雪辱戦というほどではないかも知れませんが、昨年9月の刈寄山共同巡回の際、道を見失った場所へ行き、正しいコースを確認してきました。
刈寄山から刈寄林道終点までは、地図にも「荒廃」と書かれているコースだったんですが、歩いている内に急な岩場になり、そこから先は作業道、さらにどんどん道が細くなり… 最後は獣道。そこを無理して降りたところが、刈寄川の上の岩盤に出るという、まさに至れり尽くせり?の悪路でした。途中、「いくら何でも、これは酷い!」と思い、何度か戻ってみたのですが、それらしい道はありません。刈寄川沿いの地点まで出てから、都レKさんが周囲を探したんですが、「刈寄山登山道」という看板はあっても、その周辺にも登山道らしきものはありませんでした。という事は、この悪路が正規の登山道なんでしょうか?
実はこれ、ずっと引っかかってました。で、12月に車で下山地点のそばまで行ったので、正しい登山道を探してみたら… あった、ありました! 9月に探した時点では「川に突き当たって登山道が無くなった」と判断した場所の、さらに上流に… そこには前回発見した「刈寄山登山道」という看板以外に、木の枝に下げられた手書きの小さな看板が… 「ここから沢の中を3分歩いて右に上がる」って… こんなの、夏になって木に葉が繁ったら、絶対見つかりません。
そこから指示通りに沢の中を進んでみたところ、確かに正規の登山道を発見することができました。しかし途中にある二つの木橋は腐っており、非常に危険な状態でした。現状の写真を撮ろうと途中まで渡ったのですが… あ、足がすくんで戻れない…(^^; いくらなんでも、この状態では放置する訳にはいきません。
このエリアは、高尾と檜原の境界にあたるため、檜原レンジャーにも協力を要請し、年も明けた8日、共同で整備を行いました。そして今度はちゃんとした登山道を下から登り、道を見失った地点を確認、そこにも簡易道標を設置してきました。
前回、なぜ正規の道から外れてしまったか、ですが…
・幅の広い尾根筋から登山道が分岐する場所に、元々は指導標(案内)があったのだが、柱が腐ったのか、矢板だけが木の根本に放置されていた。
・通行止めを表すために置かれた数本の間伐材が、半分以上埋まっていて、単なる粗朶と区別がつかなくなっていた。
・尾根筋の道は作業道になっており、分岐点から先の急な岩場までの100mほどが、きちんと整備されている。
こりゃ、知らなければ絶対間違えちゃいますね。実際、私たちが強引に降りた地点には、新しい踏み跡がたくさん残っていた=みんな同じ間違いをしている、という事ですし。
とりあえず、わかりにくいところには簡易道標を設置、危険と思われる木橋には通行注意の看板設置、川を渡る地点では石を組み直して歩きやすいように、とやれる事は全部やってきました。
なんというか、数ヶ月に渡る宿題を、やっと提出できたような気分です…(都レF)