登っているおじいちゃん😓



それを気にもしないで登っていく若者達😢


まあ、若者と言っても。私と大差ない年の人達でしょうが💦



診るからに膝OAのおじいちゃん💦


頑張っておばあちゃんの車椅子を押して登っています。


私も少し間がありましたが、坂を車椅子を押してお手伝いすることに‼️



ここで問題があります‥



果たして素通りしていく若者達より善意を出してお手伝いする私。



偉いのは誰でしょう⁉️😃




正解は‥‥





誰も偉くありません‼️‼️‼️




この判断が当たり前なのです。



むしろ、間があった私も恥ずかしい事だと思います😓



私の判断が偉いだろう⁉️という話しではありません‼️😠



当たり前の事を当たり前にする。


当たり前の事を損得感情抜きに出来る。


そんな人間になりたいと思った出来事でした。





聞けばそのおじいちゃんは人工関節置換術の手術をしたおばあちゃんに元気になって欲しくて自分のしんどい身体にムチを打って綺麗なつつじの花を見せに、
毎年来ている坂道の大変なこの公園に来たとか‥‥




泣かせる話しじゃないですか(T ^ T)



思わず治療します‼️



と言いそうでしたが😅



それはおせっかいの限度を超えている気がして止めましたが‥‥笑




私の子供達は知らない人達のお手伝いをしている私を見て不思議そう😅



『何してたの❓😳』



と聞く我が子に、



少しでもいい父親の背中を見せられたのでしょうか❓😓


イヤ、


そんな事考える時点で人間的にまだまだなのでしょう‥‥‥💦



いつしかそんな事考えずに人を助けられるような人間になりたい、



セラピストになりたい、



父親になりたい、



そんな事を考えた出来事でした。



おわり




肩関節を知ろう‼️6⃣~滑液包~

2015-05-04 17:34:08 | 勉強
難しいお話しのつづきです( ̄Д ̄)ノ


僕もこの手のお話しは苦手です。


ですが頑張りましょう‼️‼️‼️


「諦めたらそこで試合終了だよ⁉️☺️」



滑液包のお話しからです。


滑液包とは❓

 
滑液包は関節の周囲の骨や筋肉、関節の間など、大きな動きが必要な場所にできる袋状の潤滑装置で、内側には通常でも少量の滑液が入っています。


肩関節の周囲の滑液包は筋肉の動きを滑らかにしてくれます。


滑液包に過剰な摩擦や圧迫が加わると炎症が起こって痛みが生じ、滑液の分泌量が多くなり滑液包のなかに過剰な滑液がたまります。 


肩峰下滑液包炎が有名ですね。





肩関節周囲にはなぜこんなにも多くの滑液包が存在するのでしょう⁉️


上の図に載っていない滑液包もまだたくさんあります。


なぜか❓❓❓


まず肩関節は常に外力にさらされているということを思い出しましょう。


下垂位においても上肢の重量+重力にさらされています。


それに加えて荷物を持ったり何か作業をしたりで負担は大きいことが容易に分かります。


背臥位においても肩関節の前方はリラックスできていません。
重力+上肢の重量で下方への力が常にあるからです。
これを制限する為に関節包の前方は寝ている時も頑張っているのです。


つまり‥日常生活において肩が完全にリラックスできるのはまれなのです。


これではたまったものではありませんよね💦


その為、潤滑装置である滑液包が肩周囲にたくさん存在しているのです😄✨


では代表的な滑液包を紹介していきます。

1、肩峰下滑液包
2、肩甲下滑液包
3、上腕二頭筋長頭腱下滑液包


この三つは三大滑液包なんて言われている非常に重要な滑液包です。


まず2の肩甲下滑液包から説明します。



前項で出てきた

このブァイトブレヒト孔を通じて肩甲上腕関節の関節包と、肩甲下滑液包が交通しているのです。


この文を思い出して下さい。







このブァイトブレヒト孔を通じて関節包と肩甲下滑液包が繋がっているということですが‥‥‥


何の為に⁉️(・ω・)ノ



関節包内の圧力を調整する為です‼️



この逃げ道があることにより関節包の圧力の調整が行えるのです。



関節包内圧の陰圧、陽圧の関係を思い出して下さい。


下垂時には陰圧、挙上時には陽圧となると前項で述べましたね(^-^)



では、腱板損傷や肩周囲の外傷、関節疾患等によりこの交通が遮断される場合があるのですが‥‥‥



どうなると思いますか❓



調整がうまく行えずに関節包内圧が上がってしまう事が考えられますね❗️



関節包内圧が上がるということは❓



陽圧の状態がつづくと都合が悪いのは皆さんもなんとなく解るのではないでしょうか⁉️😅



下垂時に陰圧=骨頭を関節窩に引きつける力が働いている。


下垂時に陽圧=骨頭を関節窩に引きつける力が働いていない。


つまり陽圧では骨頭を関節窩に引きつけておくためにも靭帯、筋肉の緊張が負担が増えているということです。


さらに関節内圧が高まるということは、関節包内には非常に多くの神経が存在しています。



これらを考えると疼痛、ROM制限が出るのは想像できるのではないでしょうか⁉️



この様に筋肉のすべりを良くするためだけではなく肩甲下滑液包は関節包内圧を調整する為にもあるのですね。


肩関節前面の構造をいうと、
関節包➡️関節上腕靭帯➡️肩甲下滑液包➡️肩甲下筋の順に補強されています。


長くなってきました😓
しかしまだまだつづきます💦


次は1の肩峰下滑液包です。

この滑液包のポイントは関節包と交通していないということです。
そして肩周囲で最も大きい〔たぶん〕滑液包だということです。





この滑液包は肩峰、烏口肩峰靭帯、三角筋の下面と腱板〔特に棘上筋〕の間に存在し、第二肩関節の関節腔としても存在しています。


上腕骨頭の上方移動を防ぐ為にも役立っています。


そしてこの肩峰下滑液包は、
三角筋下滑液包と烏口下滑液包と同じものなのか別々なものなのか諸説があるみたいなんです。


いずれにしても第二肩関節の関節腔として存在する滑液包と理解しておけばいいでしょう‼️


インピンジメント症候群や石灰沈着性腱板炎等によってこの肩峰下滑液包は炎症を起こしたり滑液が多く産生されたりして、かなり強い疼痛を発生させます。


俗に言う肩峰下滑液包炎です(・ω・)ノ




次は3、上腕二頭筋長頭腱下滑液包です。


これはまた難しいです(T ^ T)






まず上腕二頭筋長頭の走行を思い出しましょう。




関節上結節と関節唇から起始します✨


そして烏口上腕靭帯の下方でこれも腱板疎部を通ります。




関節包内を通り〔関節包と交通している〕外側方へ走り次いで下方へ向かい結節間溝と横靭帯と共に作られた骨線維性のトンネルに入ります。



そのトンネルの中で筒状の滑膜となっているのが上腕二頭筋長頭腱滑液包です。


これを結節間滑液鞘とも言います。


この滑液包には延長部分が存在しトンネルの間を行ったり来たりします。
このおかげで腱が円滑な動きをすることができるのですね。
まさしく腱鞘としての役割です。


この部分での有名な疾患が‥‥


上腕二頭筋長頭腱炎です(=゜ω゜)ノ


上腕二頭筋長頭の作用として関節唇を持ち上げ骨頭の過剰な上方移動を抑えることは走行を考えれば容易に想像できます。
それにより関節を安定させる役割もあります。


そして関節包の補強にも一役買っているようです(^^)



走行上外旋位で緊張するのは理解できますね。


内旋位で緩みますがトンネルのおかげで安定しています。






複雑難解ですが自分の為、患者さんの為に頑張って勉強しましょう😊



努力して勉強しても結果が出ないこともあります。
しかし結果を出すセラピストは皆すべからず努力し勉強していると思います。



頑張って勉強しなければ(>人<;)



最後に‥自分もまだまだ未熟者のヒヨッコですので💦
果たしてこの理解の仕方が正解なのか分からない部分が多々ありますが‥


間違っていてもご容赦下さい。


あくまで自分の勉強の成果を記録することが第一目的でありますので(>人<;)



終わり